0:switch
1:bg29_a
2:zk03
3:renge_a
4:renge_a
5:renge_a
6:sayuri_a
7:sayuri_a
8:sayuri_a
9:部室は、重苦しい雰囲気に包まれていた。
10:れんげ
Renge
11:「まさか、まさかの結果発表ですわ……」
12:renge_a
13:れんげ
Renge
14:「絢爛ホスト部の勝利、つまり……、環さんは
15:レオさんのものに……!」
16:sayuri_a
17:小百合
Sayuri
18:「桜蘭ホスト部が……」
19:sayuri_a
20:renge_a
21:leo_a
22:leo_a
23:leo_a
24:tamaki_a
25:tamaki_a
26:tamaki_a
27:レオ
Leo
28:「環、ボクたちの勝ちだよ」
29:tamaki_a
30:環
Tamaki
31:「無念だ……」
32:ホスト部が負けてしまった。ということはつま
33:り……。
34:leo_a
35:レオ
Leo
36:「ボクはうれしいよ。これから一緒に、絢爛ホ
37:スト部を盛り上げていこうね」
38:tamaki_a
39:環
Tamaki
40:「待て! ハルヒも、なんとか言ってくれ!」
41:ハルヒ
Haruhi
42:「……ごめんなさい」
43:tamaki_a
44:leo_a
45:ev8030
46: 
47:switch
48:switch
49:bg52
50:bg76_a
51:#Color[7]#Scale[1.8]勝負当日
52:少し緊張しつつホスト部に来てみると、なぜか
53:お客さんもみんなそろっていた。
54:kimiko_a
55:kimiko_a
56:kimiko_a
57:bou_r
58:桜塚
Sakurazuka
59:「ハルヒ君、がんばって!」
60:kimiko_a
61:momoka_a
62:momoka_a
63:momoka_a
64:bou_r
65:倉賀野
Kurakano
66:「応援してますわ!」
67:ハルヒ
Haruhi
68:「あ……、ありがとうございます」
69:今日は学校、休みのはずなのに……。
70:momoka_a
71:kimiko_a
72:b-kyouya_a1
73:b-kyouya_a1
74:b-kyouya_a1
75:鏡夜
Kyoya
76:「せっかくのイベントに、お客様を招待しない
77:わけにはいかないだろう」
78:ハルヒ
Haruhi
79:「招待って……」
80:というか、イベントって……。勝負なのに、すっ
81:かりお祭りみたいになってるし。
82:b-kyouya_a1
83:b-kyouya_a3
84:b-kyouya_a3
85:b-kyouya_a3
86:鏡夜
Kyoya
87:「今日は存分に楽しんでもらおうじゃないか」
88:ハルヒ
Haruhi
89:「自分たちが負けるなんて、まったく考えてま
90:せんね?」
91:b-kyouya_a3
92:鏡夜
Kyoya
93:「考える必要がないからな」
94:そう言って、鏡夜先輩はにやっと笑う。
95:b-kyouya_a3
96:b-kyouya_a2
97:b-kyouya_a2
98:b-kyouya_a2
99:鏡夜
Kyoya
100:「――さあ、来たぞ」
101:b-kyouya_a2
102:leo_a
103:leo_a
104:leo_a
105:bikkuri2_l
106:レオ
Leo
107:「……え?」
108:少しとまどった様子で、レオさんたちが入って
109:くる。
110:leo_a
111:ron_a
112:ron_a
113:ron_a
114:bikkuri2_r
115:王
Wan
116:「何ごとですか、これは……」
117:どうやら、知らなかったのは自分だけじゃなかっ
118:たみたい。
119:leo_a
120:kyouya_a
121:kyouya_a
122:kyouya_a
123:鏡夜
Kyoya
124:「イベントをお客様に楽しんでいただくことは
125:当然かと思いますが……、何か問題でも?」
126:ron_a
127:王
Wan
128:「い、いえ。そういう考え方も、あるでしょ
129:う……」
130:ハルヒ
Haruhi
131:「あのー、お取り込み中すみませんが……」
132:ron_a
133:kyouya_a
134:kyouya_a
135:鏡夜
Kyoya
136:「どうした?」
137:switch
138:ハルヒ
Haruhi
139:「どんな勝負をするんですか?」
140:kyouya_a
141:leo_a
142:leo_a
143:leo_a
144:レオ
Leo
145:「あれ……。みんなには伝えてないの?」
146:leo_a
147:kyouya_a
148:鏡夜
Kyoya
149:「いろいろと準備がありまして、勝負の内容に
150:ついては当日、レオ君から説明していただけれ
151:ばと」
152:……わざとだ。絶対にわざとだ。
153:leo_a
154:レオ
Leo
155:「そうですか……。では、発表しますね」
156:kyouya_a
157:leo_a
158:leo_a
159:レオ
Leo
160:「勝負は3回戦。『ネコ探し』、『金魚すく
161:い』、『大食い対決』です」
162:…………。
163:……いったいどういう基準で選んだんだろう。
164:leo_a
165:kaoru_a
166:kaoru_a
167:kaoru_a
168:hikaru_a
169:hikaru_a
170:hikaru_a
171:uneune_r
172:光
Hikaru
173:「金魚すくいってナニ?」
174:uneune_l
175:馨
Kaoru
176:「金魚をすくう? それって釣りじゃないよ
177:ね?」
178:そっか……。みんな金魚すくいなんて、知らな
179:いんだ。
180:kaoru_a
181:hikaru_a
182:tamaki_a
183:tamaki_a
184:tamaki_a
185:eye
186:環
Tamaki
187:「説明しよう! 金魚すくいとは、苦しむ金魚
188:たちを投網で救い出すという、博愛精神に満ち
189:あふれた競技なのだ!!」
190:ハルヒ
Haruhi
191:「ウソを教えないでください環先輩」
192:tamaki_a
193:bikkuri2_r
194:環
Tamaki
195:「……え? 確かに昨日、鏡夜から……」
196:tamaki_a
197:kyouya_a
198:kyouya_a
199:kyouya_a
200:鏡夜
Kyoya
201:「そんな説明をした覚えはないが?」
202:tamaki_a
203:yama_r
204:環
Tamaki
205:「………………」
206:環先輩はどうでもいいとして……。
207:switch
208:tamaki_a
209:kyouya_a
210:kaoru_a
211:kaoru_a
212:kaoru_a
213:hikaru_a
214:hikaru_a
215:hikaru_a
216:ハルヒ
Haruhi
217:「金魚すくいは、泳いでいる金魚を『ポイ』っ
218:ていう道具ですくう遊びだよ。競技としても有
219:名なんだけどね」
220:kaoru_a
221:hikaru_a
222:bikkuri1_l
223:光
Hikaru
224:「なんだ、簡単そうじゃん」
225:ハルヒ
Haruhi
226:「簡単そうに聞こえるけど、道具は針金の枠に
227:紙が貼ってあるだけだから、ものすごく難しい
228:よ」
229:kaoru_a
230:hikaru_a
231:bikkuri1_r
232:馨
Kaoru
233:「……紙? そんなの、水につけたらすぐに破
234:れるでしょ?」
235:ハルヒ
Haruhi
236:「だから難しいんだって」
237:光と馨は、よくわからないっていう顔をしてる。
238:こういうのは、実際にやってみないとわからな
239:いよね……。
240:kaoru_a
241:hikaru_a
242:leo_a
243:leo_a
244:leo_a
245:レオ
Leo
246:「えーっと、わからない競技はこれくらいかな?
247:じゃあ――」
248:leo_a
249:kyouya_a
250:kyouya_a
251:kyouya_a
252:鏡夜
Kyoya
253:「問題ないでしょう」
254:kyouya_a
255:鏡夜
Kyoya
256:「――念のため確認ですが、1チーム1つの競
257:技に参加して、3戦のうち2本先取した方が勝
258:利ということでよろしいですね?」
259:leo_a
260:レオ
Leo
261:「ええ、そうです」
262:kyouya_a
263:leo_a
264:tamaki_a
265:tamaki_a
266:tamaki_a
267:環
Tamaki
268:「よし。ではこれより、桜蘭ホスト部対絢爛ホ
269:スト部の交流戦を始める!」
270:tamaki_a
271:きゃ~~~!
272:………。
273:とりあえず、がんばろう。
274:f3-4-14
275:switch
276:sure2
277:f3-4-34
278:switch
279:switch
280:switch
281:bg02_a
282:zk03
283:renge_a
284:renge_a
285:renge_a
286:sayuri_a
287:sayuri_a
288:sayuri_a
289:bou_l
290:れんげ
Renge
291:「さあ、今ここに始まりました、世紀の対戦!
292:我が桜蘭ホスト部VS絢爛ホスト部。実況は、
293:宝積寺れんげが務めさせていただきますわ」
294:れんげちゃんが実況役なのはいいんだけど――。
295:小百合
Sayuri
296:「ア、アシスタントの……、姫宮小百合です」
297:どうして小百合まで……。あの困っている様子
298:を見ると、いきなりお願いされたんだろうなあ。
299:renge_a
300:れんげ
Renge
301:「待ちに待った因縁の対決ですが、今回の勝負
302:をどう思いますか、姫宮さん?」
303:sayuri_a
304:ase
305:小百合
Sayuri
306:「あの、宝積寺さん……。私には、『因縁』と
307:かよくわからないんだけど……」
308:renge_a
309:bikkuri1_l
310:れんげ
Renge
311:「姫宮さん! そういうことは脳内で補完して
312:いただかなくては困りますわ」
313:sayuri_a
314:yama_l
315:小百合
Sayuri
316:「は……、はい?」
317:sayuri_a
318:renge_a
319:れんげ
Renge
320:「……こほん。さて、第1試合は、夏の風物詩、
321:金魚すくいですわっ!」
322:renge_a
323:れんげ
Renge
324:「中庭の池に数百匹の金魚が放されています。
325:あの広さで金魚をすくうのは難しそうです……」
326:この広さで金魚すくいと言い張ること自体が難
327:しいんじゃないかな……。
328:renge_a
329:れんげ
Renge
330:「それでは、参加選手の紹介です! 桜蘭ホス
331:ト部からは光くん、馨くんですわ!」
332:renge_a
333:sayuri_a
334:bg03_a
335:kaoru_a
336:kaoru_a
337:kaoru_a
338:hikaru_a
339:hikaru_a
340:hikaru_a
341:きゃ~~~!
