0:switch
1:bg52
2:bg33_a
3:#Color[7]#Scale[1.8]ホスト部営業中

4:ホスト部はいつもと変わらず大忙し、なんだけ

5:ど……。

6:頭から離れないのは、真嶋君がアメリカに戻っ

7:てしまうこと。

8:いい案を決めて、今日中に実行しないと駄目な

9:んだけど……。

10:…………。
…………
11:そう簡単に思いついたりしないんだよね……。

12:b-kyouya_a2
13:b-kyouya_a2
14:b-kyouya_a2
15:鏡夜
Kyoya
16:「ハルヒ、ちょっといいか?」
"Haruhi, can I talk to you for a minute?"
17:ハルヒ
Haruhi
18:「はい」
"Yeah."
19:接客回避
Avoid Hosting
20:switch
21:sure3
22:switch
23:sure2
24:switch
25:警告フラグ
Warning Flag
26:接客回避
Avoid Hosting
27:b-kyouya_a2
28:鏡夜
Kyoya
29:「お前がここにいる理由はなんだ?」
"What is your reason for being here?"
30:ハルヒ
Haruhi
31:「借金を返すため、ですけど」
"I'm here to repay my debt."
32:b-kyouya_a2
33:b-kyouya_a3
34:b-kyouya_a3
35:b-kyouya_a3
36:鏡夜
Kyoya
37:「自覚はあるようだが、働きはいまひとつだな」
"So you're aware of that, even though you've done so little work."
38:ハルヒ
Haruhi
39:「……頑張っているつもりなんですけど」
"...... But I've been trying my best."
40:b-kyouya_a3
41:b-kyouya_a1
42:b-kyouya_a1
43:b-kyouya_a1
44:鏡夜
Kyoya
45:「そうか。では、問題は別のところにありそう

46:だな」

47:ハルヒ
Haruhi
48:「それは……」

49:b-kyouya_a1
50:鏡夜
Kyoya
51:「ここにいることがお前にとって、意味のある

52:場所であるかどうか。そして、この時を楽しめ

53:るのかどうか、というところか」

54:ハルヒ
Haruhi
55:「楽しむ……?」

56:どうすればいいんだろう? 鏡夜先輩にしては、

57:珍しくまわりくどい言い方だけど。

58:……もっと接客すればいいのかな?

59:ハルヒ
Haruhi
60:「えっと、もう少し積極的に接客するように心

61:掛けます」

62:b-kyouya_a1
63:鏡夜
Kyoya
64:「……なるほど。それもひとつの解釈だな」

65:小さくため息をついて――。

66:b-kyouya_a1
67:b-kyouya_a2
68:b-kyouya_a2
69:b-kyouya_a2
70:鏡夜
Kyoya
71:「ああ、それから、ハルヒ」
"Ah, then, Haruhi"
72:思い出したように言った。

73:switch
74:sure3
75:switch
76:b-kyouya_a2
77:鏡夜
Kyoya
78:「プロデュースの件はどうだ?」

79:ハルヒ
Haruhi
80:「考えてはいますけど、『これだ』っていうも
"We've been thinking, but we haven't come up with an idea
81:のには……」
that screams "this is it!" to us."
82:b-kyouya_a2
83:b-kyouya_a1
84:b-kyouya_a1
85:b-kyouya_a1
86:鏡夜
Kyoya
87:「……そうか。俺も可能な限りの策を講じてお

88:くが、いつまでも状況を維持することは、さす

89:がに難しいぞ」

90:ハルヒ
Haruhi
91:「あの、まさかとは思いますけど……」

92:b-kyouya_a1
93:kira
94:鏡夜
Kyoya
95:「ありとあらゆる手を使って、彼には校内にい

96:てもらっているが?」

97:『ありとあらゆる』って、いったい何をしてる

98:んだろう。聞いてみたいけど、怖くて聞けない

99:なあ……。

100:ハルヒ
Haruhi
101:「と……、とりあえず、もう少し何かいい案が

102:思いつかないかどうか考えてみます」

103:b-kyouya_a1
104:b-kyouya_a2
105:b-kyouya_a2
106:b-kyouya_a2
107:鏡夜
Kyoya
108:「頼む。どんな提案にも対応できるように、

109:俺のほうでも態勢は整えておこう」

110:b-kyouya_a2
111:そう言って鏡夜先輩は、お客さんのところへ歩

112:いていった。

113:……。
……
114:早く考えないとまずいなあ……。
We need to hurry and think of something, or else...
115:倉賀野
Kurakano
116:「ハルヒくーん」
"Haruhi-kuuuun~"
117:ハルヒ
Haruhi
118:「あ、みなさん。いらっしゃいませ」
"Ah, everyone. Welcome."
119:momoka_a
120:momoka_a
121:momoka_a
122:kimiko_a
123:kimiko_a
124:kimiko_a
125:tubaki_a
126:tubaki_a
127:tubaki_a
128:倉賀野
Kurakano
129:「ハルヒ君、何か悩み事?」
"Haruhi-kun, is something troubling you?"
130:ハルヒ
Haruhi
131:「え、いえ、何でもありませんよ」
"Eh? No, there's nothing."
132:kimiko_a
133:桜塚
Sakurazuka
134:「そう? それならいいんだけど……」
"Really? Then that's good, but..."
135:tubaki_a
136:上賀茂
Kamigamo
137:「何かありましたら、お話してくださいね」
"If there is ever something, please talk to us."
138:ハルヒ
Haruhi
139:「はい、ありがとうございます」
"Yes, thank you very much."
140:みんなに心配されるくらい、難しい顔になって
I must had a complicated expression on my face, to
141:たみたいだなあ……。気をつけないと。
worry everyone like that... I'd better be careful.
142:ハルヒ
Haruhi
143:「自分は大丈夫ですから、みなさんテーブルへ
"I am just fine, so everyone, please go ahead to the
144:どうぞ。のちほど、お伺いしますからね」
tables. I will visit you later on, alright?"
145:switch
146:momoka_a
147:倉賀野
Kurakano
148:「……はい」
"...... Okay."
149:momoka_a
150:kimiko_a
151:tubaki_a
152:kimiko_a
153:桜塚
Sakurazuka
154:「待ってるね」
"I'll be waiting, alright?"
155:kimiko_a
156:tubaki_a
157:tubaki_a
158:上賀茂
Kamigamo
159:「お待ちしていますわ」
"I will be waiting for you."
160:tubaki_a
161:倉賀野さんたちを見送りながら、プロデュース

162:のことも考えないといけないんだったと思い出

163:す。

164:さすがに、3人全員のところへ行ってしまうと

165:時間がなくなりそうだし。誰か1人を選んでテー

166:ブルにつくか、それとも……。

167:倉賀野さん
Miss Kurakano
168:桜塚さん
Miss Sakurazuka
169:上賀茂さん
Miss Kamigamo
170:……パスしよう
...... Pass.
171:switch
172:select
173:switch
174:sure4
175:switch
176:sure7
177:switch
178:sure10
179:switch
180:sure13
181:switch
182:倉賀野
Kurakano
183:倉賀野さんのところに行こう。
I headed over to Miss Kurakano.
184:bg32_a
185:b-momoka_a1
186:b-momoka_a1
187:b-momoka_a1
188:heart_r
189:倉賀野
Kurakano
190:「良かった、わたくしのところに来てくれて」

191:ハルヒ
Haruhi
192:「何かご用でもありましたか?」

193:b-momoka_a1
194:倉賀野
Kurakano
195:「あの……。悩んでいることがあれば、わたくし

196:に相談してください。お手伝いします」

197:ハルヒ
Haruhi
198:「……えっと、そうですね」

199:クラスメイトだけど、お客さんでもあるわけだ

200:しあんまり気を使わせるのは……。

201:大丈夫ですよ
Everything's fine
202:……すみません
...... Sorry
203:switch
204:select
205:switch
206:sure5
207:switch
208:sure6
209:switch
210:ハルヒ
Haruhi
211:「大丈夫ですよ、何でもありません」

212:b-momoka_a1
213:倉賀野さんなら何かヒントをくれるかもしれな

214:いけど、さすがに小百合のことを相談するわけ

215:にはいかないよね……。

216:倉賀野
Kurakano
217:「そう、ですか……」

218:ハルヒ
Haruhi
219:「あ、でも、本当に困ったことがあったら、倉

220:賀野さんに相談しますね」

221:b-momoka_a1
222:bou_r
223:倉賀野
Kurakano
224:「はい、待ってますね」

225:b-momoka_a1
226:笑顔の戻った倉賀野さんと、なにげない話をし

227:て、テーブルを離れた。

228:switch
229:sure14
230:switch
231:ハルヒ指名率
Haruhi's customer quota
232:ハルヒ
Haruhi
233:「……すみません」
"...... Sorry."
234:b-momoka_a1
235:bikkuri1_r
236:倉賀野
Kurakano
237:「どうしてあやまるの?」
"Why are you apologizing?"
238:ハルヒ
Haruhi
239:「わかりません。ただ、心配をかけてしまった

240:なあって思ったら自然に」

241:b-momoka_a1
242:倉賀野
Kurakano
243:「そんな……」

244:ハルヒ
Haruhi
245:「倉賀野さんには、いつも笑っていて欲しいん

246:です。それが、自分にとってもうれしいですか

247:ら」

248:b-momoka_a1
249:heart_r
250:倉賀野
Kurakano
251:「ハルヒ君……」
"Haruhi-kun..."
252:b-momoka_a1
253:笑顔の戻った倉賀野さんと、なにげない話をし

254:て、テーブルを離れた。

255:switch
256:sure14
257:switch
258:桜塚
Sakurazuka
259:桜塚さんのところに行こう。
I headed over to Miss Sakurazuka.
260:bg32_a
261:b-kimiko_a1
262:b-kimiko_a1
263:b-kimiko_a1
264:桜塚
Sakurazuka
265:「ハルヒ君、来てくれたのね」
"Haruhi-kun, you came to me."
266:ハルヒ
Haruhi
267:「もちろんですよ」
"Of course."
268:b-kimiko_a1
269:桜塚
Sakurazuka
270:「そう言ってくるのは嬉しいけど、ハルヒ君な

271:んだか少し疲れてるみたい」

272:昨日はプロデュース案のことを考えてて、あん

273:まりよく眠れなかったからなあ……。

274:わかります?

275:そんなことは……

276:switch
277:select
278:switch
279:sure8
280:switch
281:sure9
282:switch
283:ハルヒ指名率
Haruhi's customer quota
284:ハルヒ
Haruhi
285:「……わかりますか?」

286:b-kimiko_a1
287:桜塚
Sakurazuka
288:「当然、ずっとハルヒ君を見ているんだから」
"Of course, because I'm always looking at Haruhi-kun."
289:ハルヒ
Haruhi
290:「ずっとですか?」
"Always?"
291:b-kimiko_a1
292:bikkuri1_r
293:桜塚
Sakurazuka
294:「へ、変な意味じゃなくって、疲れてるみたい
"I, I didn't mean that in a weird way, I just thought you
295:だなあって見てただけだから!」
looked tired when I looked at you, that's it!"
296:ハルヒ
Haruhi
297:「はあ、そうですか?」
"Oh, is that so?"
298:そんなに慌てなくてもいいと思うんだけど……。
I don't think she needs to be quite so flustered about it...
299:b-kimiko_a1
300:heart_r
301:桜塚
Sakurazuka
302:「……疲れているときは風邪をひきやすいって

303:いうから、気をつけてね」

304:ハルヒ
Haruhi
305:「大丈夫ですよ。昨日、遅くまで勉強したせい

306:ですから」

307:b-kimiko_a1
308:bou_r
309:桜塚
Sakurazuka
310:「あ、そうなんだ。それなら今日は、お勉強は

311:お休みして早く休んでね」

312:ハルヒ
Haruhi
313:「ええ、そうします」

314:b-kimiko_a1
315:それからしばらく桜塚さんと、なにげない話を

316:してからテーブルを離れた。

317:switch
318:sure14
319:switch
320:ハルヒ
Haruhi
321:「そんなことはありませんよ」

322:b-kimiko_a1
323:桜塚
Sakurazuka
324:「……でも、少し疲れてるみたい」

325:ハルヒ
Haruhi
326:「疲れてるように見えるのは、昨日の夜遅くま

327:で勉強してたせいです。自業自得ですね」

328:b-kimiko_a1
329:桜塚
Sakurazuka
330:「勉強は大切なことだと思うけど、無理をして

331:体調を崩してしまったら……」

332:ハルヒ
Haruhi
333:「ええ、わかってます。今日は切りのいいとこ

334:ろで、すぐに終わらせて寝ることにします」

335:b-kimiko_a1
336:桜塚
Sakurazuka
337:「約束だよ」

338:ハルヒ
Haruhi
339:「はい」

340:b-kimiko_a1
341:それからしばらく桜塚さんと、なにげない話を

342:してからテーブルを離れた。

343:switch
344:sure14
345:switch
346:上賀茂
Kamigamo
347:上賀茂さんのところに行こう。
I headed over to Miss Kamigamo.
348:bg32_a
349:b-tubaki_a1
350:b-tubaki_a1
351:b-tubaki_a1
352:上賀茂
Kamigamo
353:「……ハルヒくん、少しご無理をなされてませ

354:んか?」

355:ハルヒ
Haruhi
356:「無理なんて、そんなことはありませんよ」

357:b-tubaki_a1
358:上賀茂
Kamigamo
359:「わたくしの勘違いでしたら良いのですけれ

360:ど……」

361:無理をしてるつもりはないんだけど、

362:プロデュース案がうまくまとまらないから……。

363:もしかして、それが顔に出てるのかもしれない。

364:うーん……。

365:ごまかす

366:理由を聞く

367:switch
368:select
369:switch
370:sure11
371:switch
372:sure12
373:switch
374:相談できることじゃないし、ここはごまかそう。

375:ハルヒ
Haruhi
376:「上賀茂さんの勘違いですよ。自分はいつも通

377:りですよ」

378:b-tubaki_a1
379:上賀茂
Kamigamo
380:「そういうところ、ハルヒくんらしいと思いま

381:すわ」

382:……そういうものなのかな? 自分だとよくわ

383:からないなあ。

384:b-tubaki_a1
385:上賀茂
Kamigamo
386:「でも、たまには甘えて欲しいですわ……」

387:b-tubaki_a1
388:ため息混じりにつぶやきながら、なぜか上賀茂

389:さんは自分をじっと見つめる。

390:…………。
…………
391:こういうとき、何か言ったほうがいいのかなあ。

392:でもなんて言えばいいのかわからないし。とり

393:あえず、笑っておこう。

394:b-tubaki_a1
395:上賀茂
Kamigamo
396:「…………」
"…………"
397:ハルヒ
Haruhi
398:「……あの、どうかしましたか?」

399:b-tubaki_a1
400:bou_r
401:上賀茂
Kamigamo
402:「な、何でもありませんわ。おほほ……」

403:……どうしたんだろ?

