0:switch
1:経過日数
2:bg52
3:第4話
4:bg29_a
5:#Color[7]#Scale[1.8]ホスト部営業中
6:今日も、賑やかだなあ……。
7:絢爛ホスト部とのことも無事に片付いて、すっ
8:かりいつものホスト部に戻ってる。
9:接客中のみんなも楽しそうだな。ハニー先輩は、
10:すごい笑顔でケーキを食べてるし……。
11:……あ。ボーッとしてる場合じゃないか。お客
12:さんが来てるんだった。
13:えーと……、どうしようかな?
14:倉賀野さん
Kurakano-san
15:桜塚さん
Sakurazuka-San
16:上賀茂さん
Kamikamo-San
17:あとにしよう
18:switch
19:select
20:switch
21:sure2
22:switch
23:sure3
24:switch
25:sure4
26:switch
27:sure5
28:switch
29:倉賀野
Kurakano
30:ハルヒ指名率
31:bg32_a
32:ハルヒ
Haruhi
33:「いらっしゃいませ」
34:b-momoka_a1
35:b-momoka_a1
36:b-momoka_a1
37:bou_r
38:倉賀野
Kurakano
39:「あ……、ハルヒ君……」
40:ハルヒ
Haruhi
41:「どうしたんですか? 何か考えごとでも?」
42:b-momoka_a1
43:倉賀野
Kurakano
44:「考えごと、というほどのものでは……」
45:倉賀野
Kurakano
46:「ただ……、ほっとしてましたの。ようやく
47:戻ってこられたような気がして」
48:そっか……。この間のことで、心配かけちゃっ
49:てたんだな。
50:ハルヒ
Haruhi
51:「絢爛ホスト部は、どうでしたか?」
52:b-momoka_a1
53:倉賀野
Kurakano
54:「一度、ご招待していただいたけど……。桜蘭
55:ホスト部が一番です! ――あっ、わたくしった
56:ら……」
57:b-momoka_a1
58:倉賀野さんは、顔を真っ赤にしてうつむいてし
59:まった。
60:倉賀野
Kurakano
61:「……すみません、聞かなかったことに……」
62:ハルヒ
Haruhi
63:「ええ、わかりました。2人の秘密にしておき
64:ましょうね」
65:b-momoka_a1
66:倉賀野
Kurakano
67:「え、ええ……。あの、ハルヒ君?」
68:ハルヒ
Haruhi
69:「はい。あ、お茶のお代わりですね」
70:倉賀野さんの手元の紅茶が、すっかり冷めてし
71:まってることに気づいた。
72:b-momoka_a1
73:倉賀野
Kurakano
74:「えっと……、あの……」
75:ハルヒ
Haruhi
76:「同じものでいいですか? それとも……、イ
77:ンスタントコーヒーにしてみますか?」
78:b-momoka_a1
79:倉賀野
Kurakano
80:「あ……」
81:ハルヒ
Haruhi
82:「んー……。でも倉賀野さんに、インスタント
83:はお口に合いませんよね」
84:b-momoka_a1
85:heart_r
86:倉賀野
Kurakano
87:「いえ、コーヒーで……。ハルヒ君が用意して
88:くれるなら何でも」
89:ハルヒ
Haruhi
90:「そうですか? それじゃあ、お砂糖とミルク
91:も用意しますね」
92:b-momoka_a1
93:倉賀野
Kurakano
94:「……はい、お願いします」
95:switch
96:b-momoka_a1
97:bg31_a
98:…………。
99:もしかして、お茶のお代わりじゃなかったのか
100:もしれない。テーブルを離れてから、なんとな
101:くそんな気がしてきた……。
102:何か別の話だったとしたら、悪いことしちゃっ
103:たなあ。
104:switch
105:sure6
106:switch
107:桜塚
Sakurazuka
108:ハルヒ指名率
109:bg32_a
110:ハルヒ
Haruhi
111:「いらっしゃいませ」
112:b-kimiko_a1
113:b-kimiko_a1
114:b-kimiko_a1
115:桜塚
Sakurazuka
116:「ハルヒ君、この間は大変だったわね」
117:ハルヒ
Haruhi
118:「そうですね。でも、みなさんの応援もあって、
119:なんとか元通りになりました」
120:b-kimiko_a1
121:桜塚
Sakurazuka
122:「わたしにとっては、桜蘭ホスト部はオアシス
123:なんだから当然よ」
124:ハルヒ
Haruhi
125:「そうなの? うれしいな」
126:b-kimiko_a1
127:桜塚
Sakurazuka
128:「それに……。絢爛ホスト部には、ハルヒ君が
129:いないんだもの。だから、絢爛に編入しちゃっ
130:たらどうしようかなって……」
131:ハルヒ
Haruhi
132:「ありがとう、心配してくれて」
133:b-kimiko_a1
134:桜塚
Sakurazuka
135:「ううん、気にしないで。それより……」
136:ハルヒ
Haruhi
137:「どうかしました?」
138:b-kimiko_a1
139:桜塚
Sakurazuka
140:「あの……、その……」
141:…………。
142:……。
143:こういうときは、急かしたりしないで待ってて
144:あげることが1番……、なんだよね。
145:何か言いかける桜塚さんを、じっと見つめる。
146:…………。
147:……。
148:b-kimiko_a1
149:yama_r
150:桜塚
Sakurazuka
151:「そ……、そんなに見つめないでっ!!」
152:b-kimiko_a1
153:タタタタタタタタ……。
154:…………。
155:switch
156:行っちゃった。ああいうときは、見つめてちゃ
157:ダメだったんだ……。
158:次からは気をつけよう。ごめんね、桜塚さ
159:ん……。
160:switch
161:sure6
162:switch
163:上賀茂
Kamikamo
164:ハルヒ指名率
165:bg32_a
166:ハルヒ
Haruhi
167:「いらっしゃいませ」
168:b-tubaki_a1