342:光と馨が前に進み出ると、歓声がわきあがった。
343:hikaru_a
344:光
Hikaru
345:「それじゃあ、水に入ることだし」
346:kaoru_a
347:馨
Kaoru
348:「着替えないとね」
349:そういうと2人は制服に手をかけて――。
350:kaoru_a
351:hikaru_a
352:bg53
353:バッ!
354:勢いよく制服を脱ぎ捨てた。
355:zk03
356:bg02_a
357:renge_a
358:renge_a
359:renge_a
360:sayuri_a
361:sayuri_a
362:sayuri_a
363:renge_a
364:renge_a
365:renge_a
366:renge_a
367:heart_l
368:れんげ
Renge
369:「んーーーーーーっ!! 見逃せないサービス
370:ショットですわっ!」
371:yama_l
372:小百合
Sayuri
373:「なななな、何で脱ぐのよっ!」
374:switch
375:……。
376:sayuri_a
377:renge_a
378:れんげ
Renge
379:「……あら?」
380:sayuri_a
381:renge_a
382:bg03_a
383:kaoru_c
384:kaoru_c
385:kaoru_c
386:hikaru_c
387:hikaru_c
388:hikaru_c
389:光
Hikaru
390:「ぜんぶ脱ぐわけないでしょ」
391:馨
Kaoru
392:「水着だよ、み・ず・ぎ」
393:kaoru_c
394:hikaru_c
395:b-kaoru_c2
396:b-kaoru_c2
397:b-kaoru_c2
398:b-hikaru_c1
399:b-hikaru_c1
400:b-hikaru_c1
401:bou_l
402:bou_r
403:光&馨
Hikaru & Kaoru
404:「ハルヒもびっくりした?」
405:ハルヒ
Haruhi
406:「別に」
407:b-kaoru_c2
408:b-hikaru_c1
409:光&馨
Hikaru & Kaoru
410:「なんだ、つまんないの」
411:つまんないって言われても、困るんだけど。
412:b-kaoru_c2
413:b-hikaru_c1
414:bg02_a
415:zk03
416:renge_a
417:renge_a
418:renge_a
419:sayuri_a
420:sayuri_a
421:sayuri_a
422:れんげ
Renge
423:「いいえ、水着は水着でおいしいですわ。ね、
424:姫宮さん」
425:sayuri_a
426:yama_l
427:小百合
Sayuri
428:「わっ、私にふらないでよっ! そんなこと
429:より、ほら、絢爛チームの選手の入場も実況
430:して……、って、ええっ!?」
431:sayuri_a
432:renge_a
433:bg03_a
434:kaoru_c
435:kaoru_c
436:kaoru_c
437:hikaru_c
438:hikaru_c
439:hikaru_c
440:ase
441:光
Hikaru
442:「……何、アレ?」
443:ase
444:馨
Kaoru
445:「あれで、僕らと同い年なの?」
446:kaoru_c
447:hikaru_c
448:現れたのは、かなり老けた感じの2人組。どう
449:見ても確実に50才は過ぎてるかと……。
450:bg02_a
451:b-kyouya_a2
452:b-kyouya_a2
453:b-kyouya_a2
454:鏡夜
Kyoya
455:「おそらく、金魚すくいのプロフェッショナル
456:を連れてきたんだろう」
457:ハルヒ
Haruhi
458:「それって、反則なんじゃないですか? 生徒
459:でもない人が参加するなんて」
460:switch
461:b-kyouya_a2
462:b-kyouya_a1
463:b-kyouya_a1
464:b-kyouya_a1
465:鏡夜
Kyoya
466:「いや、問題ないよう手を回してあるだろう。
467:……もしかしたら今この時点においては、あの
468:2人も生徒なのかもしれない」
469:b-kyouya_a1
470:鏡夜
Kyoya
471:「もっとも、明日にはもう生徒ではなくなって
472:いるだろうがな」
473:b-kyouya_a1
474:そんなことまでするなんて……。
475:zk03
476:renge_a
477:renge_a
478:renge_a
479:sayuri_a
480:sayuri_a
481:sayuri_a
482:bou_l
483:れんげ
Renge
484:「それでは第1回戦、スタートですわっ!」
485:renge_a
486:sayuri_a
487:bg03_a
488:#Color[7]#Scale[1.8]金魚すくい
489:パン!
490:れんげちゃんの合図で、いよいよ第1回戦が始
491:まった。
492:kaoru_c
493:kaoru_c
494:kaoru_c
495:hikaru_c
496:hikaru_c
497:hikaru_c
498:光
Hikaru
499:「行くよ、馨!」
500:馨
Kaoru
501:「うん!」
502:kaoru_c
503:hikaru_c
504:バシャ!
505:いきなり水に飛び込んだ馨が金魚を追う。光の
506:方へ追い込んで、それを光がすくう作戦らしい。
507:金魚すくいというより、川遊びとかに近い気が
508:するなあ……。
509:光たちに比べて、相手チームは落ち着いた様子
510:で順調に金魚をすくっていく。
511:bg02_a
512:b-takashi_a3
513:b-takashi_a3
514:b-takashi_a3
515:崇
Takashi
516:「金魚の動きを見切った見事な手つきだ」
517:b-takashi_a3
518:b-tamaki_a2
519:b-tamaki_a2
520:b-tamaki_a2
521:eye
522:環
Tamaki
523:「光、馨! 金魚だ! 金魚の気持ちになって
524:考え、すくいだすんだ!!」
525:#Color[7]#Scale[1.8]金魚の気持ちって……?
526:b-tamaki_a2
527:bg03_a
528:hikaru_c
529:hikaru_c
530:hikaru_c
531:kaoru_c
532:kaoru_c
533:kaoru_c
534:yama_r
535:光
Hikaru
536:「そんなのわかるわけないじゃん! 馨、ちゃ
537:んとこっちに追い込んでよ!」
538:hikaru_c
539:kaoru_c
540:bikkuri1_l
541:馨
Kaoru
542:「やってるよ! 光が全然すくえてないだけで
543:しょ! ほらっ、また破れてる!」
544:hikaru_c
545:hikaru_c
546:kaoru_c
547:bikkuri1_l
548:光
Hikaru
549:「こんなのですくえるわけないだろ!」
550:switch
551:kaoru_c
552:hikaru_c
553:kaoru_c
554:bikkuri1_r
555:馨
Kaoru
556:「向こうのオジさんたちは、すくえてるで
557:しょ!」
558:kaoru_c
559:hikaru_c
560:bg02_a
561:b-kyouya_a2
562:b-kyouya_a2
563:b-kyouya_a2
564:ase
565:鏡夜
Kyoya
566:「駄目だな、これは」
567:そんなことやってる間に、相手チームのおじさ
568:んたちにどんどんすくわれちゃってるのに……。
569:b-kyouya_a2
570:ピーーーーーーーーッ!
571:zk03
572:renge_a
573:renge_a
574:renge_a
575:sayuri_a
576:sayuri_a
577:sayuri_a
578:れんげ
Renge
579:「終了ですわーーーーっ!」
580:小百合
Sayuri
581:「……圧倒的な大差をつけて、第1回戦は絢爛
582:ホスト部の勝利です」
583:いきなり負けちゃった……。
584:sayuri_a
585:renge_a
586:bg03_a
587:kaoru_c
588:kaoru_c
589:kaoru_c
590:hikaru_c
591:hikaru_c
592:hikaru_c
593:hikaru_c
594:hikaru_c
595:hikaru_c
596:hikaru_c
597:光
Hikaru
598:「馨がうまく追い込んでくれればさ!」
599:kaoru_c
600:kaoru_c
601:kaoru_c
602:kaoru_c
603:馨
Kaoru
604:「光だって!」
605:2人とも、まだケンカしてるし……。
606:kaoru_c
607:hikaru_c
608:bg02_a
609:b-kyouya_a1
610:b-kyouya_a1
611:b-kyouya_a1
612:鏡夜
Kyoya
613:「2人のことはまかせたぞ、ハルヒ」
614:ハルヒ
Haruhi
615:「……はあ」
616:b-kyouya_a1
617:とりあえず、制服に着替えさせておこう。
618:switch
619:sure3
620:switch
621:bg15_a
622:zk03
623:renge_a
624:renge_a
625:renge_a
626:sayuri_a
627:sayuri_a
628:sayuri_a
629:れんげ
Renge
630:「さあお次は……。第2回戦! 『大食い対決』
631:ですわっ!」
632:小百合
Sayuri
633:「この対決では、用意されたデザートを先に完
634:食したチームが勝利となります」
635:renge_a
636:れんげ
Renge
637:「それではこの種目を戦う選手の登場ですわ!