404:b-tubaki_a1
405:switch
406:sure14
407:switch
408:ハルヒ指名率
Haruhi's customer quota
409:どうして『無理をしてる』なんて思ったのか、

410:理由を聞いてみよう。

411:ハルヒ
Haruhi
412:「あの、どうして無理をしてると思ったんです

413:か?」

414:b-tubaki_a1
415:上賀茂
Kamigamo
416:「顔色が少し悪いようでしたからですわ」

417:自分だとぜんぜんわからないのに、上賀茂さん

418:が気づいたってことは……。

419:ハルヒ
Haruhi
420:「自分のことを、いつも見てくれているんです

421:ね」

422:b-tubaki_a1
423:上賀茂
Kamigamo
424:「あ、あの……」

425:ハルヒ
Haruhi
426:「だから、これからはあまり心配をかけないよ

427:うにします」

428:b-tubaki_a1
429:heart_r
430:上賀茂
Kamigamo
431:「…………心配させて欲しいな」

432:ハルヒ
Haruhi
433:「え?」
"Eh?"
434:b-tubaki_a1
435:bou_r
436:上賀茂
Kamikamo
437:「な、何でもありませんわ。おほほ……」

438:……どうしたんだろ?

439:b-tubaki_a1
440:switch
441:sure14
442:switch
443:ハルヒ指名率
Haruhi's customer quota
444:ハルヒ指名率
Haruhi's customer quota
445:ハルヒ指名率
Haruhi's customer quota
446:接客回避
Avoid Hosting
447:グラフキャラ
Character Graph
448:誰か1人のところへ行くのも不公平な気がする

449:し、パスしておこう。

450:とりあえず雑用を片付けながら、プロデュース

451:案を考えてみよう。

452:switch
453:sure14
454:switch
455:bg30_a
456:ふう、ようやく一息つけた。……かなり忙しかっ

457:たけど、お客さんも落ち着いてきたかな。

458:これでプロデュース案のことを考えられる時間

459:も――、と思ったとき。

460:壁際のところで1人ぽつんと立っている小百合

461:の姿が視界に入った。

462:そっとしておく

463:声をかける
464:switch
465:select
466:switch
467:sure15
468:switch
469:sure16
470:switch
471:…………。なんて声をかけていいのかもわから

472:ないし、そっとしておこうと思ったとき――。

473:momoka_a
474:momoka_a
475:momoka_a
476:kimiko_a
477:kimiko_a
478:kimiko_a
479:tubaki_a
480:tubaki_a
481:tubaki_a
482:倉賀野
Kurakano
483:「ねえハルヒ君。姫宮さん、何かお悩みじゃな

484:いのかしら?」

485:桜塚
Sakurazuka
486:「何度もため息をついてたし……」

487:上賀茂
Kamigamo
488:「相談にのって差し上げたほうがよろしいので

489:はありませんか?」

490:……困ったなあ。小百合の悩みのことを話せれ

491:ばいいんだけど、そういう訳にもいかないし。

492:ハルヒ
Haruhi
493:「何か相談事があれば、小百合から声をかけて

494:くれると思います。だから、今はそっとしてお

495:きますね」

496:kimiko_a
497:momoka_a
498:tubaki_a
499:tubaki_a
500:b-tubaki_a1
501:b-tubaki_a1
502:b-tubaki_a1
503:上賀茂
Kamigamo
504:「そういうときもありますわね。――でもね、

505:ハルヒくん」

506:いつになく真剣な表情になって、上賀茂さんは

507:まっすぐに自分を見つめる。

508:b-tubaki_a1
509:上賀茂
Kamigamo
510:「声をかけてくれることを待っているときも、

511:ありますわよ」

512:ハルヒ
Haruhi
513:「……そうですね。気をつけます」

514:微笑む上賀茂さんへ、素直にうなずく。

515:b-tubaki_a1
516:momoka_a
517:momoka_a
518:momoka_a
519:kimiko_a
520:kimiko_a
521:kimiko_a
522:tubaki_a
523:tubaki_a
524:tubaki_a
525:桜塚
Sakurazuka
526:「それじゃあ、わたしたちはこれで」

527:倉賀野
Kurakano
528:「時間があれば、わたくしたちのところにも来て

529:くださいね」

530:ハルヒ
Haruhi
531:「はい、わかりました」

532:momoka_a
533:kimiko_a
534:tubaki_a
535:笑顔でテーブルのほうへ歩いていく倉賀野さん

536:たちを見送る。

537:…………。
…………
538:……。
……
539:何を話していいのかわからなかったけど、声を

540:かけたほうが良かったのかな……。

541:switch
542:sure17
543:switch
544:ハルヒ指名率
Haruhi's customer quota
545:とりあえず、声をかけてみよう。

546:b-sayuri_a1
547:b-sayuri_a1
548:b-sayuri_a1
549:ハルヒ
Haruhi
550:「1人でいるなら指名してくれればいいのに」

551:b-sayuri_a1
552:小百合
Sayuri
553:「あ、ハルちゃん……」
"Ah, Haru-chan..."
554:b-sayuri_a1
555:声をかけると小百合は笑顔になるけど――。す

556:ぐにまた沈んだ表情に変わってしまう。

557:小百合
Sayuri
558:「大丈夫よ、気なんて使ってくれなくても」

559:ハルヒ
Haruhi
560:「そんなつもりはないけど?」

561:b-sayuri_a1
562:小百合
Sayuri
563:「あのねえ……」

564:ハルヒ
Haruhi
565:「……真嶋くんのことが気になってると思うけ

566:ど、なんとかなるから心配しないでよ」

567:b-sayuri_a1
568:b-sayuri_a2
569:b-sayuri_a2
570:b-sayuri_a2
571:小百合
Sayuri
572:「その自信、どこからでてくるのか教えて欲し

573:いところだわ」

574:ハルヒ
Haruhi
575:「え? 別にないよ」

576:b-sayuri_a2
577:ase
578:小百合
Sayuri
579:「……ハルちゃんって、きっと大物になれるわ。

580:私が保証してあげる」

581:ハルヒ
Haruhi
582:「それは、どうも」

583:どうして、ほめられるんだろう……。

584:b-sayuri_a2
585:小百合
Sayuri
586:「ほら、私のことよりも――。今はホストなん

587:でしょ? しっかりね」

588:b-sayuri_a2
589:そう言って小百合は、空いているテーブルのほ

590:うに歩いていった。

591:…………。
…………
592:……。
……
593:少しは元気が出てきたのかな? そう思いなが

594:ら後ろ姿を見送っていると――。

595:momoka_a
596:momoka_a
597:momoka_a
598:kimiko_a
599:kimiko_a
600:kimiko_a
601:tubaki_a
602:tubaki_a
603:tubaki_a
604:上賀茂
Kamigamo
605:「ハルヒくん、お優しいですわね……」

606:倉賀野
Kurakano
607:「わたくしたちも協力しますから、何でも相談し

608:てくださいね」

609:桜塚
Sakurazuka
610:「きっと、何かお手伝いできることがあると思

611:うから」

612:switch
613:ハルヒ
Haruhi
614:「……はあ、ありがとうございます」

615:見られてたとは思わなかった。とりあえず、具

616:体的な話はしなくて良かった。でも、このまま

617:ここにいるとボロがでそうだし……。

618:ハルヒ
Haruhi
619:「えーっと、自分、ちょっと用事がありますの

620:で、失礼しますね」

621:momoka_a
622:kimiko_a
623:tubaki_a
624:悪いことをしたわけじゃないけど、逃げるよう

625:にその場をあとにした。

626:switch
627:sure17
628:switch
629:bg31_a
630:……。
……
631:部室には、ゆっくりとした時間が流れているけ

632:ど、やることがないわけじゃない。

633:プロデュース案を考えることも大切だけど、ホ

634:スト部に来てくれたみんなの接客もしないと。

635:お茶とお菓子を持って、誰かのテーブルにつこ

636:うかな。

637:倉賀野さん
Miss Kurakano
638:桜塚さん
Miss Sakurazuka
639:上賀茂さん
Miss Kamigamo
640:少し休憩しよう
Take a break
641:switch
642:select
643:switch
644:sure18
645:switch
646:sure19
647:switch
648:sure20
649:switch
650:sure21
651:switch
652:倉賀野
Kurakano
653:ハルヒ指名率
Haruhi's customer quota
654:倉賀野さんのところに行こう。

655:bg32_a
656:ハルヒ
Haruhi
657:「お茶のお代わりはいかがですか?」

658:b-momoka_a1
659:b-momoka_a1
660:b-momoka_a1
661:倉賀野
Kurakano
662:「ええ、いただきます」

663:倉賀野さんの返事を聞いて、お茶を注ごうとす

664:ると――。

665:b-momoka_a1
666:倉賀野
Kurakano
667:「ねえ、ハルヒ君。姫宮さんの話ですけど……」

668:ハルヒ
Haruhi
669:「小百合がどうかしましたか?」

670:b-momoka_a1
671:倉賀野
Kurakano
672:「今日はなんだか元気がありませんでしたし、

673:さきほどもお1人で……」

674:ハルヒ
Haruhi
675:「転入して環境が変わったせいで、少し疲れた

676:みたいですよ」

677:b-momoka_a1
678:倉賀野
Kurakano
679:「まあ……。わたくしに何かできることがあれば、

680:いいのですけど」

681:ハルヒ
Haruhi
682:「優しいですね、倉賀野さんは」

683:b-momoka_a1
684:倉賀野
Kurakano
685:「いえ、そんな……」

686:倉賀野さんは、恥ずかしそうに目をそらした。

687:……でも、本当に倉賀野さんっていい人だなあ。

688:b-momoka_a1
689:switch
690:sure22
691:switch
692:桜塚
Sakurazuka
693:ハルヒ指名率
Haruhi's customer quota
694:桜塚さんのところに行こう。

695:bg32_a
696:ハルヒ
Haruhi
697:「お茶のお代わりはいかがですか?」

698:b-kimiko_a1
699:b-kimiko_a1
700:b-kimiko_a1
701:桜塚
Sakurazuka
702:「わ、ありがとう。いただきます」

703:桜塚さんの返事を聞いて、お茶を注ごうとする

704:と――。

705:b-kimiko_a1
706:桜塚
Sakurazuka
707:「ねえ、ハルヒ君。姫宮さんのことなんだけ

708:ど……」

709:ハルヒ
Haruhi
710:「小百合がどうかしましたか?」

711:b-kimiko_a1
712:桜塚
Sakurazuka
713:「今日はずっと元気がないみたいだったから、

714:気になって……」

715:ハルヒ
Haruhi
716:「転入してきたばかりで、少し疲れが出てきた

717:みたいですよ」

718:b-kimiko_a1
719:桜塚
Sakurazuka
720:「あ、そうでしたね。わたしに何かできること

721:があれば、力になってあげたいな……」

722:ハルヒ
Haruhi
723:「桜塚さん……、ありがとう」
"Miss Sakurazuka... Thank you."
724:b-kimiko_a1
725:桜塚
Sakurazuka
726:「え? いえ、わたしは当たり前のことを……」

727:桜塚さんは、恥ずかしそうに目をそらした。……

728:ホントにいい人だなあ。

729:b-kimiko_a1
730:switch
731:sure22
732:switch
733:上賀茂
Kamigamo
734:ハルヒ指名率
Haruhi's customer quota
735:上賀茂さんのところに行こう。