169:b-tubaki_a1
170:b-tubaki_a1
171:上賀茂
Kamikamo
172:「ふふ……。ハルヒくん、こんにちは」
173:ハルヒ
Haruhi
174:「……ずいぶんとご機嫌ですね。何かいいこと
175:でもありましたか?」
176:b-tubaki_a1
177:そう言うと、上賀茂さんはくすくす笑った。
178:b-tubaki_a1
179:上賀茂
Kamikamo
180:「ええ。ホスト部で、ハルヒくんにお会いでき
181:ましたわ」
182:ハルヒ
Haruhi
183:「自分も上賀茂さんに会えてうれしいです」
184:b-tubaki_a1
185:heart_r
186:上賀茂
Kamikamo
187:「まあ、ハルヒくんったらお上手ね」
188:ハルヒ
Haruhi
189:「えっと、環先輩をご指名ですよね。ご予約が
190:なければ、これから確認してきますけど……」
191:b-tubaki_a1
192:上賀茂
Kamikamo
193:「……ハルヒくんったら、イジワルね」
194:ハルヒ
Haruhi
195:「自分が……、ですか?」
196:b-tubaki_a1
197:上賀茂
Kamikamo
198:「ええ、とても……」
199:b-tubaki_a1
200:…………笑ってくれてるから大丈夫だと思った
201:けど、何か変なことを言っちゃったんだろうな。
202:ハルヒ
Haruhi
203:「……すみません、すぐに環先輩と代わります。
204:これからは気をつけますので、これで失礼させ
205:ていただきます」
206:b-tubaki_a1
207:yama_r
208:上賀茂
Kamikamo
209:「えっ? は、ハルヒくん?」
210:b-tubaki_a1
211:タタタタタタタタ……。
212:bg31_a
213:…………。
214:これ以上、気分を悪くされないようにって走っ
215:てきちゃったけど……。
216:なんか変なこと言っちゃったのかな……。自分
217:で気づかないうちに、言っちゃったんだろうな
218:あ……。
219:事情を説明して、環先輩にお願いしよう……。
220:switch
221:sure6
222:switch
223:……あとでいいかな。
224:けっこう片付けないといけない食器もたくさん
225:あるみたいだし。
226:こういうのは、あとでいいって言われてるんだ
227:けど……。気になっちゃうんだよね。
228:???
? ? ?
229:「藤岡君……」
230:ハルヒ
Haruhi
231:#Pos[0,20]#Scale[1.4]     「――ッ!」
232:b-nekozawa_a1
233:b-nekozawa_a1
234:b-nekozawa_a1
235:猫澤
Nekozawa
236:「……こんにちは~」
237:び、びっくりした……。
238:いつの間に近くに来てたんだろう。
239:ハルヒ
Haruhi
240:「猫澤先輩……。お願いですから、もっと普通
241:に声かけてくれませんか?」
242:b-nekozawa_a1
243:猫澤
Nekozawa
244:「それは……、できない相談です……」
245:ハルヒ
Haruhi
246:「何か特別な理由でもあるんですか?」
247:b-nekozawa_a1
248:そう聞くと、猫澤先輩は照れたように笑っ
249:て――。
250:猫澤
Nekozawa
251:「恥ずかしいじゃ……、ないですか……」
252:…………。
253:ハルヒ
Haruhi
254:「……。えっーと、環先輩に何か御用でも?」
255:b-nekozawa_a1
256:猫澤
Nekozawa
257:「いや、藤岡君へお告げを……」
258:ハルヒ
Haruhi
259:「自分に……?」
260:お告げというところが、あやしい感じ……。そ
261:ういうの信じないほうだから、聞かされても困
262:るなあ。
263:ya
264:猫澤
Nekozawa
265:「伝えに来たのですが……、詳しくお伝えする
266:時期ではないと、ベルゼネフが……」
267:uneune_l
268:ひょこひょこと、手にしたネコっぽい人形を動
269:かしながらつぶやく。
270:ハルヒ
Haruhi
271:「はあ……、そうですか」
272:猫澤
Nekozawa
273:「危険がその身に降りかかる寸前に……、伝え
274:に来ます」
275:switch
276:ハルヒ
Haruhi
277:「寸前だと間に合わないんじゃ……」
278:b-nekozawa_a1
279:猫澤
Nekozawa
280:「困ったときは、いつでも黒魔術部までどう
281:ぞ……」
282:……今教えてくれると助かるんですけどね。
283:b-nekozawa_a1
284:ya
285:猫澤
Nekozawa
286:「ベルゼネフと共に、美しい暗闇の世
287:界でお待ちしています……」
288:b-nekozawa_a1
289:…………。
290:不気味な笑いを残して、猫澤先輩は静かに部室
291:から出て行ってしまった。
292:ハルヒ
Haruhi
293:「結局、何をしにきたんだか……」
294:…………わからないことは、考えてもムダだし。
295:気にしないで、食器の片付けをしよう。
296:switch
297:sure6
298:switch
299:bg29_a
300:……少し、落ち着いてきたかな?
301:通常営業に戻った途端、待ちかねていたお客さ
302:んたちが、どっとつめかけて……。
303:ものすごく忙しかったけど、うれしい悲鳴って
304:言うんだろうな、こういうの。
305:お客さんだけじゃなくて、みんなも楽しそう
306:だったし。
307:それにしても……。接客って思っていた以上に
308:難しいものなんだって実感してしまう。忙しい
309:ときは特に。
310:お客さんをお待たせしちゃいけないと思っても、
311:すぐに次の人が来ちゃって……。
312:でも、あせってるのは自分だけで、先輩たちは
313:うまく応対しているように見える。
314:――そうだ。いい機会だから、誰かに接客のコ
315:ツを聞いてみよう。何かの参考になるかもしれ
316:ない。
317:誰に話を聞いてみようかな?