638:まずは絢爛ホスト部。張満腹さん、張空腹さん
639:の入場です!」
640:sayuri_a
641:renge_a
642:満腹に空腹って……。まあ、たぶん予想通りな
643:んだろうけど。
644:……。
645:『大食い』を体で表したような人たちが、のし
646:のしと歩いてくる。
647:b-tamaki_a3
648:b-tamaki_a3
649:b-tamaki_a3
650:yama_r
651:環
Tamaki
652:「……絢爛ホスト部では、あのようなタイプも
653:揃えているのか……。桜蘭でも『ぽっちゃり系』
654:を視野に入れるべきか」
655:あれは『ぽっちゃり』じゃないです。というか、
656:間違いなくホストですらないのに。
657:b-tamaki_a3
658:b-kyouya_a2
659:b-kyouya_a2
660:b-kyouya_a2
661:ハルヒ
Haruhi
662:「鏡夜先輩、抗議したほうが……」
663:b-kyouya_a2
664:鏡夜
Kyoya
665:「こちらには、ハニー先輩がいる。あの程度な
666:ら、10人いても問題にならないだろう」
667:それは、確かに……。
668:b-kyouya_a2
669:zk03
670:renge_a
671:renge_a
672:renge_a
673:sayuri_a
674:sayuri_a
675:sayuri_a
676:れんげ
Renge
677:「対する桜蘭ホスト部はハニー先輩、モリ先輩
678:の2人ですわっ!」
679:renge_a
680:sayuri_a
681:mitukuni_a
682:mitukuni_a
683:mitukuni_a
684:takashi_a
685:takashi_a
686:takashi_a
687:きゃ~~~!
688:ハニー先輩とモリ先輩が前に進み出ると、歓声
689:がわきあがった。
690:mitukuni_a
691:takashi_a
692:zk03
693:renge_a
694:renge_a
695:renge_a
696:sayuri_a
697:sayuri_a
698:sayuri_a
699:れんげ
Renge
700:「では第2回戦、始めですわっ!!」
701:renge_a
702:sayuri_a
703:#Color[7]#Scale[1.8]大食い対決
704:パン!
705:れんげちゃんの合図で、第2回戦が始まった。
706:mitukuni_a
707:mitukuni_a
708:mitukuni_a
709:光邦
Mitsukuni
710:「崇、どんどん持ってきて!」
711:mitukuni_a
712:takashi_a
713:takashi_a
714:takashi_a
715:崇
Takashi
716:「了解」
717:mitukuni_a
718:takashi_a
719:デザートを運ぶスピードは、ほぼ互角。
720:switch
721:b-mitukuni_a3
722:b-mitukuni_a3
723:b-mitukuni_a3
724:ハニー先輩は、運ばれてくるデザートをどんど
725:ん食べていく。
726:b-mitukuni_a3
727:big_hani1
728:光邦
Mitsukuni
729:「このパフェとってもおいしいよ」
730:b-mitukuni_a3
731:b-takashi_a2
732:b-takashi_a2
733:b-takashi_a2
734:b-takashi_a2
735:b-takashi_a1
736:b-takashi_a1
737:b-takashi_a1
738:b-takashi_a1
739:モリ先輩も、ハニー先輩のペースに合わせて、
740:新しいデザートを差し出し続ける。
741:あの2人、さすがに息がピッタリだ。
742:この調子なら勝てるかもしれない……。
743:b-mitukuni_a3
744:b-mitukuni_a3
745:b-mitukuni_a3
746:heart_l
747:光邦
Mitsukuni
748:「は~、おいしかったあ。次はケーキ? いっ
749:ただっきま~す♪」
750:いくら食べても、ハニー先輩の食べるペースは
751:変わらない。
752:b-mitukuni_a3
753:zk03
754:renge_a
755:renge_a
756:renge_a
757:sayuri_a
758:sayuri_a
759:sayuri_a
760:れんげ
Renge
761:「おおっと! 絢爛の張満腹さんの顔色が悪く
762:なってきましたわ」
763:renge_a
764:sayuri_a
765:張満腹
766:「も、ダメ……」
767:ドシーン……。
768:zk03
769:renge_a
770:renge_a
771:renge_a
772:sayuri_a
773:sayuri_a
774:sayuri_a
775:れんげ
Renge
776:「張満腹さんが倒れました~~!!」
777:ase
778:小百合
Sayuri
779:「大丈夫なのかな……、あの人」
780:renge_a
781:れんげ
Renge
782:「第2回戦は桜蘭ホスト部の勝利です!!」
783:sayuri_a
784:renge_a
785:ハルヒ
Haruhi
786:「やりましたね!」
787:b-kyouya_a2
788:b-kyouya_a2
789:b-kyouya_a2
790:鏡夜
Kyoya
791:「当然の結果だな」
792:b-kyouya_a2
793:b-tamaki_a3
794:b-tamaki_a3
795:b-tamaki_a3
796:環
Tamaki
797:「さすがはハニー先輩」
798:b-tamaki_a3
799:きゃ~~~!
800:mitukuni_a
801:mitukuni_a
802:mitukuni_a
803:歓声がわきあがるなかで、不満そうな顔をして
804:いるハニー先輩。
805:mitukuni_a
806:bikkuri1_l
807:光邦
Mitsukuni
808:「あれ? もうおしまい?」
809:mitukuni_a
810:takashi_a
811:takashi_a
812:takashi_a
813:崇
Takashi
814:「……勝負はついた」
815:switch
816:mitukuni_a
817:mitukuni_a
818:mitukuni_a
819:mitukuni_a
820:mitukuni_a
821:光邦
Mitsukuni
822:「やだやだ。もっと食べるーっ!」
823:あれだけ食べて、まだ食べられるんだ……。
824:mitukuni_a
825:takashi_a
826:switch
827:sure4
828:switch
829:bg29_a
830:zk03
831:renge_a
832:renge_a
833:renge_a
834:sayuri_a
835:sayuri_a
836:sayuri_a
837:れんげ
Renge
838:「ついに最終戦となりました! 種目はネコ
839:探しですわ」
840:小百合
Sayuri
841:「学院のどこかにいるネコを見つけて、捕まえ
842:たほうが勝利です」
843:renge_a
844:れんげ
Renge
845:「現在1勝1敗ですから、この勝負の結果です
846:べてが決まりますわっ!」
847:sayuri_a
848:小百合
Sayuri
849:「桜蘭ホスト部は、須王先輩、鳳先輩、そして
850:ハルちゃんチームです!」
851:sayuri_a
852:renge_a
853:tamaki_a
854:tamaki_a
855:tamaki_a
856:kyouya_a
857:kyouya_a
858:kyouya_a
859:きゃ~~~!
860:kyouya_a
861:tamaki_a
862:tamaki_a
863:b-tamaki_a1
864:b-tamaki_a1
865:b-tamaki_a1
866:環
Tamaki
867:「ハルヒ、必ず勝とうな」
868:ハルヒ
Haruhi
869:「はい」
870:b-tamaki_a1
871:zk03
872:renge_a
873:renge_a
874:renge_a
875:sayuri_a
876:sayuri_a
877:sayuri_a
878:れんげ
Renge
879:「そして絢爛ホスト部の選手は……、とうとう
880:出てきました! 絢爛ホスト部部長、ジャン・
881:ピエール・レオさんと他2名ですわっ!」
882:れんげちゃん、他2名ってあんまりじゃ……。
883:sayuri_a
884:renge_a
885:renge_a
886:renge_a
887:renge_a
888:renge_a
889:heart_l
890:れんげ
Renge
891:「ちなみにレオさんは環さんの親友とのこと。
892:敵味方に引き裂かれた親友っ! ああっ、萌え
893:る響きですわ~!!」
894:renge_a
895:sayuri_a
896:#Scale[1.4]きゃ~~~!!
897:#Color[7]#Scale[1.8]本日一番の盛り上がり
898:……なんだかすごい熱気を感じる。
899:それにしても、あのレオさんと一緒にいる
900:2人って――。
901:b-kyouya_a2
902:b-kyouya_a2
903:b-kyouya_a2
904:鏡夜
Kyoya
905:「あの2人は、絢爛学園探偵部の部長と副部長
906:だな」
907:……やっぱり。またホスト部じゃない人を連れ
908:てきてるし……。
909:b-kyouya_a2
910:b-tamaki_a1
911:b-tamaki_a1
912:b-tamaki_a1
913:環
Tamaki
914:「探偵ということは、失せもの探しはお手の
915:物という訳か。ふっ、相手にとって不足はな
916:い!」
917:ハルヒ
Haruhi
918:「不足どころか、強敵なのでは……」
919:b-tamaki_a1
920:自分の不安をよそに、れんげちゃんの進行は続
921:いて――。
922:zk03
923:renge_a
924:renge_a
925:renge_a
926:sayuri_a
927:sayuri_a
928:sayuri_a
929:れんげ
Renge
930:「ターゲットは、白い靴下柄の黒ネコですわ。
931:首輪には鈴がついてますから、音も頼りにして
932:くださいませ」
933:sayuri_a
934:小百合
Sayuri
935:「……え? 追加ルール? ……ゲームを盛り
936:あげるために、似たようなネコを放しておきま
937:した」
938:sayuri_a
939:小百合
Sayuri
940:「常陸院光、馨……。ってあなたたち!!」
941:sayuri_a
942:renge_a
943:b-tamaki_a3
944:b-tamaki_a3
945:b-tamaki_a3
946:yama_r
947:環
Tamaki
948:「おいっ!?」
949:b-tamaki_a3
950:b-kaoru_a3
951:b-kaoru_a3
952:b-kaoru_a3
953:b-hikaru_a3
954:b-hikaru_a3
955:b-hikaru_a3
956:光&馨
Hikaru & Kaoru
957:「だって、ラストは盛り上げろって鏡夜先輩が」
958:盛り上がるかどうかは知らないけど、余計に不
959:利になってきたような……。
960:switch
961:b-kaoru_a3
962:b-hikaru_a3
963:leo_a
964:leo_a
965:leo_a
966:レオ
Leo
967:「っていうことみたいだから、みんな、バラバ
968:ラで探したほうがよさそうだね」
969:レオさんは抗議をするでもなく、さっそく対策
970:を練り始めていた。
971:leo_a
972:ハルヒ
Haruhi
973:「自分たちも手分けして探しましょう」
974:b-kyouya_a1
975:b-kyouya_a1
976:b-kyouya_a1
977:鏡夜
Kyoya
978:「いや、ネコを逃がさないためにもハルヒは、
979:俺か環のどちらかと組んだほうがいい」
980:ハルヒ
Haruhi
981:「……そうですね。見つけても逃げられてしまっ
982:たら、意味ないですよね」
983:b-kyouya_a1
984:それじゃあ自分は……。
985:環先輩
Tamaki-Senpai
986:鏡夜先輩
Kyoya-Senpai
987:switch
988:select
989:switch
990:sure5
991:switch
992:sure10
993:switch
994:b-tamaki_a1
995:b-tamaki_a1
996:b-tamaki_a1
997:ハルヒ
Haruhi
998:「環先輩、一緒に行きましょう」
999:b-tamaki_a1
1000:環
Tamaki
1001:「ああ、絶対にネコを見つけ出そうな」
1002:環先輩が大きくうなずいたとき――。
1003:b-tamaki_a1
1004:zk03
1005:renge_a
1006:renge_a
1007:renge_a
1008:sayuri_a
1009:sayuri_a
1010:sayuri_a
1011:れんげ
Renge
1012:「それでは最終戦、スタートですわっ!」
1013:renge_a
1014:sayuri_a
1015:#Color[7]#Scale[1.8]ネコ探し
1016:パン!