736:bg32_a
737:ハルヒ
Haruhi
738:「お茶のお代わりはいかがですか?」

739:b-tubaki_a1
740:b-tubaki_a1
741:b-tubaki_a1
742:上賀茂
Kamigamo
743:「ありがとう、ハルヒくん。いただきますわ」

744:上賀茂さんの返事を聞いて、お茶を注ごうとす

745:ると――。

746:b-tubaki_a1
747:上賀茂
Kamigamo
748:「姫宮さん、元気がありませんでしたけれ

749:ど……。ハルヒくんは原因をご存知ですの?」

750:ハルヒ
Haruhi
751:「……えっと」
"......Um"
752:まさか片思いの相手がアメリカに戻るからなん

753:て言えないし……。

754:b-tubaki_a1
755:上賀茂
Kamigamo
756:「わたくしからお話して、ご相談にのれるとよろ

757:しいのでしょうけど、学年が違いますから……」

758:ハルヒ
Haruhi
759:「転入して環境が変わったせいで、少し疲れ

760:ちゃっただけみたいですから、大丈夫ですよ」

761:b-tubaki_a1
762:上賀茂
Kamigamo
763:「あら、そうですの? でも何かありましたら、

764:わたくしに相談するようにお話してくださいね」

765:ハルヒ
Haruhi
766:「はい、ありがとうございます。……上賀茂さ

767:んは、優しいですね」

768:b-tubaki_a1
769:上賀茂
Kamigamo
770:「そんなこと……、ありませんわ」

771:上賀茂さんは、恥ずかしそうに目をそらした。

772:お姉さんがいたら、こんな感じなのかなあ……。

773:b-tubaki_a1
774:switch
775:sure22
776:switch
777:ハルヒ指名率
Haruhi's customer quota
778:ハルヒ指名率
Haruhi's customer quota
779:ハルヒ指名率
Haruhi's customer quota
780:接客回避
Avoid Hosting
781:グラフキャラ
Character Graph
782:せっかく落ち着いた時間だし、少し休憩しよう

783:かな。

784:今は、プロデュース案を考えておいたほうが良

785:さそうだしね。

786:switch
787:sure22
788:switch
789:bg33_a
790:あれ? いつの間にか、小百合の姿がない。

791:もしかしてもう帰った……、なんてことはない

792:と思うけど。

793:……。
……
794:f1-1-14
795:switch
796:sure23
797:f1-1-31
798:switch
799:sure26
800:switch
801:sure30
802:switch
803:そういえば、環先輩と鏡夜先輩の姿も見えな

804:い……。

805:小百合が、環先輩と鏡夜先輩のどちらかと一緒

806:に出かけたっていう可能性もあるのかな。

807:でも、自分に何も言わないで行くなんて、あん

808:まり考えられないし。

809:うーん。とりあえず、環先輩と鏡夜先輩のどち

810:らかを捜してみようかな。

811:環先輩を捜そう

812:鏡夜先輩を捜そう

813:switch
814:select
815:switch
816:sure24
817:switch
818:sure25
819:switch
820:タッチグループ
821:環
Tamaki
822:グラフキャラ
Character Graph
823:環先輩を捜そう。……部室にはいないみたいだ

824:から――。

825:bg09_a
826:とりあえず廊下に出てみたけど、環先輩がいそ

827:うなところって……、どこ?

828:……。
……
829:ぜんぜん、わかんない。環先輩に会うのって、

830:ほとんどホスト部だし……。

831:b-tamaki_a1
832:b-tamaki_a1
833:b-tamaki_a1
834:kira
835:環
Tamaki
836:「誰をお捜しかにゃ?」

837:ハルヒ
Haruhi
838:「こんなところで、何をしているんですか?」

839:b-tamaki_a1
840:b-tamaki_a2
841:b-tamaki_a2
842:b-tamaki_a2
843:環
Tamaki
844:「ふふ、いいことを聞いてくれた」

845:……聞いて欲しそうな顔をしてたくせに。

846:b-tamaki_a2
847:環
Tamaki
848:「実はだな。小百合姫の件なのだが――」

849:ハルヒ
Haruhi
850:「話をややこしくすることだけは、やめてくだ

851:さいね」

852:b-tamaki_a2
853:b-tamaki_a3
854:b-tamaki_a3
855:b-tamaki_a3
856:環
Tamaki
857:「ハルヒ……。俺は、すべての女性が幸せにな

858:れるようにいつも心を砕いているのだよ」

859:ハルヒ
Haruhi
860:「……はいはい。よくわかりましたから、続き

861:をどうぞ」

862:いちいち突っ込みを入れているとキリがない。

863:b-tamaki_a3
864:b-tamaki_a1
865:b-tamaki_a1
866:b-tamaki_a1
867:環
Tamaki
868:「うむ。やはりこういうことは、一方からの視

869:点だけでは駄目ではないかと考えたのだ」

870:ハルヒ
Haruhi
871:「どういうことですか?」

872:b-tamaki_a1
873:環
Tamaki
874:「考えてもみろハルヒ。恋愛とは本来、女と男

875:がいてこそ成立するもの。一方の事情だけでは

876:どうにもならんのだ」

877:b-tamaki_a1
878:b-tamaki_a3
879:b-tamaki_a3
880:b-tamaki_a3
881:環
Tamaki
882:「つまり! 小百合姫のお相手についてもよく

883:知らなければ、作戦は立てられないはず!!」

884:珍しく環先輩の言っていることが正しく聞こえ

885:る。でも、チャンスが今日しかないのに、どう

886:するんだろう。

887:b-tamaki_a3
888:b-tamaki_a2
889:b-tamaki_a2
890:b-tamaki_a2
891:環
Tamaki
892:「という訳で、真嶋君の元へ行くぞ!」

893:switch
894:ハルヒ
Haruhi
895:「今からですか!? さすがにこれからだと遅

896:すぎるんじゃ……」

897:b-tamaki_a2
898:環
Tamaki
899:「ハルヒ、物事に遅すぎることなんて、何もな

900:いよ」

901:ハルヒ
Haruhi
902:「…………」
"…………"
903:b-tamaki_a2
904:b-tamaki_a1
905:b-tamaki_a1
906:b-tamaki_a1
907:eye
908:環
Tamaki
909:「それに、『虎穴に入らずんば虎児を得ず』と

910:いう――」

911:ハルヒ
Haruhi
912:「……使い方、間違ってます」

913:b-tamaki_a1
914:b-tamaki_a3
915:b-tamaki_a3
916:b-tamaki_a3
917:yama_r
918:環
Tamaki
919:「はうっ」

920:ハルヒ
Haruhi
921:「でも、環先輩が言ったみたいに、遅すぎるこ

922:となんて、ないのかもしれませんね」

923:b-tamaki_a3
924:b-tamaki_a2
925:b-tamaki_a2
926:b-tamaki_a2
927:effect1
928:環
Tamaki
929:「ハルヒ……」
"Haruhi..."
930:ハルヒ
Haruhi
931:「ほら、行きますよ」

932:b-tamaki_a2
933:b-tamaki_a1
934:b-tamaki_a1
935:b-tamaki_a1
936:環
Tamaki
937:「うん」

938:b-tamaki_a1
939:笑顔の環先輩と一緒に、真嶋君のいる教室へと

940:向かった。

941:bg10_a
942:b-tamaki_a1
943:b-tamaki_a1
944:b-tamaki_a1
945:環
Tamaki
946:「ここだな、真嶋君のクラスは」

947:ハルヒ
Haruhi
948:「それで、何かプランはあるんですか?」

949:b-tamaki_a1
950:b-tamaki_a3
951:b-tamaki_a3
952:b-tamaki_a3
953:環
Tamaki
954:「プリン?」

955:ハルヒ
Haruhi
956:「…………帰りますよ?」

957:b-tamaki_a3
958:yama_r
959:環
Tamaki
960:「じじじじ冗談に決まってるじゃないか。

961:まずは基本中の基本、行動の把握からだ!」

962:ハルヒ
Haruhi
963:「それだけですか?」

964:b-tamaki_a3
965:環
Tamaki
966:「物事には段階というものがあってだな……」

967:…………。
…………
968:……。
……
969:switch
970:b-tamaki_a3
971:付き合っててもしかたないし、環先輩は放って

972:おいて、せっかくだから真嶋君の様子でも……。

973:bg17_a
974:あ、あの人が真嶋君か。人当たりが良さそうで、

975:優しそうな人だなあ。実際には話してみないと

976:わからないけど――。

977:……。
……
978:しばらく環先輩と一緒に、真嶋君の様子を見て

979:いたけど――。

980:環
Tamaki
981:「男女を問わず、友だちが多いみたいだな」

982:ハルヒ
Haruhi
983:「鏡夜先輩の調べていた通りですね」

984:プロデュースをすることになったあの日、いつ

985:の間にか鏡夜先輩が調べていた真嶋君のデータ

986:の通りだった。

987:ハルヒ
Haruhi
988:「それに、いい人そうですよね」

989:bg10_a
990:b-tamaki_a1
991:b-tamaki_a1
992:b-tamaki_a1
993:環
Tamaki
994:「ハルヒ、ハルヒ、俺はっ!?」

995:ハルヒ
Haruhi
996:「…………」
"…………"
997:b-tamaki_a1
998:b-tamaki_a3
999:b-tamaki_a3
1000:b-tamaki_a3
1001:kira
1002:環
Tamaki
1003:「…………」
"…………"
1004:#Color[7]#Scale[1.8]バカっぽい……

1005:……どうしよう。ここで正直に答えたら、確実

1006:に面倒なことになりそうだし……。

1007:ハルヒ
Haruhi
1008:「――あ、そんなことより、真嶋くんが教室を

1009:出るみたいですよ」

1010:b-tamaki_a3
1011:b-tamaki_a2
1012:b-tamaki_a2
1013:b-tamaki_a2
1014:bikkuri1_l
1015:環
Tamaki
1016:「へ? あ、向こうの柱の陰に!」

1017:b-tamaki_a2
1018:bg52
1019:タタタタタ……。

1020:……。
……
1021:bg10_a
1022:真嶋君は、自分たちに気づくことなく側を通り

1023:過ぎていった。……どこへ行くのかな?

1024:switch
1025:b-tamaki_a2
1026:b-tamaki_a2
1027:b-tamaki_a2
1028:環
Tamaki
1029:「ハルヒ、行こう」

1030:ハルヒ
Haruhi
1031:「はい」

1032:b-tamaki_a2
1033:bg12_a
1034:…………。
…………
1035:……。
……
1036:食堂に入った真嶋君は、厨房(ちゅうぼう)に

1037:いるコックさんと楽しそうに話をしている。

1038:しばらく話をしたあと、コックさんから何かを

1039:もらって小さな紙袋に入れている。

1040:ハルヒ
Haruhi
1041:「何かもらってますね」

1042:b-tamaki_a1
1043:b-tamaki_a1
1044:b-tamaki_a1
1045:環
Tamaki
1046:「うーむ……。あれはパンの切れ端か? それ

1047:にあれは、ランチの残りだ」

1048:ハルヒ
Haruhi
1049:「ちょ、ちょっと待ってください、先輩。どう

1050:して真嶋くんが……」

1051:b-tamaki_a1
1052:b-tamaki_a3
1053:b-tamaki_a3
1054:b-tamaki_a3
1055:im05
1056:環
Tamaki
1057:「もしかすると、俺たちは見てはいけないとこ

1058:ろを目撃してしまったのやもしれん!!」

1059:ハルヒ
Haruhi
1060:「イエ、それはさすがに大げさかと……」

1061:im02
1062:b-tamaki_a3
1063:環
Tamaki
1064:「大げさなものか。真嶋君は苦労に苦労を重ね

1065:て積んで桜蘭へ入学し、食費を切りつめている

1066:に違いないのだ……」

1067:bg12_a
1068:b-tamaki_a3
1069:b-tamaki_a1
1070:b-tamaki_a1
1071:b-tamaki_a1
1072:環
Tamaki
1073:「なんと、けなげな苦労人であろうか……。こ

1074:こはぜひ、何か栄養のつくものをご馳走して差

1075:し上げねば――」

1076:b-tamaki_a1
1077:ハルヒ
Haruhi
1078:「わわっ、駄目ですよ環先輩! 自分たちは何

1079:をしに来たと思ってるんですか!?」

1080:今にも涙を流して真嶋君のところへ走っていき

1081:そうな環先輩を押しとどめる。

1082:b-tamaki_a1
1083:b-tamaki_a2
1084:b-tamaki_a2
1085:b-tamaki_a2
1086:環
Tamaki
1087:「しかし――」

1088:ハルヒ
Haruhi
1089:「駄目です! 小百合にどうやって説明するん

1090:ですか!?」

1091:b-tamaki_a2
1092:環
Tamaki
1093:「むう、それを言われると……」

1094:ハルヒ
Haruhi
1095:「あ、真嶋君がまたどこかに行きますよ。ほら、

1096:自分たちも」

1097:b-tamaki_a2
1098:b-tamaki_a1
1099:b-tamaki_a1
1100:b-tamaki_a1
1101:環
Tamaki
1102:「あ、ああ……」