318:環先輩
Tamaki-Senpai
319:鏡夜先輩
Kyoya-Senpai
320:光、馨
Hikaru, Kaoru
321:ハニー先輩
Honey-Senpai
322:モリ先輩
Mori-Senpai
323:switch
324:select
325:switch
326:sure7
327:switch
328:sure8
329:switch
330:sure9
331:switch
332:sure10
333:switch
334:sure11
335:switch
336:環
Tamaki
337:グラフキャラ
338:やっぱり環先輩かな。指名率ナンバーワンだも
339:んね。
340:bg28_a
341:ハルヒ
Haruhi
342:「あの、環先輩。ちょっといいですか?」
343:b-tamaki_a1
344:b-tamaki_a1
345:b-tamaki_a1
346:bou_r
347:環
Tamaki
348:「ちょうどいいところに来たな、ハルヒ」
349:ハルヒ
Haruhi
350:「何か用事でもあったんですか?」
351:b-tamaki_a1
352:b-tamaki_a3
353:b-tamaki_a3
354:b-tamaki_a3
355:kira
356:環
Tamaki
357:「うむ。ハルヒ分が不足してきたから、そろそ
358:ろ補充しないと、寂しくて倒れてしまうところ
359:だったのだよ……」
360:ハルヒ
Haruhi
361:「……そのまま倒れていいですよ」
362:im03
363:b-tamaki_a3
364:yama_r
365:#Scale[1.4]ガーーーーーーーーン!
366:bg28_a
367:b-tamaki_a3
368:b-tamaki_a2
369:b-tamaki_a2
370:b-tamaki_a2
371:環
Tamaki
372:「う、うぅ……、ハルヒ……、『親の心子知
373:らず』っていう言葉を知っているかい?」
374:ハルヒ
Haruhi
375:「知ってますよ。親がどれだけ愛情を注いでい
376:るのか、どれだけ苦労しているのかに、子ども
377:が気づかないことですね」
378:b-tamaki_a2
379:b-tamaki_a3
380:b-tamaki_a3
381:b-tamaki_a3
382:環
Tamaki
383:「その通りだ。だったら――」
384:ハルヒ
Haruhi
385:「子の心、親知らず」
386:yama_r
387:b-tamaki_a3
388:環
Tamaki
389:「…………」
390:b-tamaki_a3
391:b-tamaki_a2
392:b-tamaki_a2
393:b-tamaki_a2
394:ハルヒ
Haruhi
395:「逆に親は、子どもの気持ちを理解できないん
396:ですよねえ……」
397:b-tamaki_a2
398:tamaki_a
399:tamaki_a
400:tamaki_a
401:uneune_r
402:環
Tamaki
403:「……ハルちゃん冷たい」
404:ハルヒ
Haruhi
405:「……冷たいとか、そういう問題じゃなくてで
406:すね」
407:……ダメだ。このまま続けていると、聞きたい
408:ことを忘れてしまいそうになる。
409:こほん、と小さくせき払いをして話題を切り替
410:えてみる。
411:ハルヒ
Haruhi
412:「えー、実は環先輩に接客のコツを教わりたい
413:と思って質問に――」
414:tamaki_a
415:b-tamaki_a3
416:b-tamaki_a3
417:b-tamaki_a3
418:yama_bou_r
419:環
Tamaki
420:「なんと! この俺に、アドヴァイスを求めて
421:いるということか!?」
422:ハルヒ
Haruhi
423:「はあ……、そうですけど」
424:b-tamaki_a3
425:b-tamaki_a2
426:b-tamaki_a2
427:b-tamaki_a2
428:effect1
429:環
Tamaki
430:「ふ……、いいだろう。なんといってもかわい
431:い娘の頼みだ! キングがキングである理由を
432:教えてやろう!」
433:switch
434:ハルヒ
Haruhi
435:「いえ、自分が聞きたいのはそんな……」
436:b-tamaki_a2
437:b-tamaki_a3
438:b-tamaki_a3
439:b-tamaki_a3
440:環
Tamaki
441:「ひと~つ! ホストたる者、お客様だけでは
442:なく、自分自身に対しても最大限の注意を払う
443:べし!」
444:ハルヒ
Haruhi
445:「あの……。なぜ自分にまで注意を払う必要
446:が……」
447:b-tamaki_a3
448:b-tamaki_a2
449:b-tamaki_a2
450:b-tamaki_a2
451:環
Tamaki
452:「甘い、甘過ぎるぞハルヒ! お客様に対して
453:気をつかうのは当然……」
454:b-tamaki_a2
455:環
Tamaki
456:「だがしかし、それだけならば、ホストを名乗
457:る意味はない!」
458:b-tamaki_a2
459:b-tamaki_a1
460:b-tamaki_a1
461:b-tamaki_a1
462:環
Tamaki
463:「お客様が求めている心の渇きを癒(いや)す、
464:美麗な男子の甘いささやき……、優美な世界で
465:のおもてなし……」
466:環
Tamaki
467:「自分の魅力を最大限に生かさなければ、夢の
468:ような世界を作り上げることは不可能なのだ」
469:…………。
470:理解できるような、できないような……。とい
471:うより、むしろ理解したくないような。
472:ハルヒ
Haruhi
473:「ようするに、外見に気をつければいいんです
474:よね」
475:b-tamaki_a1
476:b-tamaki_a2
477:b-tamaki_a2
478:b-tamaki_a2
479:環
Tamaki
480:「うーむ……。ハルヒには、まだ少し難しかっ
481:たかにゃ?」
482:環
Tamaki
483:「間違ってはいないが、それだけでは意味がな
484:い。どう見せるかを意識しなければ、宝石も価
485:値の低い原石でしかない」
486:ハルヒ
Haruhi
487:「……見せ方ですか」
488:確かに、環先輩はそういうことを考えている。
489:……ような気がする。