1017:スタートの合図と同時に、レオさんたちは部室
1018:から駆け出していく。
1019:b-kyouya_a1
1020:b-kyouya_a1
1021:b-kyouya_a1
1022:鏡夜
Kyoya
1023:「ハルヒ、これを持って行け」
1024:自分たちも続いていこうとしたとき、鏡夜先輩
1025:に呼び止められた。
1026:b-kyouya_a1
1027:b-kyouya_a3
1028:b-kyouya_a3
1029:b-kyouya_a3
1030:鏡夜
Kyoya
1031:「困ったときに使ってくれ」
1032:そう言いながら、鏡夜先輩は自分に小さなカバ
1033:ンを手渡す。
1034:b-kyouya_a3
1035:ハルヒ
Haruhi
1036:「はい、わかりました。行きましょう、環先
1037:輩!」
1038:カバンの中身が気になったけど、今は1秒でも
1039:時間が惜しい。
1040:tamaki_a
1041:tamaki_a
1042:tamaki_a
1043:環
Tamaki
1044:「鏡夜、絶対に勝とうな!」
1045:tamaki_a
1046:kyouya_a
1047:kyouya_a
1048:kyouya_a
1049:鏡夜
Kyoya
1050:「当然だ。気を抜くなよ」
1051:いよいよ最後の勝負――。
1052:tamaki_a
1053:kyouya_a
1054:tamaki_a
1055:kyouya_a
1056:bg09_a
1057:廊下に出ると、レオさんたちの姿はどこにも見
1058:えなかった。
1059:b-tamaki_a2
1060:b-tamaki_a2
1061:b-tamaki_a2
1062:ハルヒ
Haruhi
1063:「どこを探しますか?」
1064:b-tamaki_a2
1065:環
Tamaki
1066:「心あたりがある、行こう!」
1067:環先輩は、自信たっぷりにそう言い切る。
1068:うーん……。
1069:微妙に不安なんだけど、今は黙ってついて
1070:行ってみよう。
1071:b-tamaki_a2
1072:bg74_a
1073:どこに連れて行かれるかと思ったら……。
1074:b-tamaki_a1
1075:b-tamaki_a1
1076:b-tamaki_a1
1077:ハルヒ
Haruhi
1078:「どうして図書室なんですか?」
1079:b-tamaki_a1
1080:環
Tamaki
1081:「ネコは、暗くてせまいところが好きだからな。
1082:本棚の隙間とか、ここならそういう場所が多い
1083:だろう」
1084:なるほど……。環先輩の言う通りかもしれない。
1085:これからはもう少しだけ、信じてみていいかも
1086:しれないなあ。
1087:――なんて、考えてる場合じゃなかった。
1088:switch
1089:ハルヒ
Haruhi
1090:「それじゃあ、自分は向こうから――」
1091:b-tamaki_a1
1092:b-tamaki_a2
1093:b-tamaki_a2
1094:b-tamaki_a2
1095:環
Tamaki
1096:「それだと時間がかかってしまう。こういうと
1097:きこそ、困ったときではないかにゃ?」
1098:そう言って環先輩は、鏡夜先輩に手渡された
1099:カバンを指差した。
1100:ハルヒ
Haruhi
1101:「そ、そうですね……」
1102:なんだか開けるのがちょっと怖いような気も
1103:するけど……。
1104:そんなことを考えながらカバンの中を確かめて
1105:みると、たくさんのネコグッズが入っていた。
1106:確かに、困ったときに役に立ちそうな物ばかり
1107:が揃ってる。
1108:b-tamaki_a2
1109:環
Tamaki
1110:「たくさんあるな……。どれを使えばいいんだ
1111:ろうか」
1112:ハルヒ
Haruhi
1113:「そうですね。……とりあえず、マタタビなん
1114:ていいんじゃないですか?」
1115:目についた【最高級マタタビの小枝】を取り出
1116:して、袋をあけてみる。
1117:b-tamaki_a2
1118:すると――。
1119:#Scale[1.4]にゃーにゃーにゃーにゃー!
1120:ハルヒ
Haruhi
1121:#Pos[0,20]#Scale[1.4]    「えーっ!!」
1122:その瞬間、棚の隙間や机の下から数え切れない
1123:ほどのネコが飛び出してきた!
1124:b-tamaki_a2
1125:b-tamaki_a2
1126:b-tamaki_a2
1127:環
Tamaki
1128:#Pos[0,20]#Scale[1.4]   「ハルヒッ!!」
1129:b-tamaki_a2
1130:ネコの波に飲み込まれる寸前、環先輩が自分の
1131:手から【最高級マタタビの小枝】を取って遠く
1132:に投げようとするけど――。
1133:#Scale[1.4]にゃーにゃーにゃーにゃー!
1134:b-tamaki_a3
1135:b-tamaki_a3
1136:b-tamaki_a3
1137:環
Tamaki
1138:#Pos[0,20]#Scale[1.4]  「ヒイイイィィィィ!!」
1139:b-tamaki_a3
1140:環先輩は、ネコ好きな人でも遠慮したくなり
1141:そうなくらいネコまみれになってしまった……。
1142:……。
1143:ハルヒ
Haruhi
1144:「えーと……?」
1145:マタタビが効いたらしく、ネコたちはすっかり
1146:大人しくなっていた。これなら目的のネコがい
1147:れば、すぐに捕まえられるはず。
1148:とりあえずなんとかなりそうかな、と思って
1149:環先輩に目を向けると……。
1150:b-tamaki_a3
1151:b-tamaki_a3
1152:b-tamaki_a3
1153:床一面のネコの中心で、環先輩は小さく震えて
1154:いた。
1155:………………。
1156:bg52
1157:#Color[7]#Scale[1.8]トラウマができました
1158:b-tamaki_a3
1159:bg74_a
1160:チリン、チリン……。
1161:ハルヒ
Haruhi
1162:「あ……」
1163:ハルヒ
Haruhi
1164:「今、鈴の音が聞こえませんでした?」
1165:b-tamaki_a3
1166:b-tamaki_a3
1167:b-tamaki_a3
1168:………………。
1169:b-tamaki_a3
1170:……返事がない。よっぽど怖かったんだろう
1171:けど、今は時間を無駄にできない。
1172:ハルヒ
Haruhi
1173:「あの……、環先輩? しっかりしてください。
1174:部長がそんなことでどうするんですか」
1175:b-tamaki_a2
1176:b-tamaki_a2
1177:b-tamaki_a2
1178:環
Tamaki
1179:「ハルヒ……」
1180:【部長】という言葉に、環先輩の表情が変わる。
1181:b-tamaki_a2
1182:b-tamaki_a3
1183:b-tamaki_a3
1184:b-tamaki_a3
1185:環
Tamaki
1186:「廊下からだな。行ってみよう」
1187:ハルヒ
Haruhi
1188:「はい」
1189:うなずいて、あっという間に立ち直った環先輩
1190:と一緒に図書室から駆け出した。
1191:b-tamaki_a3
1192:bg09_a
1193:にゃー。
1194:ハルヒ
Haruhi
1195:「あそこです」
1196:にゃー!
1197:こちらを見て、慌てて逃げ出すネコ。
1198:b-tamaki_a3
1199:b-tamaki_a3
1200:b-tamaki_a3
1201:bikkuri1_r
1202:環
Tamaki
1203:「っ! 待つのだ! 怪しいものじゃないぞ!」
1204:ハルヒ
Haruhi
1205:「大きな声をだしちゃ駄目です」
1206:b-tamaki_a3
1207:環
Tamaki
1208:「あ……」
1209:遅かった。先輩の声に驚いたネコは、階段を駆
1210:け下りていく。
1211:ハルヒ
Haruhi
1212:「追いかけましょう!」
1213:b-tamaki_a3
1214:bg23_a
1215:階段を下りて、辺りを見回してみたけど――。
1216:黒猫の姿はどこにもなかった。
1217:switch
1218:b-tamaki_a2
1219:b-tamaki_a2
1220:b-tamaki_a2
1221:環
Tamaki
1222:「まだ遠くには行ってないだろうし、このあた
1223:りを探してみよう」
1224:ハルヒ
Haruhi
1225:「でも、さっきみたいに追いかけても同じ事の
1226:繰り返しです。先回りしましょう」
1227:b-tamaki_a2
1228:b-tamaki_a1
1229:b-tamaki_a1
1230:b-tamaki_a1
1231:環
Tamaki
1232:「ネコの行きそうなところか……。食堂はどう
1233:だろう」
1234:ハルヒ
Haruhi
1235:「行ってみましょう」
1236:b-tamaki_a1
1237:bg12_a
1238:そんな簡単に見つかるとは思ってないけど……、
1239:そんなことを考えながら探していると――、
1240:テーブルの下に隠れているネコといきなり目
1241:が合った。
1242:ハルヒ
Haruhi
1243:「いましたよ、先輩」
1244:b-tamaki_a2
1245:b-tamaki_a2
1246:b-tamaki_a2
1247:環
Tamaki
1248:「……ハルヒは向こうから」
1249:b-tamaki_a2
1250:フーーーーーッ!!