1103:switch
1104:b-tamaki_a1
1105:bg10_a
1106:環先輩と2人、真嶋君から少し離れて歩く。

1107:ハルヒ
Haruhi
1108:「どこに行くんでしょうね」

1109:b-tamaki_a3
1110:b-tamaki_a3
1111:b-tamaki_a3
1112:環
Tamaki
1113:「きっと、誰もいないところで食事をするのだ

1114:ろう……」

1115:ハルヒ
Haruhi
1116:「とてもそんな風には見えませんよ」

1117:b-tamaki_a3
1118:環
Tamaki
1119:「だとすれば、どうして残り物を?」

1120:ハルヒ
Haruhi
1121:「自分に聞かれても困ります。ただ、このまま

1122:ついていけば――」

1123:『分かるはず』と言いかけたとき、真嶋君が急

1124:に立ち止まり、あたりを気にし始めた。

1125:b-tamaki_a3
1126:bikkuri1_r
1127:環
Tamaki
1128:「いかんっ! ハルヒ、隠れるぞ!!」

1129:ハルヒ
Haruhi
1130:「隠れるってどこに……」

1131:b-tamaki_a3
1132:ev1020
1133:ase
1134:ハルヒ
Haruhi
1135:「あの、いきなり何をするんですか?」

1136:環
Tamaki
1137:「真嶋くんがこっちを向いたんだ」

1138:だからって、何でこんな……。

1139:ハルヒ
Haruhi
1140:「面識はないんですから、普通にしていればい

1141:いじゃないですか?」

1142:環
Tamaki
1143:「いや――、ここは恋人同士を演じて切り抜け

1144:よう」

1145:……なんとなく予想はしてたけど、面倒なこと

1146:になってきたなあ。

1147:ハルヒ
Haruhi
1148:「あの……、自分はどうすればいいんですか」

1149:環
Tamaki
1150:「恋人らしく、俺にふれてはどうかな?」

1151:…………。
…………
1152:しかたない。とりあえず、言われた通りにして

1153:みよう。

1154:switch
1155:switch
1156:環
Tamaki
1157:「もっと優しく……」

1158:switch
1159:環
Tamaki
1160:「…………」
"…………"
1161:switch
1162:環
Tamaki
1163:「もっと他に、ふれたいところは?」

1164:switch
1165:環
Tamaki
1166:「かわいい手だね」

1167:fg01
1168:ev1021
1169:そっと手にふれると、環先輩はうれしそうに笑っ

1170:た。

1171:……。
……
1172:…………これが恋人らしいことなのかな?

1173:ハルヒ
Haruhi
1174:「……あの、真嶋くんはもう行っちゃいました

1175:けど。いつまでこうしてるんですか?」

1176:yama_l
1177:環
Tamaki
1178:「…………え?」
"………… Eh?"
1179:ハルヒ
Haruhi
1180:「それに、自分は男子生徒なんですけどね、

1181:見た目」

1182:bg10_a
1183:b-tamaki_a3
1184:b-tamaki_a3
1185:b-tamaki_a3
1186:環
Tamaki
1187:「は! ……そうだった」

1188:ハルヒ
Haruhi
1189:「ごまかすどころか、男同士で変だなとか思わ

1190:れましたよ」

1191:im03
1192:b-tamaki_a3
1193:ガーーーーーーーーーン!

1194:b-tamaki_a3
1195:環
Tamaki
1196:「…………」
"…………"
1197:bg10_a
1198:ハルヒ
Haruhi
1199:「それで、どうするんですか?」

1200:b-tamaki_a3
1201:環
Tamaki
1202:「どうするって……」

1203:ハルヒ
Haruhi
1204:「真嶋君を追いかけなくていいんですか?」

1205:switch
1206:b-tamaki_a3
1207:b-tamaki_a2
1208:b-tamaki_a2
1209:b-tamaki_a2
1210:bikkuri1_l
1211:環
Tamaki
1212:「お、追いかけるとも!」

1213:ハルヒ
Haruhi
1214:「はいはい。じゃあ、こっちです」

1215:b-tamaki_a2
1216:まったく……。相変わらずよく分からない人だ

1217:なあ。

1218:……。
……
1219:ちょっとだけ、ドキっとしたけど。

1220:bg08_a
1221:外へ出て真嶋君についていくと――。

1222:ハルヒ
Haruhi
1223:「あ……」

1224:誰もいない植え込みの隅、しゃがみ込んでいる

1225:真嶋君のそばには、小犬がいた。

1226:真嶋君は袋のなかからパンを取り出すと、皿に

1227:載せた。そこへ水をかけて、やわらかくしてい

1228:る。

1229:b-tamaki_a2
1230:b-tamaki_a2
1231:b-tamaki_a2
1232:環
Tamaki
1233:「……小犬には、あんなふうに食べ物をあげる

1234:のか」

1235:ハルヒ
Haruhi
1236:「ええ、離乳食みたいなものです」

1237:b-tamaki_a2
1238:b-tamaki_a1
1239:b-tamaki_a1
1240:b-tamaki_a1
1241:環
Tamaki
1242:「それなら、ミルクをあげたほうがいいんじゃ

1243:ないのかにゃ?」

1244:ハルヒ
Haruhi
1245:「動物用のミルクじゃないと駄目ですよ。小犬

1246:に自分たちが飲んでいるミルクをあげると、お

1247:腹壊しちゃいます」

1248:b-tamaki_a1
1249:b-tamaki_a2
1250:b-tamaki_a2
1251:b-tamaki_a2
1252:環
Tamaki
1253:「動物を世話するというのは、大変なのだ

1254:な……」

1255:ハルヒ
Haruhi
1256:「命をひとつ預かるんですよ。責任重大です」

1257:b-tamaki_a2
1258:環
Tamaki
1259:「……そうだな」

1260:b-tamaki_a2
1261:…………。
…………
1262:小犬の世話を終えた真嶋君が校舎へ戻る様子を

1263:見送ったあと――。

1264:switch
1265:b-tamaki_a1
1266:b-tamaki_a1
1267:b-tamaki_a1
1268:hirameki_r
1269:環
Tamaki
1270:「……これは、使えるかもしれん」

1271:環先輩は笑みを浮かべた。

1272:ハルヒ
Haruhi
1273:「使えるって、何をですか?」

1274:b-tamaki_a1
1275:環
Tamaki
1276:「ふっ、それは秘密だ!!」

1277:……いや、別に胸を張って言うことでは。

1278:b-tamaki_a1
1279:b-tamaki_a2
1280:b-tamaki_a2
1281:b-tamaki_a2
1282:環
Tamaki
1283:「さあ、部室へ戻るぞ」

1284:ハルヒ
Haruhi
1285:「はいはい……」

1286:b-tamaki_a2
1287:真嶋君の一面を知ることはできたけど、プロ

1288:デュース案の役に立つかどうかって考える

1289:と……。微妙なところだなあ。

1290:switch
1291:sure33
1292:switch
1293:タッチグループ
1294:鏡夜
Kyoya
1295:グラフキャラ
Character Graph
1296:鏡夜先輩を捜そう。たぶん、部室から出て行く

1297:ことはないはずだから……。

1298:bg31_a
1299:……。
……
1300:bg30_a
1301:…………。
…………
1302:bg33_a
1303:おかしいなあ。帰るなんてことは、鏡夜先輩に

1304:限ってありえないから……。

1305:……。
……
1306:――お手洗い?

1307:b-kyouya_a2
1308:b-kyouya_a2
1309:b-kyouya_a2
1310:鏡夜
Kyoya
1311:「俺に何か?」

1312:ハルヒ
Haruhi
1313:「ひいっ!」

1314:b-kyouya_a2
1315:b-kyouya_a1
1316:b-kyouya_a1
1317:b-kyouya_a1
1318:鏡夜
Kyoya
1319:「…………そんなに驚くということは、また失