490:b-tamaki_a2
491:b-tamaki_a4
492:b-tamaki_a4
493:b-tamaki_a4
494:im06
495:kira
496:環
Tamaki
497:「姫……。僕の口うつしでなら、あなたの心に
498:も、元気をあげられると思うよ」
499:……。
500:bg28_a
501:……ムダに疲れそう。
502:b-tamaki_a4
503:b-tamaki_a2
504:b-tamaki_a2
505:b-tamaki_a2
506:環
Tamaki
507:「どうした、ハルヒ?」
508:ハルヒ
Haruhi
509:「イエ……、ナンデモ……」
510:switch
511:自分にはとてもムリだ。想像しただけで、もの
512:すごく疲れてしまった気がする。
513:b-tamaki_a2
514:環
Tamaki
515:「よし、では次だ。ここからが肝心なところだ
516:から、心して聞くように」
517:ハルヒ
Haruhi
518:「…………はい」
519:環先輩に質問したことを、後悔しながらうなず
520:く。
521:b-tamaki_a2
522:b-tamaki_a1
523:b-tamaki_a1
524:b-tamaki_a1
525:環
Tamaki
526:「ふたつめは、お客様との距離感だ」
527:b-tamaki_a1
528:bg53
529:ハルヒ
Haruhi
530:「ちょっ――! 環先輩!!」
531:ev1050
532:いきなり引き寄せられて、気がつけば先輩の顔
533:が目の前にある。
534:環
Tamaki
535:「みがきをかけたルックスならば、ときには近
536:くでご覧いただくのも、ホストの務め……」
537:ハルヒ
Haruhi
538:「いくら何でも近過ぎでは……」
539:環
Tamaki
540:「さあ、じっくりと見てごらん……。そのつぶ
541:らな瞳には、この俺はどんなふうに、映ってい
542:るのかな?」
543:ハルヒ
Haruhi
544:「いつもの環先輩の顔ですけど」
545:yama_r
546:環
Tamaki
547:「…………」
548:環
Tamaki
549:「――っ、そうか。いつものように美しいと、
550:思ってくれているのだね。だが……」
551:im01
552:b-tamaki_a4
553:b-tamaki_a4
554:b-tamaki_a4
555:kira
556:環
Tamaki
557:「僕の瞳に映る君は、ずっとずっと愛らしく、
558:素敵だよ……」
559:…………。
560:なんとなくわかった気もするけど、自分にはハー
561:ドルが高すぎるからパスかな。
562:bg28_a
563:ハルヒ
Haruhi
564:「ありがとうございました、環先輩。もう充分
565:わかりましたから、自分はこれで……」
566:b-tamaki_a4
567:b-tamaki_a3
568:b-tamaki_a3
569:b-tamaki_a3
570:yama_r
571:環
Tamaki
572:「なっ!? 待てーいハルヒ! レッスンはま
573:だこれからだというのに!!」
574:ハルヒ
Haruhi
575:「それは、また次の機会にでもお願いします」
576:b-tamaki_a3
577:環
Tamaki
578:「むーーーーーーーーーー」
579:switch
580:ハルヒ
Haruhi
581:「あ、それと……。先輩のお客さんたちが、指
582:名する理由がちょっとだけわかりましたよ」
583:b-tamaki_a3
584:bikkuri1_r
585:環
Tamaki
586:「そ、そうか!!」
587:ぱっと環先輩の表情が明るくなる。
588:b-tamaki_a3
589:b-tamaki_a2
590:b-tamaki_a2
591:b-tamaki_a2
592:eye
593:環
Tamaki
594:「ついにハルヒも、俺の魅力に……。ふ――、
595:美しさとは……、罪だな」
596:環
Tamaki
597:「天は二物を与えずというが、俺のように気品
598:と知性と美しさをあわせもつことが許されても
599:いいのだろうか、いや――、いいのだ……」
600:b-tamaki_a2
601:…………。
602:今のうちに離れておこう……。
603:switch
604:sure12
605:switch
606:鏡夜
Kyoya
607:グラフキャラ
608:鏡夜先輩が、一番参考になりそうなことを教え
609:てくれそうな気がする……。
610:bg30_a
611:ハルヒ
Haruhi
612:「鏡夜先輩、少し教えて欲しいことが……」
613:b-kyouya_a1
614:b-kyouya_a1
615:b-kyouya_a1
616:鏡夜
Kyoya
617:「……ほう?」
618:ハルヒ
Haruhi
619:「どうすればうまく接客ができるのか、コツが
620:あれば教わりたいんですけど……」
621:b-kyouya_a1
622:b-kyouya_a3
623:b-kyouya_a3
624:b-kyouya_a3
625:effect1
626:鏡夜
Kyoya
627:「なるほど……、なかなかいい傾向だ。俺の読
628:み通りといえばそれまでだがな」
629:b-kyouya_a3
630:eye
631:鏡夜先輩のメガネがキラリと光る。
632:ハルヒ
Haruhi
633:「読みって何ですか?」
634:b-kyouya_a3
635:b-kyouya_a2
636:b-kyouya_a2
637:b-kyouya_a2
638:鏡夜
Kyoya
639:「例の借金返済シミュレーション。これにちょっ
640:とした勝負の話が持ち上がっていてな」
641:ハルヒ
Haruhi
642:「またそんなことを……」
643:鏡夜
Kyoya
644:「今のところ、成功を予想しているのは俺ひと
645:り。あとは残念ながら、無理だろうという意見
646:だな」
647:ハルヒ
Haruhi
648:「みんなきっと、勝手なことばっかり言ってる
649:んですよね……」
650:b-kyouya_a2
651:鏡夜
Kyoya
652:「その通りだ」
653:ひと言も否定することなく、笑いながら鏡夜先
654:輩は、みんなの意見を話し始めた。
655:b-kyouya_a2
656:bg52
657:b-tamaki_a3
658:b-tamaki_a3
659:b-tamaki_a3
660:環
Tamaki
661:「当然,ハルヒならきっとできる!! ……え?