1251:すっかり警戒されてる……。
1252:b-tamaki_a1
1253:b-tamaki_a1
1254:b-tamaki_a1
1255:環
Tamaki
1256:「落ち着くんだ。俺たちは敵じゃない」
1257:フーーーーーッ!!
1258:b-tamaki_a1
1259:b-tamaki_a3
1260:b-tamaki_a3
1261:b-tamaki_a3
1262:yama_r
1263:……ネコに言葉は通じませんから。
1264:b-tamaki_a3
1265:環
Tamaki
1266:「どうする? このまま一気に捕まえるか?」
1267:これがネコを捕まえる最後のチャンスかもしれ
1268:ないし、慎重に決めないと……。
1269:捕まえてください
1270:待ってください
1271:switch
1272:select
1273:switch
1274:sure6
1275:switch
1276:sure8
1277:switch
1278:ここで捕まえないと、あとがないかもしれない。
1279:ハルヒ
Haruhi
1280:「このまま捕まえてください」
1281:b-tamaki_a3
1282:b-tamaki_a2
1283:b-tamaki_a2
1284:b-tamaki_a2
1285:eye
1286:環
Tamaki
1287:「わかった」
1288:b-tamaki_a2
1289:先輩がネコを追いつめるように、自分はネコの
1290:逃げ道をふさぐように動く……。
1291:……。
1292:にゃー!
1293:ネコは威嚇するように鳴くと、自分たちの間を
1294:すり抜けるようにして逃げていった。
1295:b-tamaki_a3
1296:b-tamaki_a3
1297:b-tamaki_a3
1298:環
Tamaki
1299:「……くっ! もうちょっとだったのに!」
1300:b-tamaki_a3
1301:ネコが走って食堂から出て行く。しかし、その
1302:前に大きな網が現れ――。
1303:ハルヒ
Haruhi
1304:「あっ!」
1305:そのまま網に、飛び込んでしまった。
1306:leo_a
1307:leo_a
1308:leo_a
1309:レオ
Leo
1310:「捕まえた!」
1311:leo_a
1312:b-tamaki_a3
1313:b-tamaki_a3
1314:b-tamaki_a3
1315:bikkuri1_r
1316:環
Tamaki
1317:「はっ……、しまった」
1318:桜蘭ホスト部の、負け……。
1319:b-tamaki_a3
1320:switch
1321:sure7
1322:switch
1323:環
Tamaki
1324:グラフキャラ
1325:無理に捕まえようとしても、また逃げられるは
1326:ず……。
1327:ハルヒ
Haruhi
1328:「待ってください。ネコグッズを使って警戒心
1329:を解くところから始めましょう」
1330:b-tamaki_a3
1331:b-tamaki_a2
1332:b-tamaki_a2
1333:b-tamaki_a2
1334:effect1
1335:環
Tamaki
1336:「わかった……」
1337:b-tamaki_a2
1338:にゃー!
1339:ハルヒ
Haruhi
1340:「あっ!」
1341:カバンに注意を向けたほんの一瞬の隙に、ネコ
1342:は駆け出した。
1343:b-tamaki_a3
1344:b-tamaki_a3
1345:b-tamaki_a3
1346:bikkuri1_r
1347:環
Tamaki
1348:「警戒させないように追いかけよう」
1349:ハルヒ
Haruhi
1350:「はいっ」
1351:b-tamaki_a3
1352:switch
1353:sure9
1354:switch
1355:f3-6-16
1356:bg09_a
1357:廊下の先に、駆けていくネコが見えた。
1358:leo_a
1359:leo_a
1360:leo_a
1361:レオ
Leo
1362:「いたよ! あっち!」
1363:廊下の角からレオさんたちが現れた。自分たち
1364:よりネコに近い位置だ。
1365:leo_a
1366:tamaki_a
1367:tamaki_a
1368:tamaki_a
1369:環
Tamaki
1370:「――レオ!」
1371:tamaki_a
1372:leo_a
1373:leo_a
1374:leo_a
1375:レオ
Leo
1376:「ボクらが先に、捕まえさせてもらうよ」
1377:leo_a
1378:tamaki_a
1379:tamaki_a
1380:環
Tamaki
1381:「そうはいかん! ハルヒ、追うぞ!」
1382:tamaki_a
1383:bg02_a
1384:フーーーーーッ!!
1385:leo_a
1386:leo_a
1387:leo_a
1388:レオ
Leo
1389:「いい子だから待って!」
1390:leo_a
1391:tamaki_a
1392:tamaki_a
1393:tamaki_a
1394:環
Tamaki
1395:「レオ、追い回しても怖がらせるだけだぞ!」
1396:レオさんと探偵部の2人が、声を上げて追い回
1397:すから、ネコは必死になって逃げて行く。
1398:ハルヒ
Haruhi
1399:「どうしましょう、環先輩」
1400:tamaki_a
1401:環
Tamaki
1402:「……逃げてくるなら向こうだ。先回りしよ
1403:う!」
1404:tamaki_a
1405:bg08_a
1406:……。
1407:あたりは静まり返っていて、ネコの姿はどこに
1408:も見えない。
1409:ハルヒ
Haruhi
1410:「こっちじゃなかったんでしょうか」
1411:思いきって先回りしてきたけど、違う方に逃げ
1412:てしまったんだろうか。
1413:チリン、チリン……。
1414:鈴の音? 上の方から聞こえてくるような……。
1415:ハルヒ
Haruhi
1416:「あ! あそこに!」
1417:ネコは、木の上にいた。
1418:switch
1419:にー。
1420:細い枝の上から下を見下ろして、か細い声で鳴
1421:いている。
1422:ハルヒ
Haruhi
1423:「もしかして、降りられなくなったんでしょう
1424:か……」
1425:b-tamaki_a1
1426:b-tamaki_a1
1427:b-tamaki_a1
1428:環
Tamaki
1429:「かわいそうに……。すぐ助けてやるからな」
1430:b-tamaki_a1
1431:そう言って環先輩は、木を登っていく。でも、
1432:ネコのいる枝は細すぎて、そこまでたどり着け
1433:そうになかった。
1434:b-tamaki_a2
1435:b-tamaki_a2
1436:b-tamaki_a2
1437:環
Tamaki
1438:「……俺の体重だと、枝が折れてしまう」
1439:ハルヒ
Haruhi
1440:「自分が行きます」
1441:b-tamaki_a2
1442:bikkuri1_l
1443:環
Tamaki
1444:「駄目だ、危険すぎる」
1445:ハルヒ
Haruhi
1446:「でもこのままだと、ネコもかわいそうですし、
1447:勝負にだって勝てません」
1448:b-tamaki_a2
1449:環
Tamaki
1450:「もし、途中で枝が折れたらどうする?」
1451:ハルヒ
Haruhi
1452:「そのときは……、そうですね。環先輩が受け
1453:止めてくれるって信じてますから」
1454:b-tamaki_a2
1455:b-tamaki_a3
1456:b-tamaki_a3
1457:b-tamaki_a3
1458:環
Tamaki
1459:「……わかった。無理はするなよ、ハルヒ」
1460:ハルヒ
Haruhi
1461:「わかってます」
1462:b-tamaki_a3
1463:木から足をすべらせて落ちないように、ゆっく
1464:り登っていく。
1465:そんなに太い木じゃないおかげで、登ること自
1466:体はそんなに難しくはない。
1467:問題は枝が重みに耐えてくれるかどうか……。
1468:だけど、なんとか行けそう。枝によじのぼり、
1469:そっとネコのいる枝先へ。
1470:ハルヒ
Haruhi
1471:「ほら、おいで」
1472:動けないでいるネコに手を伸ばす。あと少しで
1473:手が届く……、もうちょっと。
1474:にー。
1475:ハルヒ
Haruhi
1476:「……捕まえた」
1477:switch
1478:落とさないように、しっかり抱く。
1479:tamaki_a
1480:tamaki_a
1481:tamaki_a
1482:環
Tamaki
1483:「ハルヒ!」
1484:tamaki_a
1485:ハルヒ
Haruhi
1486:「大丈夫ですよ、今降り――」
1487:ミシミシッ……。
1488:ハルヒ
Haruhi
1489:「え……?」
1490:バキッ!
1491:ハルヒ
Haruhi
1492:「わ……、わっ!?」
1493:bg54_a
1494:落ちる――!
1495:bg08_a
1496:tamaki_a
1497:tamaki_a
1498:tamaki_a
1499:環
Tamaki
1500:「ハルヒーー!!」
1501:tamaki_a
1502:bg53
1503:ev1040
1504:ハルヒ
Haruhi
1505:「あ、れ……、先輩?」
1506:ギュッと閉じていた目を開けると、環先輩の笑
1507:顔が自分をのぞき込んでいた。
1508:fg01
1509:環
Tamaki
1510:「間に合った……」
1511:自分は、環先輩にしっかりと抱きとめられてい
1512:た。
1513:ハルヒ
Haruhi
1514:「ありがとうございます……」
1515:環
Tamaki
1516:「大丈夫か? どこか、痛いところは?」
1517:ハルヒ
Haruhi
1518:「ありません、平気ですよ。この子もね」
1519:bou_l
1520:にゃー。
1521:自分の腕のなかで、ネコが声を上げる。自分が
1522:助けられたとわかるのか、もう逃げようとはし
1523:なかった。
1524:bg07_a
1525:b-tamaki_a1
1526:b-tamaki_a1
1527:b-tamaki_a1
1528:環
Tamaki
1529:「これで、一件落着だな」
1530:ハルヒ
Haruhi
1531:「あ、そうか。これで勝負は……」
1532:switch
1533:b-tamaki_a1
1534:環
Tamaki
1535:「我が桜蘭ホスト部の、勝利だ!」
1536:これで2勝1敗、桜蘭高校ホスト部の勝ちだ。
1537:b-tamaki_a1
1538:switch
1539:sure30
1540:switch
1541:b-kyouya_a2
1542:b-kyouya_a2
1543:b-kyouya_a2
1544:ハルヒ
Haruhi
1545:「鏡夜先輩、一緒に行きましょう」
1546:b-kyouya_a2
1547:鏡夜
Kyoya
1548:「ああ」
1549:鏡夜先輩が大きくうなずいたとき――。
1550:b-kyouya_a2
1551:zk03
1552:renge_a
1553:renge_a
1554:renge_a
1555:sayuri_a
1556:sayuri_a
1557:sayuri_a
1558:れんげ
Renge
1559:「それでは最終戦、スタートですわっ!」
1560:renge_a
1561:sayuri_a
1562:#Color[7]#Scale[1.8]ネコ探し
1563:パン!