1320:礼なことでも想像していたようだな」

1321:ハルヒ
Haruhi
1322:「い、いえ……。姿が見えなかったので、どう

1323:したのかなと」

1324:猫澤先輩もだけど、鏡夜先輩もある意味……。

1325:神出鬼没な人かもしれない。

1326:b-kyouya_a1
1327:鏡夜
Kyoya
1328:「お前の想像を裏切って大変申し訳ないが、さっ

1329:きまで真嶋君と会っていた」

1330:ハルヒ
Haruhi
1331:「へえ、真嶋君に――。ええ!?」

1332:b-kyouya_a1
1333:b-kyouya_a2
1334:b-kyouya_a2
1335:b-kyouya_a2
1336:鏡夜
Kyoya
1337:「……声が大きい」
"... You're too loud."
1338:ハルヒ
Haruhi
1339:「す、すみません……」
"So–Sorry..."
1340:大きな声を出してしまったせいで、視線が完全
1341:に集まってしまった。
1342:b-kyouya_a2
1343:鏡夜
Kyoya
1344:「……ついでだ。場所を変えるぞ」
1345:ハルヒ
Haruhi
1346:「あ、はい」
1347:b-kyouya_a2
1348:ついでってなんだろと思いながら、鏡夜先輩の
1349:あとをついていくと――。
1350:switch
1351:ガチャ。
1352:ev2010
1353:準備室に入ると、鏡夜先輩はすぐにノートパソ
1354:コンを開いて操作を始めた。
1355:ついでって、ノートパソコンだったんだ。いや、
1356:そんなことより……。
1357:ハルヒ
Haruhi
1358:「あの、さっきの話なんですけど……」
1359:鏡夜
Kyoya
1360:「データに間違いはなかった、と言っておこう
1361:か。付け加えるなら――」
1362:鏡夜
Kyoya
1363:「両親の経営する製薬会社は、いくつか魅力的
1364:な新薬の特許を保有しているということか」
1365:ハルヒ
Haruhi
1366:「……すみません、鏡夜先輩は何のために真嶋
1367:君へ会いに行ったのか分からないんですけど」
1368:鏡夜
Kyoya
1369:「顔見知りになっていて損はないと思っただ
1370:け――、と言いたいところだが。いろいろと
1371:興味深い話を聞いてきた」
1372:まっすぐに画面を見つめて、キーボードを打つ。
1373:鏡夜
Kyoya
1374:「非常に残念だが、彼は家の仕事よりも他に自
1375:分の進む道を決めているらしい」
1376:まだ話が見えないんですけど――。
1377:ハルヒ
Haruhi
1378:「あれ? 鏡夜先輩、制服に何か動物の毛みた
1379:いな物がついてますよ?」
1380:鏡夜
Kyoya
1381:「……ん。ちょうど見えにくい部分についてい
1382:るようだな。悪いが取ってくれないか?」
1383:ハルヒ
Haruhi
1384:「いいですよ。じゃあ、ちょっと動かないでく
1385:ださいね」
1386:switch
1387:switch
1388:鏡夜
Kyoya
1389:「本当についているんだろうな」
1390:switch
1391:鏡夜
Kyoya
1392:「借金を増やしたいというなら、俺は止めない
1393:が」
1394:switch
1395:鏡夜
Kyoya
1396:「……何をしてる」
1397:switch
1398:ev2011
1399:effect2
1400:鏡夜
Kyoya
1401:「ありがとう、ハルヒ」
1402:ハルヒ
Haruhi
1403:「これ、犬の毛ですね」
1404:鏡夜
Kyoya
1405:「どうやら、真嶋君と話をしたときに、彼が面
1406:倒を見ている小犬の毛がついたようだな」
1407:ハルヒ
Haruhi
1408:「犬って……、学校でですか?」
1409:鏡夜
Kyoya
1410:「ああ、何か問題でも?」
1411:ハルヒ
Haruhi
1412:「いえ、大丈夫なんでしょうか? 校則違反か
1413:どうかはわかりませんけど」
1414:鏡夜
Kyoya
1415:「いいんじゃないか。他に迷惑をかけられた生
1416:徒や職員が出てこない限り、彼に任せるさ」
1417:鏡夜
Kyoya
1418:「それに真嶋君は将来、獣医を目指しているそ
1419:うだから悪い経験ではないだろう」
1420:ev2012
1421:ハルヒ
Haruhi
1422:「獣医ですか? そうすると、ご両親の会社の
1423:ほうは継がないんですね」
1424:鏡夜
Kyoya
1425:「つまり、俺がこのプロデュース案で得られる
1426:メリットが激減することでもあるんだがな」
1427:ハルヒ
Haruhi
1428:「それじゃあ――」
1429:鏡夜
Kyoya
1430:「慌てるな。ペット産業はこれからも拡大する
1431:市場だということを視野に入れれば、充分に手
1432:を貸すに値する」
1433:鏡夜
Kyoya
1434:「ただし、こちらのメリットを再計算する必要
1435:がある。という訳でハルヒ、部のほうはよろし
1436:く頼む」
1437:ハルヒ
Haruhi
1438:「はあ……、それじゃあ自分はこれで」
1439:bg52
1440:カチャ……、パタン。
1441:bg33_a
1442:なんだか、あんまりちゃんと話を聞けなかった
1443:ような気がする。
1444:switch
1445:それにしても、真嶋君と話をしているだけで、
1446:肩に毛がつくことはないと思うけどなあ。抱き
1447:上げたりしない限り……。
1448:抱き上げたり? 鏡夜先輩が小犬を?
1449:…………。
1450:さわやかな笑顔で、小犬とたわむれる鏡夜先輩
1451:かあ……。見てみたい気はするけど、あんまり
1452:想像はできないね。
1453:switch
1454:sure33
1455:switch
1456:そういえば、光と馨の姿も見えない……。どこ
1457:に行ったのかな?
1458:まさかとは思うけど、勝手に小百合を連れ出し
1459:て何か企んでるのかも――、ってさすがにそれ
1460:はないかな。
1461:1番可能性があるのは、『もう飽きた』からっ
1462:て携帯ゲームで遊んでるとか……。
1463:…………。
1464:当たってそうで怖い。とりあえず、光と馨のど
1465:ちらかを捜してみよう。2人とも一緒にいるか
1466:もしれないけど。
1467:光を捜す
1468:馨を捜す
1469:switch
1470:select
1471:switch
1472:sure27
1473:switch
1474:sure28
1475:switch
1476:光
Hikaru
1477:グラフキャラ
Character Graph
1478:光を捜そう。……部室にはいないみたいだから
1479:と思ったとき――。
1480:b-hikaru_a2
1481:b-hikaru_a2
1482:b-hikaru_a2
1483:光
Hikaru
1484:「ハルヒ」
"Haruhi."
1485:ハルヒ
Haruhi
1486:「なんだいるんじゃん」
1487:b-hikaru_a2
1488:b-hikaru_a1
1489:b-hikaru_a1
1490:b-hikaru_a1
1491:光
Hikaru
1492:「部室にずっといるけど?」
1493:ハルヒ
Haruhi
1494:「ホントに? いないみたいだったから捜しに
1495:行こうかと思ってたんだけど」
1496:b-hikaru_a1
1497:effect1
1498:光
Hikaru
1499:「ふ~ん、僕を捜してたんだ」
1500:……どうしたんだろ。なんだか嬉しそうだけど?
1501:b-hikaru_a1
1502:光
Hikaru
1503:「ハルヒもおいで。仲間に入れてやるからさ」
1504:ハルヒ
Haruhi
1505:「仲間って?」
1506:b-hikaru_a1
1507:b-hikaru_a3
1508:b-hikaru_a3
1509:b-hikaru_a3
1510:光
Hikaru
1511:「いいから、ほら早く」
1512:ハルヒ
Haruhi
1513:「ちょっと、そんなに――」
1514:b-hikaru_a3
1515:光に引っ張られるように、部室から連れ出され
1516:た。
1517:switch
1518:sure29
1519:switch
1520:馨
Kaoru
1521:グラフキャラ
Character Graph
1522:馨を捜そう。……部室にはいないみたいだから
1523:と思ったとき――。
1524:b-kaoru_a1
1525:b-kaoru_a1
1526:b-kaoru_a1
1527:馨
Kaoru
1528:「ハルヒ」
"Haruhi."
1529:馨が顔を出した。
1530:ハルヒ
Haruhi
1531:「あれ、馨いたの? いないみたいだったから、
1532:捜しに行こうかと思ってたんだけど」
1533:b-kaoru_a1
1534:馨
Kaoru
1535:「光じゃなくて、僕なんだ?」
1536:ハルヒ
Haruhi
1537:「そうだけど……、駄目なの?」
1538:b-kaoru_a1
1539:どうしたんだろ、馨。急に真面目な顔になって。
1540:b-kaoru_a1
1541:b-kaoru_a2
1542:b-kaoru_a2
1543:b-kaoru_a2
1544:effect1
1545:馨
Kaoru
1546:「そうじゃないよ。ハルヒが一生気づかないよ
1547:うなことを、考えてたの」
1548:ハルヒ
Haruhi
1549:「何それ? どんなこと?」
1550:b-kaoru_a2
1551:b-kaoru_a1
1552:b-kaoru_a1
1553:b-kaoru_a1
1554:馨
Kaoru
1555:「今話してもきっと分からないよ。そんなこと
1556:より、こっちにおいでよ」
1557:ハルヒ
Haruhi
1558:「え、何?」
1559:b-kaoru_a1
1560:b-kaoru_a3
1561:b-kaoru_a3
1562:b-kaoru_a3
1563:馨
Kaoru
1564:「いいから、いいから」
1565:b-kaoru_a3
1566:馨に促されるように、部室から連れ出された。
1567:switch
1568:sure29
1569:switch
1570:タッチグループ
1571:bg19_a
1572:連れてこられた場所は図書室。
1573:ハルヒ
Haruhi
1574:「……姿が見えないと思ったら、2人でさぼっ
1575:てたんじゃん」
1576:b-hikaru_a1
1577:b-hikaru_a1
1578:b-hikaru_a1
1579:b-kaoru_a2
1580:b-kaoru_a2
1581:b-kaoru_a2
1582:光
Hikaru
1583:「ひどい言い方だねえ。僕らは静かな図書室で
1584:プロデュース案を練っていたのに」
1585:馨
Kaoru
1586:「ほんと、ほんと」
1587:ハルヒ
Haruhi
1588:「そうなんだ……、ごめん」
1589:b-hikaru_a1
1590:b-kaoru_a2
1591:光
Hikaru
1592:「いいよ、わかってくれればさ」
1593:b-kaoru_a2
1594:b-kaoru_a3
1595:b-kaoru_a3
1596:b-kaoru_a3
1597:馨
Kaoru
1598:「じゃあさっそく、僕らが考えたプロデュース
1599:案をなんだけど――」
1600:b-hikaru_a1
1601:b-hikaru_a3
1602:b-hikaru_a3
1603:b-hikaru_a3
1604:光
Hikaru
1605:「『吊り橋理論』を使った告白なんてどう?」
1606:ハルヒ
Haruhi
1607:「揺れる吊り橋でドキドキしている状態を、
1608:恋愛していることと錯覚させる理論でしょ?
1609:カナダの心理学者が実験したって言う」
1610:b-kaoru_a3
1611:b-kaoru_a1
1612:b-kaoru_a1
1613:b-kaoru_a1
1614:馨
Kaoru
1615:「へえ、知ってるんだ」
1616:b-hikaru_a3
1617:b-hikaru_a2
1618:b-hikaru_a2
1619:b-hikaru_a2
1620:光
Hikaru
1621:「その『吊り橋効果』を最大に利用する告白案
1622:がこれ」
1623:そう言って光は、机に広げた雑誌を指差す。そ
1624:こには、夜の大空を飛ぶヘリコプターの写真が、
1625:大きく載っていた。
1626:b-kaoru_a1
1627:b-kaoru_a2
1628:b-kaoru_a2
1629:b-kaoru_a2
1630:馨
Kaoru
1631:「2人をヘリコプターで夜の遊覧飛行に連れ出
1632:して、上空3000メートル地点で小百合姫か
1633:ら愛の告白」
1634:b-hikaru_a2
1635:b-hikaru_a1
1636:b-hikaru_a1
1637:b-hikaru_a1
1638:光
Hikaru
1639:「どう!? いい感じじゃない?」
1640:ハルヒ
Haruhi
1641:「ヘリコプターって、そんなに簡単に借りられ
1642:るものなの?」
1643:b-kaoru_a2
1644:b-hikaru_a1
1645:b-kaoru_a3
1646:b-kaoru_a3
1647:b-kaoru_a3
1648:b-hikaru_a3
1649:b-hikaru_a3
1650:b-hikaru_a3
1651:光&馨
Hikaru & Kaoru
1652:「ああ、それならウチの飛ばすから」
1653:……。
1654:これだから金持ちは。
1655:switch
1656:ハルヒ
Haruhi
1657:「もうひとつ問題なのは、『吊り橋理論』で誕
1658:生したカップルが、長続きしないってこと」
1659:b-hikaru_a3
1660:光
Hikaru
1661:「……え?」
"... Eh?"
1662:b-kaoru_a3
1663:馨
Kaoru
1664:「そうだったの?」
1665:ハルヒ
Haruhi
1666:「残念だけど、緊張状態で発展した恋愛は、
1667:継続しないものなんだって」
1668:b-kaoru_a3
1669:馨
Kaoru
1670:「それじゃあ、ジェットコースターもスカイダ
1671:イビングもみんな……」
1672:b-hikaru_a3
1673:光
Hikaru
1674:「ダメってことじゃん」
1675:ハルヒ
Haruhi
1676:「そうなるね」
1677:b-kaoru_a3
1678:b-kaoru_a1
1679:b-kaoru_a1
1680:b-kaoru_a1
1681:馨
Kaoru
1682:「せっかくいろいろ考えてたのに……」
1683:b-hikaru_a3
1684:b-hikaru_a2
1685:b-hikaru_a2
1686:b-hikaru_a2
1687:光
Hikaru
1688:「……馨」
"... Kaoru."
1689:b-hikaru_a2
1690:b-kaoru_a1
1691:ev3020
1692:馨
Kaoru
1693:「僕らの考え方は、やっぱり他人には理解でき
1694:ないんだよ」
1695:光
Hikaru
1696:「大丈夫だよ、馨。僕がいるだろ……」
1697:馨
Kaoru
1698:「そうだね、僕は光がいてくれるだけで、他に
1699:は何もいらない」
1700:光
Hikaru
1701:「僕もだよ、馨」
1702:……禁断の兄弟愛なのはいいけど、自分の前で
1703:展開されても困るんだけどなあ。
1704:もう少しやわらかく否定すれば良かったか
1705:な……。とりあえず、フォローだけはしておか
1706:ないと、いつまでたってもこのままだし。
1707:switch
1708:switch
1709:光&馨
Hikaru & Kaoru
1710:「やめてよ」
1711:switch
1712:光&馨
Hikaru & Kaoru
1713:「さわらないで……」
1714:switch
1715:光&馨
Hikaru & Kaoru