662:返済が終わればホスト部にいる理由がなくなる
663:けどいいのか?」
664:b-tamaki_a3
665:yama_r
666:環
Tamaki
667:「そ、そんなことはお父さん許しません!」
668:b-tamaki_a3
669:…………。
670:b-hikaru_a2
671:b-hikaru_a2
672:b-hikaru_a2
673:光
Hikaru
674:「うーん……。返済はできそうだけど、すぐに
675:また何か壊すんじゃないの?」
676:b-hikaru_a2
677:bou_l
678:光
Hikaru
679:「で、むしろ借金倍増!!」
680:b-hikaru_a2
681:…………。
682:b-kaoru_a1
683:b-kaoru_a1
684:b-kaoru_a1
685:馨
Kaoru
686:「いいとこまではいけるんじゃないかな? た
687:だ、さすがに1ヶ月じゃ無理だと思うよ」
688:switch
689:b-kaoru_a1
690:馨
Kaoru
691:「それに……、途中で失敗しないともかぎらな
692:いからね」
693:b-kaoru_a1
694:…………。
695:b-mitukuni_a3
696:b-mitukuni_a3
697:b-mitukuni_a3
698:光邦
Mitsukuni
699:「どうかなあ。僕、あんまりむずかしいことわ
700:かんない」
701:b-mitukuni_a3
702:big_hani1
703:光邦
Mitsukuni
704:「だからね、次に持ってきてくれたケーキにイ
705:チゴがのってたら、だいじょうぶってことにす
706:るね」
707:b-mitukuni_a3
708:…………。
709:b-takashi_a1
710:b-takashi_a1
711:b-takashi_a1
712:崇
Takashi
713:「……期限は1ヶ月」
714:b-takashi_a1
715:崇
Takashi
716:「残念だが短すぎるだろう……」
717:b-takashi_a1
718:…………。
719:bg30_a
720:ハルヒ
Haruhi
721:「……みんな、本当に好き勝手なことばっかり
722:言ってますね」
723:まともなことを言っていたのは、馨とモリ先輩
724:くらいだったし。
725:あ、そういえば……。鏡夜先輩の意見は、返済
726:は成功するほうにって言われただけで、詳しく
727:聞いてなかったなあ。
728:…………聞かないほうがいいような気がする。
729:b-kyouya_a1
730:b-kyouya_a1
731:b-kyouya_a1
732:鏡夜
Kyoya
733:「意見は意見でしかないが、おまえは結果を生
734:み出すために動き始めた……。それでいいだろ
735:う」
736:ハルヒ
Haruhi
737:「それは確かに……、そうですね」
738:自分が成功するか失敗するかで盛り上がられ
739:るのは、聞いてて気持ちのいいことじゃない
740:けど……。
741:それで、自分が借金を返済しなくちゃいけない
742:事実が変わるわけでもないし。
743:…………。
744:b-kyouya_a1
745:b-kyouya_a2
746:b-kyouya_a2
747:b-kyouya_a2
748:鏡夜
Kyoya
749:「話を戻そうか。……接客のコツについてだっ
750:たな?」
751:ハルヒ
Haruhi
752:「あ、はい。そうです」
753:……本来の目的を忘れるところだった。
754:switch
755:b-kyouya_a2
756:鏡夜
Kyoya
757:「やはり、相手に気を配ることだろうな」
758:ハルヒ
Haruhi
759:「なんだか、接客業の基本みたいですね」
760:b-kyouya_a2
761:鏡夜
Kyoya
762:「言っておくが、接客業そのものだぞ」
763:ハルヒ
Haruhi
764:「あははは……、そうでしたね」
765:鏡夜
Kyoya
766:「誤解のないように説明しておくが……。キャ
767:ラ設定の濃さで常連がつくほど、商売は甘くな
768:いことも理解しておいてくれ」
769:ハルヒ
Haruhi
770:「そういうものなんですか?」
771:b-kyouya_a2
772:b-kyouya_a3
773:b-kyouya_a3
774:b-kyouya_a3
775:鏡夜
Kyoya
776:「設定に頼った接客だけでは、早々に飽きられ
777:てしまう」
778:ハルヒ
Haruhi
779:「だから、いろんなイベントを開いて変化をつ
780:けているんですか?」
781:b-kyouya_a3
782:b-kyouya_a1
783:b-kyouya_a1
784:b-kyouya_a1
785:鏡夜
Kyoya
786:「ああ、その通りだ。少しばかりコストがかか
787:り過ぎるところが、難点ではあるがな」
788:と、鏡夜先輩はため息混じりにつぶやく。
789:ハルヒ
Haruhi
790:「全体的には理解できましたけど、自分にも何
791:か参考にできるようなことは……、ありません
792:か?」
793:b-kyouya_a1
794:b-kyouya_a2
795:b-kyouya_a2
796:b-kyouya_a2
797:鏡夜
Kyoya
798:「そうだな……」
799:そう言いながら軽く腕を組んで、まるで品定め
800:でもするかのようにじっと自分を見る。
801:…………。
802:鏡夜
Kyoya
803:「効果的に使うことが前提になるが……、
804:【ギャップ】を利用する手はどうだ?」
805:ハルヒ
Haruhi
806:「ギャップ……、ですか?」
807:……どう利用すればいいのか、まったく見当も
808:つかない。
809:b-kyouya_a2
810:鏡夜
Kyoya
811:「……例えば、こういうことだ」
812:b-kyouya_a2
813:bg53
814:ev2050
815:kira
816:ハルヒ
Haruhi
817:「きょ、鏡夜先輩……?」
818:鏡夜先輩はメガネを外してネクタイもゆるめ、
819:気だるそうな感じで自分を見ている。
820:switch
821:…………。
822:ハルヒ
Haruhi
823:「どうかしたんですか?」
824:鏡夜
Kyoya
825:「ああ……、少し疲れたみたいだ……」
826:ハルヒ
Haruhi