1564:スタートの合図と同時に、レオさんたちは部室
1565:から駆け出していく。
1566:いよいよ最後の勝負。自分もしっかりやらない
1567:と。
1568:bg09_a
1569:b-kyouya_a1
1570:b-kyouya_a1
1571:b-kyouya_a1
1572:鏡夜
Kyoya
1573:「しかし、ネコ探しとは厄介だな」
1574:ハルヒ
Haruhi
1575:「そうですね。ネコってせまいところにどんど
1576:ん入って行っちゃいますし……」
1577:b-kyouya_a1
1578:鏡夜
Kyoya
1579:「いろいろ用意してみたが」
1580:そう言いながら鏡夜先輩は、自分の手に小さな
1581:カバンをのせる。なんだろうと思いながら開け
1582:てみると……。
1583:ハルヒ
Haruhi
1584:「これでおびき出す作戦ですか」
1585:なかには、ネコじゃらしやマタタビ、ネズミの
1586:形をしたオモチャなどがたくさん入っていた。
1587:鏡夜
Kyoya
1588:「その通りだ」
1589:何も考えずに追いまわすだけだと捕まえられな
1590:いだろうし、名案かもしれない。
1591:……もしかして、無闇にネコを怖がらせたりし
1592:ないためなのかな。
1593:b-kyouya_a1
1594:b-kyouya_a2
1595:b-kyouya_a2
1596:b-kyouya_a2
1597:鏡夜
Kyoya
1598:「ひとまず、近くの教室からのぞいてみるか」
1599:ハルヒ
Haruhi
1600:「あ、はい」
1601:b-kyouya_a2
1602:簡単に見つけられるとは思わないけど……。
1603:とりあえず鏡夜先輩の言葉に従って、すぐ近く
1604:の教室のドアを開けてみると――。
1605:bg16_a
1606:#Scale[1.4]にゃーにゃーにゃーにゃー!
1607:ハルヒ
Haruhi
1608:#Pos[0,20]#Scale[1.4]    「えーっ!!」
1609:b-kyouya_a2
1610:b-kyouya_a2
1611:b-kyouya_a2
1612:鏡夜
Kyoya
1613:「……声が大きい」
1614:b-kyouya_a2
1615:鏡夜先輩の警告はすでに手遅れで、教室の中に
1616:集まっているネコが一斉に振り向いた。
1617:#Color[7]#Scale[1.8]ネコ、集会中?
1618:どうしてこんなにネコが……、と考えると同時
1619:に、カバンに入っていた『物』が思い浮かんだ。
1620:ハルヒ
Haruhi
1621:「これって……、もしかして」
1622:b-kyouya_a1
1623:b-kyouya_a1
1624:b-kyouya_a1
1625:鏡夜
Kyoya
1626:「察しが良くなってきたな」
1627:……マタタビを仕掛けていたんですね。
1628:まったくこの人は、用意周到というかなんと
1629:言うか。
1630:b-kyouya_a1
1631:b-kyouya_a2
1632:b-kyouya_a2
1633:b-kyouya_a2
1634:チリン、チリン……。
1635:ハルヒ
Haruhi
1636:「あれ……?」
1637:b-kyouya_a2
1638:……鈴の音?
1639:b-kyouya_a2
1640:b-kyouya_a3
1641:b-kyouya_a3
1642:b-kyouya_a3
1643:鏡夜
Kyoya
1644:「運がいいな。ハルヒ、さっさと決めるぞ」
1645:本当に運が良かっただけかどうかは別にして、
1646:ネコを怖がらせたりしないように、ゆっくりと
1647:近づく。
1648:switch
1649:b-kyouya_a3
1650:…………。
1651:フーーーーーッ!!
1652:ネコがいきなり駆け出した。
1653:ハルヒ
Haruhi
1654:「あ、逃げます!」
1655:b-kyouya_a2
1656:b-kyouya_a2
1657:b-kyouya_a2
1658:鏡夜
Kyoya
1659:「追いかけるぞ」
1660:b-kyouya_a2
1661:bg26_a
1662:今度は逃げられないよう、はさみうちする形で
1663:ネコを追いつめる。
1664:フーーーーーッ!!
1665:追いつめられ、ネコはこちらを威嚇してきた。
1666:b-kyouya_a1
1667:b-kyouya_a1
1668:b-kyouya_a1
1669:ase
1670:鏡夜
Kyoya
1671:「かなり警戒しているな……」
1672:本気で抵抗されたら、小さなネコとはいえ捕ま
1673:えるのは難しい。
1674:どうしよう……。
1675:ネコグッズを使う
1676:自分は後ろから
1677:switch
1678:select
1679:switch
1680:sure11
1681:switch
1682:sure13
1683:switch
1684:鏡夜
Kyoya
1685:グラフキャラ
1686:こんなときこそ、あのアイテムの出番だ。
1687:ハルヒ
Haruhi
1688:「鏡夜先輩、これ!」
1689:鏡夜先輩にネコじゃらしを渡す。
1690:ハルヒ
Haruhi
1691:「これで気を引きつつ、危害を加えるつもりが
1692:ないことをアピールしましょう!」
1693:b-kyouya_a1
1694:effect1
1695:鏡夜
Kyoya
1696:「わかった」
1697:鏡夜先輩がネコじゃらしをふる。
1698:b-kyouya_a1
1699:b-kyouya_a2
1700:b-kyouya_a2
1701:b-kyouya_a2
1702:鏡夜
Kyoya
1703:「…………」
1704:フーーーーーッ!!
1705:b-kyouya_a2
1706:鏡夜
Kyoya
1707:「このゲーム終了後の待遇は保障しよう。高級
1708:食品が食べ放題だ。悪い話ではあるまい?」
1709:ハルヒ
Haruhi
1710:「どういう説得ですか……」
1711:鏡夜先輩らしいけど、ネコには絶対わかんない
1712:よ……。
1713:b-kyouya_a2
1714:ハルヒ
Haruhi
1715:「怖がらなくてもいいんだよ。こんなゲームに
1716:巻き込んじゃってごめんね」
1717:にゃー!
1718:ハルヒ
Haruhi
1719:「一緒に来てくれればすぐ終わるからね?」
1720:…………。
1721:少しは警戒を解いてくれたのか、ネコの態度が
1722:変わった。こっちを見て様子をうかがっている。
1723:ハルヒ
Haruhi
1724:「怖くないから、こっちにおいで」
1725:にゃー。
1726:ネコが1歩、こっちに向かって足を踏み出した。
1727:b-kyouya_a2
1728:b-kyouya_a2
1729:b-kyouya_a2
1730:鏡夜
Kyoya
1731:「よし、いいぞ」
1732:1歩、2歩――。
1733:switch
1734:b-kyouya_a2
1735:レオ
Leo
1736:「こっちだよ! こっちにいるみたい!!」
1737:そのとき、廊下からレオさんの声が響いた。
1738:突然聞こえたあわただしい声に、すぐそこまで
1739:近づいてきていたネコが、さっと飛び退く。
1740:ハルヒ
Haruhi
1741:「あ、待って!」
1742:自分の手をすり抜けて、ネコは廊下に飛び出し
1743:て行ってしまった。もうちょっとだったのに。
1744:leo_a
1745:leo_a
1746:leo_a
1747:レオ
Leo
1748:「追いかけて!」
1749:leo_a
1750:逃げるネコを、レオさんたちが追いかけていく。
1751:b-kyouya_a1
1752:b-kyouya_a1
1753:b-kyouya_a1
1754:鏡夜
Kyoya
1755:「俺たちも行くぞ」
1756:b-kyouya_a1
1757:ネコとレオさんたちを追って、自分たちも廊下
1758:に飛び出した。
1759:switch
1760:sure12
1761:switch
1762:f3-6-23
1763:bg11_a
1764:leo_a
1765:leo_a
1766:leo_a
1767:レオ
Leo
1768:「待って!」
1769:ハルヒ
Haruhi
1770:「レオさん。そんなに大声を出すと怖がります」
1771:leo_a
1772:ネコが気の毒になってきた。早く捕まえて、終
1773:わらせてあげないと。
1774:b-kyouya_a1
1775:b-kyouya_a1
1776:b-kyouya_a1
1777:鏡夜
Kyoya
1778:「先回りだ」
1779:b-kyouya_a1
1780:b-kyouya_a2
1781:b-kyouya_a2
1782:b-kyouya_a2
1783:b-kyouya_a2
1784:鏡夜先輩が、方向を変えてスピードを上げた。
1785:bg02_a
1786:鏡夜先輩がやって来たのは中庭だった。
1787:ハルヒ
Haruhi
1788:「本当にこっちに……?」
1789:チリン、チリン……。
1790:鈴の音だ……。
1791:b-kyouya_a2
1792:b-kyouya_a2
1793:b-kyouya_a2
1794:鏡夜
Kyoya
1795:「どうやら、いるようだな」
1796:b-kyouya_a2
1797:leo_a
1798:leo_a
1799:leo_a
1800:レオ
Leo
1801:「あっちだよ!」
1802:leo_a
1803:b-kyouya_a2
1804:b-kyouya_a2
1805:b-kyouya_a2
1806:ハルヒ
Haruhi
1807:「レオさんたちも来ました!」
1808:b-kyouya_a2
1809:レオさんたちが、すごい勢いでこっちに走って
1810:くる。
1811:その前をネコが必死に逃げてる。
1812:ハルヒ
Haruhi
1813:「あ、ダメだよ! そっちは池――」
1814:バシャーン!