1716:「ちょっと、くすぐったいって」
1717:switch
1718:光&馨
Hikaru & Kaoru
1719:「僕らのなかへ入ってくるんだね……」
1720:fg08
1721:ev3021
1722:ハルヒ
Haruhi
1723:「三角関係の設定はイヤだけど……、ごめんね。
1724:さっきは」
1725:馨
Kaoru
1726:「どうしてあやまるの」
1727:ハルヒ
Haruhi
1728:「2人とも一生懸命考えてくれた案なのに、
1729:否定ばっかりしちゃったから」
1730:光
Hikaru
1731:「なんだ、自覚あるんじゃん」
1732:bg19_a
1733:b-hikaru_a2
1734:b-hikaru_a2
1735:b-hikaru_a2
1736:b-kaoru_a1
1737:b-kaoru_a1
1738:b-kaoru_a1
1739:ハルヒ
Haruhi
1740:「そういう訳じゃないけど……。ねえもう少し、
1741:控え目な案を考えない?」
1742:switch
1743:b-hikaru_a2
1744:b-kaoru_a1
1745:b-hikaru_a3
1746:b-hikaru_a3
1747:b-hikaru_a3
1748:b-kaoru_a3
1749:b-kaoru_a3
1750:b-kaoru_a3
1751:光&馨
Hikaru & Kaoru
1752:「えー、ツマンナーイ」
1753:イヤ、これは小百合の恋のプロデュースなんだ
1754:から、光と馨が楽しいとかつまんないとかじゃ
1755:ないんだけど……。
1756:b-hikaru_a3
1757:光
Hikaru
1758:「せっかくなんだから、派手にいこうよ」
1759:b-kaoru_a3
1760:b-kaoru_a2
1761:b-kaoru_a2
1762:b-kaoru_a2
1763:馨
Kaoru
1764:「そうそう。実は最後に、究極のプロデュース
1765:案を用意してあるんだよね」
1766:b-hikaru_a3
1767:b-hikaru_a1
1768:b-hikaru_a1
1769:b-hikaru_a1
1770:光
Hikaru
1771:「絶対にうまくいくヤツがさ」
1772:……聞きたくないけど、聞いておかないとあと
1773:できっと後悔することになるだろうし。
1774:ハルヒ
Haruhi
1775:「それってどんな案なの?」
1776:b-hikaru_a1
1777:光
Hikaru
1778:「ダ~メ。これ以上は、発表するときのお楽し
1779:みだから」
1780:b-kaoru_a2
1781:馨
Kaoru
1782:「そろそろ部室に戻らないと、殿が捜しに来る
1783:よ」
1784:それは確かに……。でも、どんな案を言い出す
1785:のかものすごく気になる。
1786:b-hikaru_a1
1787:b-kaoru_a2
1788:switch
1789:sure33
1790:switch
1791:そういえば、ハニー先輩とモリ先輩の姿も見え
1792:ない……。
1793:まさか帰ったなんてことは――。
1794:…………。
1795:……。
1796:ないよね、光や馨じゃないんだし。とりあえず、
1797:ハニー先輩とモリ先輩をちょっと捜してみよう。
1798:2人が絶対に一緒にいるとは限らないよね。
1799:どっちを捜してみようかな?
1800:ハニー先輩を捜す
1801:モリ先輩を捜す
1802:switch
1803:select
1804:switch
1805:sure31
1806:switch
1807:sure32
1808:switch
1809:タッチグループ
1810:光邦
Mitsukuni
1811:グラフキャラ
Character Graph
1812:ハニー先輩を捜そう。部室にはいないみたいだ
1813:から――、とりあえず1番確率の高そうな食堂
1814:に行ってみよう。
1815:bg10_a
1816:でも、もしいなかったら……。次はどこを捜そ
1817:うかな。そんなことを考えながら廊下を歩いて
1818:いると――。
1819:???
???
1820:「ハルちゃん」
"Haru-chan."
1821:ハニー先輩の声が聞こえたような気がした。
1822:ハルヒ
Haruhi
1823:「……ハニー先輩?」
"... Honey-senpai?"
1824:あたりを見渡して声をかけてみるけど――。
1825:…………。
…………
1826:……。
……
1827:光邦
Mitsukuni
1828:「ハールちゃん」
"Haaaaaru-chan~"
1829:今度は間違いなく、ハニー先輩の声が聞こえた。
1830:光邦
Mitsukuni
1831:「こっち、こっち」
1832:よくわからないまま、声のする方へ進んでいく。
1833:bg02_a
1834:…………。
…………
1835:……。
……
1836:光邦
Mitsukuni
1837:「ハルちゃ~ん、こっちだよ」
1838:ハルヒ
Haruhi
1839:「ハニー先輩、かくれんぼならまた今度にしま
1840:しょう」
1841:…………返事なし。あんまり部をあけていると、
1842:心配されそうだから、そろそろ戻ったほうがよ
1843:さそうなんだけどなあ。
1844:bg07_a
1845:…………。
…………
1846:……。
……
1847:ハルヒ
Haruhi
1848:「ハニー先輩。自分、部のほうに戻りますね」
1849:光邦
Mitsukuni
1850:「え!? 待ってハルちゃんっ!」
1851:switch
1852:ドタッ。
1853:光邦
Mitsukuni
1854:「いたっ!」
1855:ハルヒ
Haruhi
1856:「ハニー先輩!?」
"Honey-senpai!?"
1857:派手に転んだ音がしたみたいだけど。音の聞こ
1858:えたほうに歩いていってみると――。
1859:ev5010
1860:ハニー先輩が、涙を浮かべて座り込んでいた。
1861:ハルヒ
Haruhi
1862:「大丈夫ですか、ハニー先輩?」
1863:光邦
Mitsukuni
1864:「らぁいじょうぶ……」
1865:ハルヒ
Haruhi
1866:「転んだんですか?」
1867:光邦
Mitsukuni
1868:「…………うん」
1869:ハルヒ
Haruhi
1870:「どこか痛いところはありませんか?」
1871:光邦
Mitsukuni
1872:「いたく……、ないもん」
1873:……そう言っても、自分には今にも泣きそうに
1874:見えますよ、ハニー先輩……。
1875:switch
1876:switch
1877:光邦
Mitsukuni
1878:「いたく……、ないもん」
1879:switch
1880:光邦
Mitsukuni
1881:「うさちゃんは、平気だよ」
1882:switch
1883:光邦
Mitsukuni
1884:「そこ……、だいじょうぶ」
1885:switch
1886:頬が汚れてる……。拭いてあげようかな。
1887:fg05
1888:ev5011
1889:effect2
1890:光邦
Mitsukuni
1891:「ありがと……、ハルちゃん」
"Thanks... Haru-chan."
1892:ハルヒ
Haruhi
1893:「いいえ……。でも、どうしたんですか?」
1894:光邦
Mitsukuni
1895:「んとね――」
1896:笑顔の戻ったハニー先輩の説明では――。
1897:bg07_a
1898:b-mitukuni_a2
1899:b-mitukuni_a2
1900:b-mitukuni_a2
1901:ハルヒ
Haruhi
1902:「そうだったんですか……」
1903:b-mitukuni_a2
1904:b-mitukuni_a1
1905:b-mitukuni_a1
1906:b-mitukuni_a1
1907:光邦
Mitsukuni
1908:「うん、そうだったの」
1909:と、大きくうなずくハニー先輩。
1910:姿を見せず、自分をこんなところまで誘い出し
1911:た理由には……。
1912:ハニー先輩が耳にした真嶋君の動物好きなこと
1913:を利用して、この場所に誘い込んで小百合と引
1914:き会わせるという――、壮大な計画があった。
1915:本番では、ハニー先輩がウサギのぬいぐるみに
1916:入って誘い出す予定だったらしいけど……。た
1917:ぶん、失敗してたんじゃないかな。
1918:ハニー先輩なりに考えてくれてたことは、すご
1919:く嬉しいことだけどね。
1920:ハルヒ
Haruhi
1921:「とりあえず、部のほうに戻りましょうか。自
1922:分たちがいないと、環先輩たちが大騒ぎします
1923:よ」
1924:b-mitukuni_a1
1925:b-mitukuni_a2
1926:b-mitukuni_a2
1927:b-mitukuni_a2
1928:光邦
Mitsukuni
1929:「……ねえ、ハルちゃんは、僕のこと捜しにき
1930:てくれたの?」
1931:ハルヒ
Haruhi
1932:「そうですよ」
1933:b-mitukuni_a2
1934:b-mitukuni_a3
1935:b-mitukuni_a3
1936:b-mitukuni_a3
1937:big_hani1
1938:光邦
Mitsukuni
1939:「そっか。ありがとね、ハルちゃん」
"I see. Thanks, Haru-chan."
1940:ハルヒ
Haruhi
1941:「はあ、どういたしまして」
"Umm, you're welcome."
1942:どうしてお礼を言われたのか、いまいちよく分
1943:からないんだけど……。
1944:switch
1945:b-mitukuni_a3
1946:big_hani1
1947:光邦
Mitsukuni
1948:「それじゃあ、一緒に帰ろ」
1949:b-mitukuni_a3
1950:微笑むハニー先輩と手をつないで、部室へと戻っ
1951:た。
1952:switch
1953:sure33
1954:switch
1955:タッチグループ
1956:崇
Takashi
1957:グラフキャラ
Character Graph
1958:モリ先輩を捜そう。部室にはいないみたいだか
1959:ら、とりあえず外に出てみようかと思ったとき。
1960:???
???
1961:「あの……、すみません」
"Um... Excuse me."
1962:ハルヒ
Haruhi
1963:「あ、はい。何でしょうか?」
"Ah, yes. How can I help you?
1964:男の子のお客さんなんて、めずらしいなあ。
A male customer, how unusual.
1965:天王寺
Tennouji
1966:「僕は、剣道部の天王寺英和(てんのうじひで
1967:かず)という者です。銛之塚先輩は、こちらに
1968:いらっしゃいますか?」
1969:ハルヒ
Haruhi
1970:「モリ先輩ですか。今ちょっと……」
1971:b-takashi_a1
1972:b-takashi_a1
1973:b-takashi_a1
1974:bikkuri1_r
1975:崇
Takashi
1976:「……来たか」
1977:ハルヒ
Haruhi
1978:「え!? ……あれ? モリ先輩……、いたん
1979:ですか」
1980:b-takashi_a1
1981:b-takashi_a2
1982:b-takashi_a2
1983:b-takashi_a2
1984:崇
Takashi
1985:「……ああ」
1986:どこにいたんだろう。さっきまで、確かにいな
1987:かったと思うんだけど……。まあいいか、今は
1988:いるんだし。
1989:用事が終わったら、プロデュース案のこともあ
1990:るし話しかければいいかな。そう考えて、2人
1991:から離れようとすると――。
1992:b-takashi_a2
1993:b-takashi_a3
1994:b-takashi_a3
1995:b-takashi_a3
1996:崇
Takashi
1997:「待て、ハルヒ」
"Wait, Haruhi."
1998:ハルヒ
Haruhi
1999:「はい?」
"Yes?"
2000:b-takashi_a3
2001:b-takashi_a1
2002:b-takashi_a1
2003:b-takashi_a1
2004:崇
2005:「すまないが、待っていてくれ」
"Sorry, but wait for a bit."
2006:ハルヒ
Haruhi
2007:「はい、わかりました」
"Okay, I understand."
2008:b-takashi_a1
2009:b-takashi_a4
2010:b-takashi_a4
2011:b-takashi_a4
2012:b-takashi_a4
2013:モリ先輩が自分に用があるなんて、めずらしい
2014:なあと思いながら、少し離れたところで待つ。
2015:剣道部の人ってことは、やっぱり部活の話なの
2016:かな。
2017:…………。
…………
2018:……。
……
2019:モリ先輩、うなずいてるだけだなあ。――あ、
2020:話が終わったみたい。
2021:b-takashi_a2
2022:b-takashi_a2
2023:b-takashi_a2
2024:崇
Takashi
2025:「ハルヒ。これから、付き合ってくれ」
2026:switch
2027:ハルヒ
Haruhi
2028:「それは構いませんけど……、どこかに行くん
2029:ですか?」
2030:b-takashi_a2
2031:崇
Takashi
2032:「ああ、すぐに済む」
2033:b-takashi_a2
2034:そう言って、ゆっくり歩いていくモリ先輩につ
2035:いて行く。
2036:bg09_a
2037:…………。
…………
2038:bg10_a
2039:……。
……
2040:bg20_a
2041:どこまで行くのかと思ったら、武道場の前でモ
2042:リ先輩の足が止まる。
2043:ハルヒ
Haruhi
2044:「武道場に用事ですか?」
2045:b-takashi_a1
2046:b-takashi_a1
2047:b-takashi_a1
2048:崇
Takashi
2049:「そうだ」
2050:b-takashi_a1
2051:こんなところに何があるんだろうと思っている
2052:と、モリ先輩はそのまま、武道場に入っていく。
2053:……とりあえず、ついて行ってみるしかないか。
2054:bg21_a
2055:b-takashi_a1
2056:b-takashi_a1
2057:b-takashi_a1
2058:ハルヒ
Haruhi
2059:「ここで何か、お手伝いすることがあるんです
2060:か?」
2061:崇
Takashi
2062:「……ああ」
2063:そう言ってモリ先輩はうなずくけど、武道場の
2064:なかはがらんとしていて、何か片付けたりする
2065:ことでもなさそうだけど……。
2066:b-takashi_a1
2067:b-takashi_a2
2068:b-takashi_a2
2069:b-takashi_a2
2070:崇
Takashi
2071:「ここでなら、人目につくこともない」
2072:え……?
Eh...?
2073:b-takashi_a2
2074:ev6010
2075:崇
Takashi
2076:「…………」
"…………"
2077:switch
2078:モリ先輩は壁にヒジをつくと、少し屈むように
2079:して自分に顔を近づける。
2080:ハルヒ
Haruhi
2081:「あのー……」
2082:モリ先輩が何をしたいのか、ちっとも分からな
2083:いんですけど……。
2084:ハルヒ
Haruhi
2085:「自分は、何かすればいいんでしょうか?」
2086:崇
Takashi
2087:「……怖く、ないか」
2088:ハルヒ
Haruhi
2089:「はあ、別に……」
2090:崇
Takashi
2091:「…………」
"…………"
2092:……モリ先輩は自分を怖がらせてどうしたいん
2093:だろう。それに、何をすればいいのかもよく分