827:「それなら、向こうで――」
828:鏡夜
Kyoya
829:#Speed[110]「は、る、ひ」
830:ハルヒ
Haruhi
831:#Pos[0,20]#Scale[1.4]     「はい!?」
832:き、鏡夜先輩が……。
833:…………。
834:どうしよう。環先輩を呼んで……。その前にモ
835:リ先輩に保健室まで連れて行ってもらったほう
836:が……。
837:bg53
838:bg30_a
839:b-kyouya_a1
840:b-kyouya_a1
841:b-kyouya_a1
842:鏡夜
Kyoya
843:「おまえには理解できない展開のようだが、こ
844:んなところだな」
845:ハルヒ
Haruhi
846:「……え?」
847:演技だったんだ……、あれ。あんなことをさ
848:れたら、みんなびっくりするんじゃないのか
849:な……。
850:普段との違いを見せることが【ギャップ】だと
851:したら、あれは【変身】だと思う。
852:b-kyouya_a1
853:b-kyouya_a2
854:b-kyouya_a2
855:b-kyouya_a2
856:鏡夜
Kyoya
857:「何か失礼な想像をしているようだな」
858:ハルヒ
Haruhi
859:「い、いえ、そんなことは……。あ、でも、自
860:分にはできそうにないです」
861:b-kyouya_a2
862:鏡夜
Kyoya
863:「そうだな。おまえは『型』を作らないほうが
864:受けもいいだろう」
865:……そのあたりもよくわからないんですけど。
866:鏡夜
Kyoya
867:「まあ、いろいろ努力してみるんだな。もっと
868:も、環なら喜んで付き合ってくれるだろうが」
869:ハルヒ
Haruhi
870:「それは遠慮しておきます」
871:b-kyouya_a2
872:b-kyouya_a3
873:b-kyouya_a3
874:b-kyouya_a3
875:鏡夜
Kyoya
876:「……だそうだぞ、環」
877:switch
878:ハルヒ
Haruhi
879:「え? 環先輩!?」
880:b-kyouya_a3
881:鏡夜先輩がにやっと笑って歩いていくと、入れ
882:替わりに環先輩が……。
883:b-tamaki_a3
884:b-tamaki_a3
885:b-tamaki_a3
886:環
Tamaki
887:「…………」
888:呆然を絵に描いたような顔で、ふらっと現れる。
889:…………。
890:……はあ。
891:b-tamaki_a3
892:switch
893:sure12
894:switch
895:光
Hikaru
896:馨
Kaoru
897:グラフキャラ
898:光
Hikaru
899:馨
Kaoru
900:グラフキャラ
901:bg31_a
902:光と馨に聞いてみよう。もしかしたら、参考に
903:なることが聞けるかもしれないし。
904:ハルヒ
Haruhi
905:「光、馨。今大丈夫?」
906:hikaru_a
907:hikaru_a
908:hikaru_a
909:kaoru_a
910:kaoru_a
911:kaoru_a
912:bou_l
913:光
Hikaru
914:「あ、ハルヒだ」
915:馨
Kaoru
916:「疲れちゃったから、お茶いれてくれない」
917:hikaru_a
918:ハルヒ
Haruhi
919:「……いいけど、なに飲むの? 2人がいつも
920:飲んでる紅茶なら切れてるよ」
921:hikaru_a
922:kaoru_a
923:光&馨
Hikaru & Kaoru
924:「えーーーー」
925:……そんな顔されても困るんだけどな。
926:ハルヒ
Haruhi
927:「インスタントコーヒーでいい? 好きでしょ、
928:2人とも」
929:hikaru_a
930:光
Hikaru
931:「まあ、嫌いじゃないけど……」
932:kaoru_a
933:馨
Kaoru
934:「ねえ……」
935:ハルヒ
Haruhi
936:「……文句言うならいれてやんない」
937:hikaru_a
938:kaoru_a
939:光&馨
Hikaru & Kaoru
940:「じゃあ庶民コーヒーでいいよ」
941:…………。
942:相変わらず切り替えが早いよね、2人とも。
943:kaoru_a
944:hikaru_a
945:…………。
946:hikaru_a
947:hikaru_a
948:hikaru_a
949:光
Hikaru
950:「これはこれで、クセになる味なんだけどさ」
951:インスタントコーヒーを飲み終わった光が、不
952:満そうにつぶやくと――。
953:switch
954:hikaru_a
955:kaoru_a
956:kaoru_a
957:kaoru_a
958:馨
Kaoru
959:「今日は気分じゃなかったよね」
960:馨も続く……。
961:ハルヒ
Haruhi
962:「もう2度といれてやんないからね」
963:hikaru_a
964:光
Hikaru
965:「冗談だってば」
966:kaoru_a
967:馨
Kaoru
968:「そんなに怒らないでよ」
969:いつものことだから本気で怒ってるわけじゃな
970:いけど……。
971:hikaru_a
972:光
Hikaru
973:「それで?」
974:kaoru_a
975:馨
Kaoru
976:「僕らに何か用だったんじゃないの?」
977:ハルヒ
Haruhi
978:「あ、そうそう」
979:ハルヒ
Haruhi
980:「接客のコツがあったら教えて欲しいなって。
981:気をつけるところとかない?」
982:hikaru_a
983:光
Hikaru
984:「接客っていったって、別に」
985:kaoru_a
986:馨
Kaoru
987:「僕らは、好きにやってるだけだし」
988:ハルヒ
Haruhi
989:「……ということは」
990:光&馨
Hikaru & Kaoru
991:「別に何も」
992:…………。
993:何もないならしょうがないね。……環先輩にで
994:も聞いてみようかな。
995:hikaru_a
996:光
Hikaru
997:「っていうのは、冗談だけど」
998:kaoru_a
999:馨
Kaoru
1000:「だいたい僕らからそんなこと聞いてどうする
1001:の?」
1002:switch
1003:ハルヒ
Haruhi