1815:……。
1816:池に飛び込んだネコは、バシャバシャと水をか
1817:いている。泳ぎはあんまりうまくないみたいだ。
1818:b-kyouya_a2
1819:b-kyouya_a2
1820:b-kyouya_a2
1821:鏡夜
Kyoya
1822:「こっちへ来い!」
1823:にゃー!
1824:switch
1825:こんなとき、何か使える道具は!? ……えっ
1826:と、マタタビ配合タオルと、それから――。
1827:ハルヒ
Haruhi
1828:「鏡夜先輩! これを使ってください!」
1829:b-kyouya_a2
1830:先輩はそれを受け取ると、少し眉をしかめた。
1831:b-kyouya_a2
1832:b-kyouya_a1
1833:b-kyouya_a1
1834:b-kyouya_a1
1835:鏡夜
Kyoya
1836:「しかたがない。――おいっ」
1837:b-kyouya_a1
1838:マタタビ配合タオルを広げ、笑顔でネコを呼ぶ
1839:鏡夜先輩。
1840:にゃー!
1841:ネコは、マタタビの匂いに気づいたのか、一直
1842:線に鏡夜先輩に向かっていき──。
1843:b-kyouya_a1
1844:bg53
1845:鏡夜先輩が広げるタオルに飛び込んだ。
1846:鏡夜
Kyoya
1847:「やっと捕まえたぞ」
1848:ev2040
1849:にゃー。
1850:とろんとした目つきになったネコを、鏡夜先輩
1851:がタオルで優しく包み込む。
1852:レオ
Leo
1853:「うわー……」
1854:追いついてきたレオさんが、鏡夜先輩の姿を見
1855:て目を丸くしている。
1856:驚きの顔は、じきにやわらかい笑みに変わった。
1857:レオ
Leo
1858:「あれが有名なネコ耳……。初めて見た……」
1859:ase
1860:鏡夜
Kyoya
1861:「…………」
1862:鏡夜先輩は、あいまいな微笑みを浮かべながら、
1863:自分を見た。
1864:鏡夜
Kyoya
1865:「ネコ耳をつける必要はあったのか?」
1866:ハルヒ
Haruhi
1867:「……万全を尽くすということで」
1868:ネコの警戒心が解けると思ったアイテムがそれ
1869:だったんですよね……。
1870:switch
1871:鏡夜
Kyoya
1872:「そうか……、まあいい。これで俺たちの勝ち
1873:だ」
1874:bg02_a
1875:鏡夜先輩から、タオルにくるまれたネコを渡さ
1876:れた。
1877:にゃー。
1878:ハルヒ
Haruhi
1879:「お疲れさま。……ごめんね」
1880:b-kyouya_a1
1881:b-kyouya_a1
1882:b-kyouya_a1
1883:鏡夜
Kyoya
1884:「さて……、戻るか」
1885:ハルヒ
Haruhi
1886:「はい」
1887:2勝1敗。ホスト部の勝利。
1888:いろいろあったけど、これでぜんぶ決着がつい
1889:たんだ――。
1890:b-kyouya_a1
1891:switch
1892:sure30
1893:switch
1894:ハルヒ
Haruhi
1895:「そっちからネコの気を引きつけてください。
1896:自分が後ろから行きますから」
1897:b-kyouya_a1
1898:b-kyouya_a2
1899:b-kyouya_a2
1900:b-kyouya_a2
1901:鏡夜
Kyoya
1902:「わかった。おい、こっちだ」
1903:フーーーーーッ!!
1904:b-kyouya_a2
1905:ハルヒ
Haruhi
1906:「…………」
1907:鏡夜先輩に気を取られているうちに、背後から
1908:こっそり忍び寄っていく。
1909:あと3メートル……、2メートル……。この距
1910:離なら!
1911:ハルヒ
Haruhi
1912:「えいっ!」
1913:にゃー!
1914:伸ばした指先をすりぬけて、ネコは横に飛んだ。
1915:勢い余って体勢を崩した自分たちを尻目に、素
1916:早く教室から駆け出して行ってしまう。
1917:b-kyouya_a1
1918:b-kyouya_a1
1919:b-kyouya_a1
1920:bikkuri1_r
1921:鏡夜
Kyoya
1922:「くっ! 逃げられたか」
1923:b-kyouya_a1
1924:レオ
Leo
1925:「あ、君は――!」
1926:廊下から、レオさんの声が聞こえた。
1927:bg11_a
1928:ネコが飛び出したところに、タイミング良くやっ
1929:て来たらしい。
1930:ネコはとっさに逃げようとしたけど、探偵部の
1931:人が持っていた大きな網で、ネコはあっけなく
1932:捕まってしまった。
1933:kyouya_a
1934:kyouya_a
1935:kyouya_a
1936:鏡夜
Kyoya
1937:「ちっ……」
1938:kyouya_a
1939:leo_a
1940:leo_a
1941:leo_a
1942:レオ
Leo
1943:「捕まえた! ボクたちの勝ちだね!」
1944:これで自分たちの2敗。負けちゃった……。
1945:kyouya_a
1946:leo_a
1947:switch
1948:sure7
1949:switch
1950:ハルヒ指名率
1951:bg54_b
1952:ずいぶん苦労したけど……。
1953:こうして、長い勝負がようやく終わった。
1954:結果は2勝1敗――。
1955:桜蘭ホスト部の勝利だ。
1956:zk03
1957:bg76_b
1958:sayuri_a
1959:sayuri_a
1960:sayuri_a
1961:renge_a
1962:renge_a
1963:renge_a
1964:れんげ
Renge
1965:「それでは結果発表です!」
1966:renge_a
1967:れんげ
Renge
1968:「今回の桜蘭ホスト部対絢爛ホスト部の交流
1969:戦は――」
1970:sayuri_a
1971:renge_a
1972:れんげ
Renge
1973:「対戦成績2勝1敗で、桜蘭ホスト部の勝利で
1974:すわーっ!!」
1975:renge_a
1976:sayuri_a
1977:きゃ~~~!!
1978:改めて勝利が告げられると、大きな歓声が
1979:あがった。
1980:kimiko_a
1981:kimiko_a
1982:kimiko_a
1983:桜塚
Sakurazuka
1984:「おめでとうございます! みなさん」
1985:kimiko_a
1986:tubaki_a
1987:tubaki_a
1988:tubaki_a
1989:上賀茂
Kamikamo
1990:「本当に良かったですわ」
1991:kimiko_a
1992:momoka_a
1993:momoka_a
1994:momoka_a
1995:倉賀野
Kurakano
1996:「またホスト部に遊びにいけますね!」
1997:みんなが祝福してくれる。
1998:これでなにもかも元通りだ……。
1999:いろいろ大変だったけど、がんばって良かった
2000:なあ……。
2001:momoka_a
2002:tubaki_a
2003:bg29_b
2004:ハルヒ
Haruhi
2005:「みなさん、どうもありがとうございました」
2006:ギャラリーのお客さんたちを送り出す。
2007:…………。
2008:部室にはホスト部のみんなとレオさん、豪徳寺
2009:さんだけが残った。
2010:王さんは最後の試合の結果を聞いてすぐ、帰っ
2011:てしまったらしい。
2012:…………。
2013:switch
2014:さっきとは打って変わった、静かな雰囲気だ。
2015:tamaki_a
2016:tamaki_a
2017:tamaki_a
2018:leo_a
2019:leo_a
2020:leo_a
2021:環
Tamaki
2022:「今日は楽しかったな。いい勝負だった」
2023:すがすがしい笑顔の環先輩が、レオさんに向かっ
2024:て手を差し出す。
2025:leo_a
2026:レオ
Leo
2027:「…………」
2028:なのに、レオさんはなかなか環先輩の手を取ろ
2029:うとしない。
2030:tamaki_a
2031:bikkuri1_r
2032:環
Tamaki
2033:「どうした?」
2034:leo_a
2035:レオ
Leo
2036:「残念だよ。環を連れて帰れなくて……」
2037:レオさんが寂しそうに笑う。本当に残念そうだ。
2038:ハルヒ
Haruhi
2039:「あの……、どうしてそんなに環先輩を連れて
2040:行きたかったんですか?」
2041:tamaki_a
2042:kyouya_a
2043:kyouya_a
2044:kyouya_a
2045:鏡夜
Kyoya
2046:「そうだな。こう言ってはなんだが、面倒が増
2047:えるだけだと思うが」
2048:leo_a
2049:tamaki_a
2050:tamaki_a
2051:tamaki_a
2052:yama_r
2053:環
Tamaki
2054:「面倒っ!? 俺は面倒なのか!?」
2055:kyouya_a
2056:鏡夜
Kyoya
2057:「いつも面倒事を背負い込んでくるだろう。今
2058:回の件だってそうだ」
2059:kyouya_a
2060:tamaki_a
2061:tamaki_a
2062:leo_a
2063:leo_a
2064:leo_a
2065:環
Tamaki
2066:「……なっ! 楽しかったではないか? なあ、
2067:レオ?」
2068:leo_a
2069:レオ
Leo
2070:「うん、楽しかったよ」
2071:レオさんはそこだけはしっかり笑って言った。
2072:本当に楽しかったんだろうな。
2073:leo_a
2074:レオ
Leo
2075:「でも……。ジョゼットが、環に会いたがって
2076:いるんだよ」
2077:ポツリと、レオさんが言った。
2078:tamaki_a
2079:bikkuri1_l
2080:環
Tamaki
2081:「ジョゼット? でも、彼女はフランスだろ
2082:う?」
2083:leo_a
2084:レオ
Leo
2085:「あれ、言わなかったかな? ジョゼットが絢
2086:爛に留学してきてるって」
2087:tamaki_a
2088:bikkuri2_l
2089:ジョゼットさん──、環先輩がフランスに住ん
2090:でいた頃の友だちが、日本にいるらしい。
2091:switch
2092:tamaki_a