2094:からないし。
2095:――あ。もしかして、小百合を強引に誘ったと
2096:ころを真嶋君に助け出させようとするつもりじゃ
2097:ないのかな。
2098:このあいだ見たドラマの展開だけど、そんな気
2099:がする。もしかしたらモリ先輩も見てたのかも。
2100:とりあえず、この体勢から――。
2101:switch
2102:switch
2103:崇
Takashi
2104:「…………ん」
2105:switch
2106:崇
Takashi
2107:「……ふっ」
2108:switch
2109:崇
Takashi
2110:「………どうした」
2111:switch
2112:崇
Takashi
2113:「やはり、俺では駄目か……」
2114:ハルヒ
Haruhi
2115:「駄目じゃないとは思いますけど、モリ先輩っ
2116:て大きくて……。その、強そうだから――」
2117:#Color[7]#Scale[1.8]言葉を選びました
2118:ハルヒ
Haruhi
2119:「ドラマみたいな展開を期待しても、失敗する
2120:かもしれませんよ?」
2121:ev6011
2122:崇
Takashi
2123:「そういうものなのか」
2124:ハルヒ
Haruhi
2125:「それにこんなやり方は、モリ先輩には似合い
2126:ませんよ」
2127:崇
Takashi
2128:「……そうか」
2129:bg21_a
2130:b-takashi_a2
2131:b-takashi_a2
2132:b-takashi_a2
2133:ハルヒ
Haruhi
2134:「もしかして、部室で話をしていたのは、この
2135:お芝居の打ち合わせですか?」
2136:b-takashi_a2
2137:b-takashi_a3
2138:b-takashi_a3
2139:b-takashi_a3
2140:崇
Takashi
2141:「……そうだ。武道場からの人払いを頼んでお
2142:いた」
2143:ハルヒ
Haruhi
2144:「昨日のドラマを見たからじゃないですけど、
2145:悪い人から女の子を助け出すっていうのは、実
2146:際には難しいと思いますよ」
2147:b-takashi_a3
2148:im05
2149:yama_l
2150:#Color[7]#Scale[1.8]え、そうだったの?
2151:ハルヒ
Haruhi
2152:「台本もありませんし、自分たちが思ってるよ
2153:うに行動してくれるとは思えないですし」
2154:bg21_a
2155:b-takashi_a3
2156:崇
Takashi
2157:「そうか……」
2158:b-takashi_a3
2159:b-takashi_a1
2160:b-takashi_a1
2161:b-takashi_a1
2162:モリ先輩は少し考え込んだ。
2163:b-takashi_a1
2164:崇
Takashi
2165:「だが俺なら――」
2166:ハルヒ
Haruhi
2167:「それは、モリ先輩が、モリ先輩だからですよ」
2168:b-takashi_a1
2169:b-takashi_a2
2170:b-takashi_a2
2171:b-takashi_a2
2172:effect1
2173:崇
Takashi
2174:「俺が俺であるから、か……」
2175:b-takashi_a2
2176:つぶやくと、モリ先輩は微笑みを浮かべた。
2177:ハルヒ
Haruhi
2178:「そろそろ部室に戻りましょうか。あんまり長
2179:く外に出てると、みんなが心配しますからね」
2180:b-takashi_a2
2181:b-takashi_a1
2182:b-takashi_a1
2183:b-takashi_a1
2184:崇
Takashi
2185:「ああ、そうだな」
2186:b-takashi_a1
2187:switch
2188:sure33
2189:switch
2190:bg28_b
2191:いつもよりも早い時間で、ホスト部の営業はお
2192:終い。理由は説明するまでもなく、プロデュー
2193:ス案を選んで実行するため。
2194:sayuri_a
2195:sayuri_a
2196:sayuri_a
2197:なんだけど……、主役の小百合に元気がない。
2198:体の調子でも悪いのかな? 声をかけてみよう
2199:かと思っていると――。
2200:sayuri_a
2201:b-tamaki_a3
2202:b-tamaki_a3
2203:b-tamaki_a3
2204:環
Tamaki
2205:「さあ皆の衆! 『恋のプロデュース大作戦』
2206:を始めるぞ!」
2207:b-tamaki_a3
2208:b-hikaru_a1
2209:b-hikaru_a1
2210:b-hikaru_a1
2211:b-kaoru_a2
2212:b-kaoru_a2
2213:b-kaoru_a2
2214:光&馨
Hikaru & Kaoru
2215:「わー、ぱちぱちぱちぱちー」
"Wow~ clapclapclapclap~"
2216:b-hikaru_a1
2217:b-kaoru_a2
2218:b-mitukuni_a1
2219:b-mitukuni_a1
2220:b-mitukuni_a1
2221:big_hani1
2222:光邦
Mitsukuni
2223:「わーい」
"Yaaaaay~!"
2224:b-mitukuni_a1
2225:b-takashi_a3
2226:b-takashi_a3
2227:b-takashi_a3
2228:崇
Takashi
2229:「わー」
"Wow."
2230:b-takashi_a3
2231:…………盛り上がってるんだか、盛り下がって
2232:るんだか……。
2233:b-tamaki_a3
2234:b-tamaki_a3
2235:b-tamaki_a3
2236:環
Tamaki
2237:「もっとも優秀なアイディアを、小百合姫に選
2238:んでいただき、そのプランに沿って即時行動を
2239:開始するのだ!」
2240:b-tamaki_a3
2241:b-hikaru_a3
2242:b-hikaru_a3
2243:b-hikaru_a3
2244:光
Hikaru
2245:「はーい! それじゃあ、まず最初に」
2246:b-hikaru_a3
2247:b-kaoru_a3
2248:b-kaoru_a3
2249:b-kaoru_a3
2250:馨
Kaoru
2251:「僕らからのアイディアを」
2252:b-hikaru_a3
2253:b-kaoru_a3
2254:光と馨が満面の笑みで前に出たとき――。
2255:b-sayuri_a2
2256:b-sayuri_a2
2257:b-sayuri_a2
2258:小百合
Sayuri
2259:#Pos[0,20]#Scale[1.4]   「ごめんなさいっ!」
"I'm so sorry!"
2260:…………。
…………
2261:b-sayuri_a2
2262:……。
……
2263:b-hikaru_a3
2264:b-hikaru_a3
2265:b-hikaru_a3
2266:b-kaoru_a3
2267:b-kaoru_a3
2268:b-kaoru_a3
2269:光
Hikaru
2270:「え、何?」
"Eh, what?"
2271:馨
Kaoru
2272:「いきなり?」
"All of a sudden?"
2273:b-hikaru_a3
2274:b-kaoru_a3
2275:b-sayuri_a1
2276:b-sayuri_a1
2277:b-sayuri_a1
2278:小百合
Sayuri
2279:「自分からみなさんにお願いしたことですけど、
2280:この件は忘れてください……」
2281:思いがけない小百合の言葉に、部室がしんと静
2282:まり返る。
2283:switch
2284:b-sayuri_a1
2285:sayuri_a
2286:sayuri_a
2287:sayuri_a
2288:mitukuni_a
2289:mitukuni_a
2290:mitukuni_a
2291:光邦
Mitsukuni
2292:「サユちゃん、やめちゃうの?」
2293:小百合
Sayuri
2294:「……はい」
"... Yes."
2295:mitukuni_a
2296:sayuri_a
2297:hikaru_a
2298:hikaru_a
2299:hikaru_a
2300:kaoru_a
2301:kaoru_a
2302:kaoru_a
2303:光&馨
Hikaru & Kaoru
2304:「あーあ、せっかくいいアイディア考えてきた
2305:のに」
2306:sayuri_a
2307:小百合
Sayuri
2308:「ごめんなさい……」
"I'm sorry..."
2309:kaoru_a
2310:hikaru_a
2311:sayuri_a
2312:sayuri_a
2313:b-sayuri_a2
2314:b-sayuri_a2
2315:b-sayuri_a2
2316:ハルヒ
Haruhi
2317:「理由、教えてくれる?」
2318:b-sayuri_a2
2319:小百合
Sayuri
2320:「……怖いの。断られるんじゃないかって」
2321:小百合は、震える声でつぶやく。
2322:b-sayuri_a2
2323:b-sayuri_a1
2324:b-sayuri_a1
2325:b-sayuri_a1
2326:小百合
Sayuri
2327:「それに、真嶋くんは私のことなんて覚えてな
2328:いかもしれない。きちんとお話しできたのは、
2329:最初のパーティーのときだけなんだし……」
2330:小百合
Sayuri
2331:「真嶋くんがアメリカに帰ることだって、きっ
2332:と告白なんかしてもうまくいかないってことな
2333:んだと思うの」
2334:ハルヒ
Haruhi
2335:「それで本当にいいの? アメリカに帰っちゃっ
2336:たら、もう2度と会えないかもしれないんだよ」
2337:b-sayuri_a1
2338:b-sayuri_a2
2339:b-sayuri_a2
2340:b-sayuri_a2
2341:小百合
Sayuri
2342:「それは――」
2343:何か言いかけて、小百合は口を閉じてしまう。
2344:小百合……。
Sayuri......
2345:……しかたないね
2346:想いは伝えないと
2347:switch
2348:select
2349:switch
2350:sure34
2351:switch
2352:sure35
2353:switch
2354:……小百合がもういいって言ってるんだから、
2355:無理に告白を押し付けるようなことはできない。
2356:ハルヒ
Haruhi
2357:「……しかたないね。小百合がそう思うのなら、
2358:自分たちが口を挟むことじゃないと思うし」
2359:b-sayuri_a2
2360:小百合
Sayuri
2361:「ごめんね、ハルちゃん」
"I'm sorry, Haru-chan."
2362:ハルヒ
Haruhi
2363:「自分は別にいいけど……」
"I'm fine, but..."
2364:b-sayuri_a2
2365:mitukuni_a
2366:mitukuni_a
2367:mitukuni_a
2368:光邦
Mitsukuni
2369:「ねえ、サユちゃん」
"Hey, Sayu-chan."
2370:そこへ、ひょっこりハニー先輩が顔をだす。
2371:b-sayuri_a2
2372:sayuri_a
2373:sayuri_a
2374:sayuri_a
2375:光邦
Mitsukuni
2376:「本当にジュンちゃんは、サユちゃんのこと、
2377:覚えてないと思う?」
2378:sayuri_a
2379:小百合
Sayuri
2380:「それは、わかりませんけど……」
2381:mitukuni_a
2382:光邦
Mitsukuni
2383:「もしそうだったら、もう1度、覚えてもらう
2384:ところから、始めればいいんじゃないのかな」
2385:sayuri_a
2386:小百合
Sayuri
2387:「…………」
"…………"
2388:sayuri_a
2389:mitukuni_a
2390:hikaru_a
2391:hikaru_a
2392:hikaru_a
2393:kaoru_a
2394:kaoru_a
2395:kaoru_a
2396:光&馨
Hikaru & Kaoru
2397:「だいたい遠くから見てるだけの人って、ストー
2398:カーって言うんだよねー」
2399:ハルヒ
Haruhi
2400:「光、馨!」
"Hikaru, Kaoru!"
2401:hikaru_a
2402:kaoru_a
2403:光&馨
Hikaru & Kaoru
2404:「わー、ハルヒが怒ったー」
2405:hikaru_a
2406:kaoru_a
2407:そう言いながら、光と馨は自分たちの前から逃
2408:げていき――。
2409:入れ替わりにモリ先輩が、静かに前へ出る。
2410:b-takashi_a3
2411:b-takashi_a3
2412:b-takashi_a3
2413:崇
Takashi
2414:「彼は、自分を好きだと言ってくれる女性に、
2415:失礼なことをすることはないだろう」
2416:b-takashi_a3
2417:b-takashi_a2
2418:b-takashi_a2
2419:b-takashi_a2
2420:崇
Takashi
2421:「それに、何も伝えずに後悔することほど、悔
2422:やまれることはない」
2423:switch
2424:…………。
…………
2425:モリ先輩がたくさんしゃべってる……。じゃな
2426:くて、すごくいいことを言ってくれたと思う。
2427:ハルヒ
Haruhi
2428:「ありがとうございます、モリ先輩」
2429:b-takashi_a2
2430:崇
Takashi
2431:「…………いや」
2432:b-takashi_a2
2433:小さく笑って、モリ先輩は身をひいた。
2434:b-sayuri_a1
2435:b-sayuri_a1
2436:b-sayuri_a1
2437:ハルヒ
Haruhi
2438:「小百合……。覚えてもらってないことを言い
2439:訳にして、このままにするの?」
2440:b-sayuri_a1
2441:b-sayuri_a2
2442:b-sayuri_a2
2443:b-sayuri_a2
2444:小百合
Sayuri
2445:「――ううん。私、きちんと告白する」
2446:まっすぐ前を見て、小百合は言った。
2447:b-sayuri_a2
2448:switch
2449:sure36
2450:switch
2451:ハルヒ指名率
Haruhi's customer quota
2452:ハルヒ
Haruhi
2453:「想いは伝えないと駄目だよ。覚えてもらって
2454:ないなんて、ただの言い訳だよね」
2455:b-sayuri_a2
2456:b-sayuri_a1
2457:b-sayuri_a1
2458:b-sayuri_a1
2459:小百合
Sayuri
2460:「ハルちゃん……」
"Haru-chan..."
2461:ハルヒ
Haruhi
2462:「断られたらどうしようって思う気持ちはわか
2463:るけど、はっきりした想いを持ってるのに、伝
2464:えないなんて変じゃない?」
2465:b-sayuri_a1
2466:小百合
Sayuri
2467:「でも……」
"But..."
2468:ハルヒ
Haruhi
2469:「真嶋君のことを想う気持ちが大きいから、
2470:それと同じだけ怖いんだと思うんだよ」
2471:b-sayuri_a1
2472:b-sayuri_a2
2473:b-sayuri_a2
2474:b-sayuri_a2
2475:小百合
Sayuri
2476:「――!」
"––!"
2477:ハッとしたように顔を上げる小百合。
2478:b-sayuri_a2
2479:b-tamaki_a2
2480:b-tamaki_a2