1004:「参考になればいいなって思ってるだけだけ
1005:ど?」
1006:hikaru_a
1007:光
Hikaru
1008:「ハルヒってばさ……」
1009:kaoru_a
1010:馨
Kaoru
1011:「なんか忘れてない?」
1012:ハルヒ
Haruhi
1013:「……何を?」
1014:hikaru_a
1015:kaoru_a
1016:光&馨
Hikaru & Kaoru
1017:「常陸院ブラザーズの売りは?」
1018:bg53
1019:hikaru_a
1020:kaoru_a
1021:ev3010
1022:kira
1023:#Color[7]#Scale[1.8]禁断の兄弟愛設定
1024:bg52
1025:…………。
1026:あ、そういえば前にも……。
1027:07
1028:そうだった。光と馨だけにしかできないんだっ
1029:た……。コツや気をつけるところを聞いても、
1030:参考にならないんだ。
1031:bg31_a
1032:ハルヒ
Haruhi
1033:「…………そうだね。しかたないから、環先輩
1034:に聞いてみる。ありがとね」
1035:そう言って側を通り抜けようとするけど……。
1036:なぜか2人は、笑顔のまま自分の前に回り込ん
1037:だ。
1038:hikaru_a
1039:hikaru_a
1040:hikaru_a
1041:kaoru_a
1042:kaoru_a
1043:kaoru_a
1044:ハルヒ
Haruhi
1045:「……ん?」
1046:光
Hikaru
1047:「確かにハルヒひとりじゃムリかもしれないけ
1048:ど……」
1049:馨
Kaoru
1050:「新しい設定を作れば、大丈夫だよ」
1051:ハルヒ
Haruhi
1052:「新しい設定って……」
1053:eye
1054:eye
1055:……ものすごくイヤな予感がする。
1056:hikaru_a
1057:光
Hikaru
1058:「前から考えてたんだけどさ」
1059:kaoru_a
1060:馨
Kaoru
1061:「僕らの兄弟愛設定を、さらにバージョンアッ
1062:プさせた……」
1063:hikaru_a
1064:kaoru_a
1065:光&馨
Hikaru & Kaoru
1066:「三角関係!」
1067:switch
1068:ハルヒ
Haruhi
1069:「はあ!?」
1070:いきなり何を言い出すかと思えば……。
1071:hikaru_a
1072:kaoru_a
1073:光
Hikaru
1074:「そーゆーワケで」
1075:馨
Kaoru
1076:「これ、台本」
1077:手渡されたノートの表紙には、【常陸院シアター
1078:番外編・第三の男、現る!】と書かれていた。
1079:ハルヒ
Haruhi
1080:「作ってたんだ……」
1081:この行動力だけは、見習ってもいいかもしれな
1082:い……。
1083:hikaru_a
1084:光
Hikaru
1085:「セリフには感情を込めて」
1086:kaoru_a
1087:馨
Kaoru
1088:「タイミング良く入ってきてね」
1089:ハルヒ
Haruhi
1090:「ちょ、ちょっと、まだやるなんてひと言
1091:も……」
1092:小百合
Sayuri
1093:「ハールちゃん」
1094:hikaru_a
1095:kaoru_a
1096:sayuri_a
1097:sayuri_a
1098:sayuri_a
1099:2人の演技に巻き込まれる瞬間、小百合が元気
1100:よく声をかけてきた。
1101:kira
1102:#Color[7]#Scale[1.8]天の助け
1103:ハルヒ
Haruhi
1104:「小百合のおかげで助かったよ……」
1105:sayuri_a
1106:小百合
Sayuri
1107:「何? どうかしたの?」
1108:hikaru_a
1109:hikaru_a
1110:hikaru_a
1111:sayuri_a
1112:光
Hikaru
1113:「グッドタイミングだね、小百合姫」
1114:kaoru_a
1115:kaoru_a
1116:kaoru_a
1117:馨
Kaoru
1118:「こちらをどうぞ」
1119:hikaru_a
1120:kaoru_a
1121:sayuri_a
1122:小百合
Sayuri
1123:「これ、……台本?」
1124:#Color[7]#Scale[1.8]……ではなくなった
1125:…………助かったどころか、最悪の展開だ。
1126:switch
1127:光&馨
Hikaru & Kaoru
1128:「それじゃあ、ナレーションよろしくね」
1129:sayuri_a
1130:小百合
Sayuri
1131:「……え?」
1132:sayuri_a
1133:hikaru_a
1134:hikaru_a
1135:hikaru_a
1136:kaoru_a
1137:kaoru_a
1138:kaoru_a
1139:光&馨
Hikaru & Kaoru
1140:「レディ……、アクション!」
1141:カチーン!
1142:hikaru_a
1143:kaoru_a
1144:…………。
1145:b-sayuri_a2
1146:b-sayuri_a2
1147:b-sayuri_a2
1148:小百合
Sayuri
1149:「そ、それは……、2人の間に初めて亀裂(き
1150:れつ)が入った日――」
1151:小百合
Sayuri
1152:「深い……、あ、愛で結ばれていたはずが、自
1153:分以外の相手と心を通わせているという事実が
1154:明らかとなる……」
1155:小百合
Sayuri
1156:「心を引き裂くような悲しみと痛みは、やがて
1157:怒りへと姿を変え……」
1158:b-sayuri_a2
1159:…………。
1160:kaoru_a
1161:kaoru_a
1162:kaoru_a
1163:hikaru_a
1164:hikaru_a
1165:hikaru_a
1166:馨
Kaoru
1167:「待ってよ光! 話を聞いてっ」
1168:hikaru_a
1169:ikari
1170:光
Hikaru
1171:「言い訳はもうたくさんだ!」
1172:kaoru_a
1173:馨
Kaoru
1174:「光っ!?」
1175:hikaru_a
1176:kaoru_a
1177:bg53
1178:ドンッ!