2093:環
Tamaki
2094:「なんだ。それなら一緒に連れてくれば良かっ
2095:たのに」
2096:レオ
Leo
2097:「……ねえ環」
2098:環
Tamaki
2099:「……ん?」
2100:leo_a
2101:レオ
Leo
2102:「……環は、ジョゼットのこと、どう思って
2103:る?」
2104:反応を探るように、レオさんが聞いた。環先輩
2105:は首をかしげる。
2106:tamaki_a
2107:環
Tamaki
2108:「ずっと会っていないが、ジョゼットはいい友
2109:だちだと思っているぞ?」
2110:leo_a
2111:レオ
Leo
2112:「そっか……」
2113:レオさんの顔に、複雑な表情が浮かんだ。残念
2114:がっているような、それでいてホッとしている
2115:ような……。
2116:tamaki_a
2117:環
Tamaki
2118:「どうして……、そんなこと聞くんだ?」
2119:leo_a
2120:bikkuri2_l
2121:レオ
Leo
2122:「そ、それは――」
2123:レオさんは、顔を赤くして言葉をにごした。
2124:tamaki_a
2125:環
Tamaki
2126:「……ん?」
2127:tamaki_a
2128:leo_a
2129:b-leo_a2
2130:b-leo_a2
2131:b-leo_a2
2132:b-kyouya_a2
2133:b-kyouya_a2
2134:b-kyouya_a2
2135:みんなが突然レオさんを囲むように立って、自
2136:然と環先輩に壁を作った。
2137:b-leo_a2
2138:b-kyouya_a2
2139:鏡夜
Kyoya
2140:「……つまり、ジョゼットさんは環に好意を抱
2141:いている訳ですね」
2142:鏡夜先輩が、環先輩に聞こえないようにささや
2143:いた。
2144:b-kyouya_a2
2145:b-leo_a2
2146:みんなの話によると、ジョゼットさんという人
2147:は環先輩のことが好きらしい。
2148:そして、レオさんはそのジョゼットさんのこと
2149:を好きだということだった。
2150:b-leo_a1
2151:b-leo_a1
2152:b-leo_a1
2153:レオ
Leo
2154:「実は、彼女に相談されて……。子どものころ
2155:からずっと、憧れてたって」
2156:だからジョゼットさんは、環先輩と同じ学校に
2157:編入できなかったことをとても残念がっていた。
2158:b-kaoru_a1
2159:b-kaoru_a1
2160:b-kaoru_a1
2161:b-hikaru_a2
2162:b-hikaru_a2
2163:b-hikaru_a2
2164:レオさんはそんな彼女のために、環先輩を絢爛
2165:に編入させようとしていたらしい。
2166:b-leo_a1
2167:b-kaoru_a1
2168:b-hikaru_a2
2169:光
Hikaru
2170:「殿に憧れるなんて……」
2171:switch
2172:馨
Kaoru
2173:「変わった人だね」
2174:b-kaoru_a1
2175:b-hikaru_a2
2176:b-leo_a1
2177:b-leo_a1
2178:ハルヒ
Haruhi
2179:「でも、レオさんもその女の人のことが好きな
2180:んでしょう?」
2181:b-hikaru_a2
2182:b-kaoru_a1
2183:ジョゼットさんと環先輩がうまくいってしまっ
2184:てもいいのかな。
2185:b-leo_a1
2186:レオ
Leo
2187:「……ボクはいいんだ。彼女に、幸せになって
2188:欲しかっただけだから」
2189:レオさん……。
2190:ハルヒ
Haruhi
2191:「でも、そういう理由なら、最初から言ってく
2192:れれば良かったのに」
2193:どうしてこんな大ごとにするかなあ。本当にお
2194:金持ちっていうのは……。
2195:b-leo_a1
2196:b-leo_a2
2197:b-leo_a2
2198:b-leo_a2
2199:ase
2200:レオ
Leo
2201:「……言われてみれば、確かにそうだね」
2202:b-leo_a2
2203:レオ
Leo
2204:「でも、今回のことは、王が提案してくれたか
2205:ら……」
2206:b-leo_a2
2207:tamaki_a
2208:tamaki_a
2209:tamaki_a
2210:tamaki_a
2211:tamaki_a
2212:tamaki_a
2213:tamaki_a
2214:環
Tamaki
2215:「おい、さっきからなんの話だ?」
2216:tamaki_a
2217:b-leo_a2
2218:b-tamaki_a2
2219:b-tamaki_a2
2220:b-tamaki_a2
2221:すっかりのけ者にされた環先輩が、レオさんを
2222:囲む輪のなかへ割り込んできた。
2223:b-leo_a2
2224:kaoru_a
2225:kaoru_a
2226:kaoru_a
2227:hikaru_a
2228:hikaru_a
2229:hikaru_a
2230:光&馨
Hikaru & Kaoru
2231:「殿は知らなくてもいいよ」
2232:b-tamaki_a2
2233:b-tamaki_a3
2234:b-tamaki_a3
2235:b-tamaki_a3
2236:yama_r
2237:kaoru_a
2238:hikaru_a
2239:mitukuni_a
2240:mitukuni_a
2241:mitukuni_a
2242:takashi_a
2243:takashi_a
2244:takashi_a
2245:光邦
Mitsukuni
2246:「ナイショなの」
2247:崇
Takashi
2248:「秘密だ……」
2249:b-tamaki_a3
2250:takashi_a
2251:mitukuni_a
2252:yama_r
2253:みんなの顔にも笑顔が戻った。ホスト部も、すっ
2254:かり元通りに戻ったみたい。
2255:b-tamaki_a3
2256:この部屋はちょっと騒々しいくらいが、なんと
2257:なく落ち着くかな。
2258:leo_a
2259:leo_a
2260:leo_a
2261:レオ
Leo
2262:「…………」
2263:ふとレオさんの方を見ると、レオさんがまぶし
2264:そうな目で自分たちを見つめていた。
2265:leo_a
2266:レオ
Leo
2267:「桜蘭ホスト部はいいね。ボクも見習わない
2268:と……」
2269:そう言って小さくため息をついて――。
2270:leo_a
2271:レオ
Leo
2272:「絢爛ホスト部は、うまくまとまっていない
2273:から」
2274:switch
2275:レオさんは、少し落ち込んだような表情で、絢
2276:爛ホスト部のことを話し始めた。
2277:leo_a
2278:レオ
Leo
2279:「……王はうちの会社とのつながり目当てで近
2280:づいてきてることは、ボクもわかってるんだ」
2281:leo_a
2282:kyouya_a
2283:kyouya_a
2284:kyouya_a
2285:鏡夜
Kyoya
2286:「あなたのご両親は、ヨーロッパ大手の自動車
2287:会社の経営でしたね」
2288:kyouya_a
2289:鏡夜
Kyoya
2290:「そして王君は、香港で悪名高い金融会社の社
2291:長子息だ。つながりを欲しがるのは理解できる」
2292:leo_a
2293:レオ
Leo
2294:「さすが鏡夜くん。よく調べてるね」
2295:leo_a
2296:レオ
Leo
2297:「でも、それだけじゃないよ。両親がつけた警
2298:護の由綱のことも気に入らないみたいなんだ」
2299:kyouya_a
2300:yoshituna_a
2301:yoshituna_a
2302:yoshituna_a
2303:豪徳寺
Gotokuji
2304:「別に構わん……」
2305:yoshituna_a
2306:豪徳寺
Gotokuji
2307:「俺にとってお前は、ただの警護の対象でしか
2308:ない」
2309:leo_a
2310:レオ
Leo
2311:「…………」
2312:レオさん……。確かに大変そうだな。
2313:環先輩を誘ったのは、好きな女の子のためだけ
2314:じゃなかったのかもしれない。
2315:yoshituna_a
2316:tamaki_a
2317:tamaki_a
2318:tamaki_a
2319:環
Tamaki
2320:「レオ……」
2321:環先輩が心配そうに声をかけた。
2322:その声を跳ね返すように、明るくレオさんが顔
2323:を上げた。
2324:leo_a
2325:レオ
Leo
2326:「……ボクたちが桜蘭のようになるのはずっと
2327:先かもしれないけど、努力してみるね」
2328:leo_a
2329:レオ
Leo
2330:「もしそうなることができたら……、また勝負
2331:してくれるかな?」
2332:レオさんは、まっすぐ環先輩を見つめた。
2333:tamaki_a
2334:環先輩も同じように、レオさんをまっすぐ見つ
2335:め返し――。
2336:tamaki_a
2337:環
Tamaki
2338:「ああ……、もちろんだ」
2339:leo_a
2340:満面の笑みで答えた。レオさんも気持ちのいい
2341:笑顔を見せる。
2342:switch
2343:そして、2人がようやく握手を交わした。
2344:レオさんだったら、きっといつか、王さんや豪
2345:徳寺さんともいい関係を作れるんじゃないかな。
2346:それに、ジョゼットさんという人とも……。
2347:ともかく、こうしてホスト部の、そして環先輩
2348:の危機は去った。
2349:tamaki_a
2350:leo_a
2351:switch
2352:sure31
2353:switch
2354:bg43_c
2355:ハルヒ
Haruhi
2356:「今日はさすがにクタクタだなあ……」
2357:本当にいろいろ疲れた……。
2358:……でも、少し楽しかったかな。
2359:そうだ、寝る前にパソコンをチェックしない
2360:と……。
2361:グラフ経過
2362:明日はお休みだし、早めに家事をこなして勉強
2363:しよう。
2364:switch
2365:sure32
2366:switch
2367:switch