2481:b-tamaki_a2
2482:環
Tamaki
2483:「小百合姫。その恐怖に足を止めて、いつの日
2484:にか後悔することを考えてみてはいかがでしょ
2485:うか」
2486:b-tamaki_a2
2487:環
Tamaki
2488:「『この時』は、永遠に帰ってこないのですよ、
2489:小百合姫」
2490:b-tamaki_a2
2491:b-tamaki_a1
2492:b-tamaki_a1
2493:b-tamaki_a1
2494:環
Tamaki
2495:「それに、真嶋君は、あなたのような素敵な人
2496:が好きになるくらいの人物なのですから――」
2497:b-tamaki_a1
2498:環
Tamaki
2499:「もっと、自分が好きになった人を、信じてあ
2500:げてもよろしいのではないかな?」
2501:つつみ込むような優しい笑顔で、環先輩は小百
2502:合に声をかける。
2503:環先輩のこと……、ほんの少しだけ、見直した
2504:かも。
2505:b-tamaki_a1
2506:b-kyouya_a1
2507:b-kyouya_a1
2508:b-kyouya_a1
2509:鏡夜
Kyoya
2510:「……姫宮さん。アメリカから日本まで追いか
2511:けてきたときの気持ちを、思い出してみるべき
2512:ではないですか?」
2513:b-kyouya_a1
2514:鏡夜
Kyoya
2515:「ここで何を恐れる必要があるというのです。
2516:あなたはもう、大きな一歩を踏み出しているん
2517:です」
2518:鏡夜
Kyoya
2519:「立ち止まってしまいそうならば、その背中を
2520:押して差し上げましょう」
2521:b-kyouya_a1
2522:b-tamaki_a2
2523:b-tamaki_a2
2524:b-tamaki_a2
2525:環
Tamaki
2526:「我々は、そのお手伝いをするためにここにい
2527:るのですからね」
2528:b-tamaki_a2
2529:b-sayuri_a1
2530:b-sayuri_a1
2531:b-sayuri_a1
2532:小百合
Sayuri
2533:「…………」
"…………"
2534:ハルヒ
Haruhi
2535:「どうする、小百合?」
"What are you going to do, Sayuri?"
2536:b-sayuri_a1
2537:b-sayuri_a2
2538:b-sayuri_a2
2539:b-sayuri_a2
2540:小百合
Sayuri
2541:「ごめんね、ハルちゃん。それに、みなさんに
2542:もご迷惑ばかりかけて」
2543:switch
2544:b-sayuri_a2
2545:b-sayuri_a1
2546:b-sayuri_a1
2547:b-sayuri_a1
2548:どこか吹っ切れたように、小百合は微笑んだ。
2549:小百合
Sayuri
2550:「――私、告白します。そのために日本まで追
2551:いかけてきたんだから」
2552:まっすぐ前を見て、小百合は言った。
2553:b-sayuri_a1
2554:switch
2555:sure36
2556:switch
2557:sayuri_a
2558:sayuri_a
2559:sayuri_a
2560:tamaki_a
2561:tamaki_a
2562:tamaki_a
2563:環
Tamaki
2564:「小百合姫のお気持ち、確かにお伺いいたしま
2565:した」
2566:sayuri_a
2567:小百合
Sayuri
2568:「は、はい」
"Ye, Yes."
2569:sayuri_a
2570:tamaki_a
2571:tamaki_a
2572:b-tamaki_a3
2573:b-tamaki_a3
2574:b-tamaki_a3
2575:環
Tamaki
2576:「それでは――」
2577:b-tamaki_a3
2578:b-tamaki_a4
2579:b-tamaki_a4
2580:b-tamaki_a4
2581:そう言って、環先輩が指を鳴らした途端――。
2582:b-tamaki_a4
2583:bg52
2584:ハルヒ
Haruhi
2585:「わっ!」
2586:部室が真っ暗になった。……また何かとんでも
2587:ないことが始まるんじゃないのかな。
2588:sp02
2589:環
Tamaki
2590:「それでは、本日のスペシャルゲストをご紹介
2591:します」
2592:bg52
2593:b-hikaru_a3
2594:b-hikaru_a3
2595:b-hikaru_a3
2596:b-kaoru_a3
2597:b-kaoru_a3
2598:b-kaoru_a3
2599:光
Hikaru
2600:「本日の?」
2601:馨
Kaoru
2602:「スペシャルゲスト!?」
2603:b-hikaru_a3
2604:b-kaoru_a3
2605:b-kyouya_a1
2606:b-kyouya_a1
2607:b-kyouya_a1
2608:鏡夜
Kyoya
2609:「……不要な演出だな」
2610:b-kyouya_a1
2611:sp02
2612:環
Tamaki
2613:「真嶋准一君です」
2614:bg34_a
2615:b-sayuri_a2
2616:b-sayuri_a2
2617:b-sayuri_a2
2618:小百合
Sayuri
2619:「まっ、真嶋君!?」
"Ma, Majima-kun!?"
2620:明るくなった部室に、真嶋君がきょとんとした
2621:表情で立っていた。
2622:真嶋
Majima
2623:「……姫宮さん、お久しぶり」
"... Miss Himemiya, long time no see."
2624:b-sayuri_a2
2625:小百合
Sayuri
2626:「は、はい……」
"Ye, Yes..."
2627:b-sayuri_a2
2628:真嶋
Majima
2629:「えーと、そうじゃなくって。あの、僕は病気
2630:の迷い犬がいるから診て欲しいって言われてき
2631:たんですけど……」
2632:b-tamaki_a2
2633:b-tamaki_a2
2634:b-tamaki_a2
2635:環
Tamaki
2636:「いるじゃないか。ほら、君の目の前に」
2637:b-tamaki_a2
2638:tamaki_a
2639:tamaki_a
2640:tamaki_a
2641:sayuri_a
2642:sayuri_a
2643:sayuri_a
2644:bikkuri1_l
2645:小百合
Sayuri
2646:「わ、私!?」
"M-Me!?"
2647:tamaki_a
2648:環
Tamaki
2649:「恋の病に苦しむ、かわいい小犬がね」
2650:tamaki_a
2651:sayuri_a
2652:sayuri_a
2653:……動物が好きな真嶋くんを誘き出すには、絶
2654:好の口実だよね。考えたのは、鏡夜先輩のよう
2655:な気がするけど。
2656:switch
2657:sayuri_a
2658:b-sayuri_a2
2659:b-sayuri_a2
2660:b-sayuri_a2
2661:小百合
Sayuri
2662:「ま、ま、真嶋君。もしかして……、さっきか
"Ma, Ma, Majima-kun. Could it be... that you heard
2663:らの話、ぜんぶ……」
all of what we were talking about just now...?"
2664:真嶋
Majima
2665:「……うん。なんだか盗み聞きみたいになって
2666:心苦しかったけど」
2667:b-sayuri_a2
2668:小百合
Sayuri
2669:「……そ、そんなこと」
2670:真っ赤になってうつむく小百合の背中を、環先
2671:輩がそっと支える。
2672:b-sayuri_a2
2673:tamaki_a
2674:tamaki_a
2675:tamaki_a
2676:環
Tamaki
2677:「さあ姫、恋の呪文を――」
2678:真嶋
Majima
2679:「あの、待ってください」
"Um, please wait."
2680:tamaki_a
2681:b-sayuri_a2
2682:b-sayuri_a2
2683:環先輩の言葉に促されて口を開こうとする小百
2684:合をさえぎるように、真嶋君は小百合の前に立
2685:つ。
2686:真嶋
Majima
2687:「僕のほうから、告白させてもらってもいいか
2688:な?」
2689:b-sayuri_a2
2690:小百合
Sayuri
2691:「……え?」
"...... Eh?"
2692:真嶋
Majima
2693:「こういうことは、男からなんじゃないかなっ
2694:て思うから」
2695:b-sayuri_a2
2696:b-sayuri_a1
2697:b-sayuri_a1
2698:b-sayuri_a1
2699:小百合
Sayuri
2700:「ハ……」
"Ha......"
2701:b-sayuri_a1
2702:ev7020
2703:小百合
Sayuri
2704:「ハルちゃーーーーん!!」
"Haru-chaaaaaaaaaaaaaaan!!"
2705:ハルヒ
Haruhi
2706:「さ、小百合!?」
"Sa, Sayuri!?"
2707:はいって返事をすると思った小百合なのに、い
2708:きなり自分に抱きついてきた。
2709:環
Tamaki
2710:「ど、どうしてハルヒなんだ?」
2711:光
Hikaru
2712:「何でだろ?」
2713:光邦
Mitsukuni
2714:「乙女心は複雑だねえ」
2715:複雑っていうか、理解不能なんですけど……。
2716:fg07
2717:小百合
Sayuri
2718:「ありがとうハルちゃん!!」
"Thank you Haru-chan!!"
2719:switch
2720:ハルヒ
Haruhi
2721:「じ、自分はなんにも……」
"I, I didn't do anything..."
2722:なんだか真嶋君の視線が気になるなあ。
2723:真嶋
Majima
2724:「あのー、これはどういうことなんでしょう?」
2725:光邦
Mitsukuni
2726:「あのね、ハルちゃんは特別なの」
2727:光
Hikaru
2728:「大丈夫だって」
2729:馨
Kaoru
2730:「ただの幼なじみだから」
2731:真嶋
Majima
2732:「……そうなんですか。それならしかたない、
2733:のかな?」
2734:それで納得できちゃうんだ……。
2735:switch
2736:sure37
2737:switch
2738:bg29_b
2739:#Color[7]#Scale[1.8]とりあえず一段落
2740:…………。
2741:……。
2742:めでたく真嶋君の告白も終わって、小百合と
2743:自分の関係も説明してようやく落ち着く。
2744:そこでふと、真嶋君がアメリカに戻ってしまう
2745:という大きな問題が思い浮かんできたとき――。
2746:b-kyouya_a1
2747:b-kyouya_a1
2748:b-kyouya_a1
2749:鏡夜
Kyoya
2750:「ああ、そういえば真嶋君は、明日からアメリ
2751:カだったね」
2752:真嶋
Majima
2753:「いえ。それなら、必要なくなりました」
2754:b-kyouya_a1
2755:b-mitukuni_a1
2756:b-mitukuni_a1
2757:b-mitukuni_a1
2758:光邦
Mitsukuni
2759:「どうして?」
"Why?"
2760:b-mitukuni_a1
2761:真嶋
Majima
2762:「僕がアメリカに帰る理由は、姫宮さんに会う
2763:ためでしたから。会って、告白するためだった
2764:んですよ」
2765:真嶋
Majima
2766:「気になったまま日本に戻って来てしまったか
2767:ら、後悔したくないなあって……、あれ? み
2768:なさん、どうかしたんですか?」
2769:#Color[7]#Scale[1.8]似たものカップル……
2770:まさか真嶋君まで、小百合と同じようなことを
2771:しようとしてたなんて……。
2772:……ある意味、お似合いなのかも。
2773:それにしても、真嶋君がアメリカに帰るっ
2774:て――。
2775:b-kyouya_a2
2776:b-kyouya_a2
2777:b-kyouya_a2
2778:鏡夜
Kyoya
2779:「……誰がもう2度と、真嶋君が帰ってこない
2780:と言った?」
2781:…………。
2782:……。
2783:こーゆー人なんだよね、鏡夜先輩って。
2784:……まったく、人が悪いんだから。
2785:b-kyouya_a2
2786:b-kyouya_a1
2787:b-kyouya_a1
2788:b-kyouya_a1
2789:鏡夜
Kyoya
2790:「分かっていると思うが、今回のプロデュース
2791:勝負は、真嶋君からの告白である以上、勝敗は
2792:つかないぞ」
2793:光&馨
Hikaru & Kaoru
2794:「え~っ!?」
"Ehhhhh?!"
2795:b-kyouya_a1
2796:b-kyouya_a3
2797:b-kyouya_a3
2798:b-kyouya_a3
2799:鏡夜
Kyoya
2800:「当然だ。姫宮さんの『告白』をプロデュース
2801:するという部分に対して、誰も成功していない
2802:だろう」
2803:ハルヒ
Haruhi
2804:「確かに、そうですね」
2805:switch
2806:b-kyouya_a3
2807:b-mitukuni_a2
2808:b-mitukuni_a2
2809:b-mitukuni_a2
2810:光邦
Mitsukuni
2811:「そっかあ、でも、しょうがないよね」
2812:b-mitukuni_a2
2813:b-hikaru_a3
2814:b-hikaru_a3
2815:b-hikaru_a3
2816:b-kaoru_a3
2817:b-kaoru_a3
2818:b-kaoru_a3
2819:光&馨
Hikaru & Kaoru
2820:「あーあ、いろいろ考えて損した」
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2829:やってらんない、という感じでため息まじりの
2830:光たちだけど、どこか少し楽しそうでもある。
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2833:過程はともかく――。結果として、小百合の想
2834:いが真嶋君に届いて本当に良かったと思う。
2835:自分の借金は減額にならなかったけど、こんな
2836:結末ならめでたいと思えるからね。
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2841:……今日はいろいろあって、さすがに疲れたな
2842:あ。とりあえず、小百合が幸せそうで良かった
2843:けど。
2844:……。
2845:考えたことなかったけど、自分もいつか小百合
2846:みたいに、誰かのことを想ってあんなふうにな
2847:ることが――。
2848:…………あるのかな。ぜんぜん想像もつかない
2849:んだけど。ま、別にそのときが来ればわかるこ
2850:とだからいいかな。
2851:あ、忘れないうちにパソコンを確認しておかな
2852:いと。
2853:グラフ経過
2854:グラフキャラ
Character Graph
2855:なんだか今日がもう金曜日で、明日が休みの
2856:ような気がするんだけど、もう1日あるんだ
2857:よね……。
2858:でも、明日はホスト部をお休みにして、2人の
2859:交際記念パーティーを開くって言ってたから、
2860:何ごともなく終わりそうだけど。
2861:――終わるといいなあ。
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