1179:ev4030
1180:光
Hikaru
1181:「……言えよ。アイツと会ってたって……。僕
1182:よりアイツを選んだんだって」
1183:馨
Kaoru
1184:「光……。ちがっ、僕はただ……」
1185:小百合
Sayuri
1186:「――すれ違う心、届かない言葉……」
1187:switch
1188:光
Hikaru
1189:「違わないよ馨。おまえはハルヒのことが好き
1190:なんだ。僕よりも、ハルヒのことを……」
1191:馨
Kaoru
1192:「……ハルヒのことが好きなのは、光のほうで
1193:しょ」
1194:小百合
Sayuri
1195:「――2人の心に浮かぶのは、【彼】の姿」
1196:光
Hikaru
1197:「よくそんなことが言えるね……。冗談にして
1198:も笑えないよ」
1199:馨
Kaoru
1200:「気づいてよ、光……」
1201:小百合
Sayuri
1202:「そこへ現れる――」
1203:ハルヒ
Haruhi
1204:「やめてよ2人とも」
1205:タッチグループ
1206:switch
1207:switch
1208:光
Hikaru
1209:「違うって!」
1210:switch
1211:馨
Kaoru
1212:「台本、よく見て!」
1213:switch
1214:光&馨
Hikaru & Kaoru
1215:「だから、違うってば!」
1216:switch
1217:effect2
1218:光&馨
Hikaru & Kaoru
1219:「ハルヒ……」
1220:…………。
1221:ハルヒ
Haruhi
1222:「け……、ケンカはやめて……」
1223:ハルヒ
Haruhi
1224:「自分のために……、争わないで」
1225:switch
1226:ハルヒ
Haruhi
1227:「誰かー、2人をとめてー」
1228:…………。
1229:ev4031
1230:bou_l
1231:bou_r
1232:光&馨
Hikaru & Kaoru
1233:#Pos[0,20]#Scale[1.4]   「ぎゃははははは!!」
1234:ハルヒ
Haruhi
1235:「2人とも……、笑いすぎ」
1236:bg31_a
1237:sayuri_a
1238:sayuri_a
1239:sayuri_a
1240:小百合
Sayuri
1241:「……く、ふ……、ふふ……」
1242:ハルヒ
Haruhi
1243:「小百合まで……」
1244:小百合
Sayuri
1245:「ご、ごめん……、ハルちゃん。私……、ぷっ、
1246:くく……、あははっ」
1247:sayuri_a
1248:…………。
1249:そう言いながら、小百合は口を押さえて部室か
1250:ら出て行ってしまった……。
1251:そんなに変だったのかな……?
1252:hikaru_a
1253:hikaru_a
1254:hikaru_a
1255:kaoru_a
1256:kaoru_a
1257:kaoru_a
1258:光
Hikaru
1259:「もー、サイコーだね。あの棒読み!」
1260:馨
Kaoru
1261:「なかなかないよね、ほんと」
1262:hikaru_a
1263:kaoru_a
1264:bou_l
1265:bou_r
1266:光&馨
Hikaru & Kaoru
1267:#Pos[0,20]#Scale[1.4]   「ぎゃははははは!!」
1268:ハルヒ
Haruhi
1269:「…………」
1270:このままいても、おもちゃにされるだけだ……。
1271:hikaru_a
1272:kaoru_a
1273:光
Hikaru
1274:「あ、怒った?」
1275:switch
1276:ハルヒ
Haruhi
1277:「……別に。2人に聞いても参考になりそうも
1278:ないからもういいよ」
1279:kaoru_a
1280:馨
Kaoru
1281:「そんなこと言わないで、またやろうね」
1282:ハルヒ
Haruhi
1283:「……絶対にイヤ」
1284:2人に聞くんじゃなかった。ムダに疲れただけ
1285:のような気がする……。
1286:hikaru_a
1287:kaoru_a
1288:そう思いながら、くすくす笑い続ける光たちか
1289:ら離れた。
1290:switch
1291:sure12
1292:switch
1293:光邦
Mitsukuni
1294:グラフキャラ
1295:ハニー先輩に聞いてみようかな。何か簡単に教
1296:えてくれるかもしれないし……。
1297:bg32_a
1298:ハルヒ
Haruhi
1299:「ハニー先輩、ちょっといいですか?」
1300:b-mitukuni_a1
1301:b-mitukuni_a1
1302:b-mitukuni_a1
1303:big_hani1
1304:光邦
Mitsukuni
1305:「なーにー、ハルちゃん♪」
1306:ハルヒ
Haruhi
1307:「ずいぶんご機嫌ですね。何かいいことでもあっ
1308:たんですか?」
1309:b-mitukuni_a1
1310:b-mitukuni_a3
1311:b-mitukuni_a3
1312:b-mitukuni_a3
1313:effect1
1314:光邦
Mitsukuni
1315:「えへへへへ。だって今日は、いっぱい、いーっ
1316:ぱい、ケーキが食べられたんだよ」
1317:ハルヒ
Haruhi
1318:「良かったですね」
1319:b-mitukuni_a3
1320:甘いケーキやお菓子は、ハニー先輩の元気その
1321:ものなんだなあ。
1322:b-mitukuni_a3
1323:b-mitukuni_a1
1324:b-mitukuni_a1
1325:b-mitukuni_a1
1326:光邦
Mitsukuni
1327:「……えっと、ハルちゃん。僕に何か用事?」
1328:ハルヒ
Haruhi
1329:「はい。あの……、どうすればうまく接客が
1330:できるのか、コツがあれば教わりたいんです
1331:けど……」
1332:b-mitukuni_a1
1333:光邦
Mitsukuni
1334:「接客のコツ?」
1335:ハニー先輩は不思議そうに首をかしげる。
1336:ハルヒ
Haruhi
1337:「何かあればでいいんですけど……」
1338:b-mitukuni_a1
1339:光邦
Mitsukuni
1340:「う~ん……」
1341:b-mitukuni_a1
1342:光邦
Mitsukuni
1343:「う~~~ん……」
1344:…………。
1345:b-mitukuni_a1
1346:b-mitukuni_a2
1347:b-mitukuni_a2
1348:b-mitukuni_a2
1349:uneune_l
1350:光邦
Mitsukuni
1351:「う~~~~~~ん……」
1352:……………………。
1353:ハルヒ
Haruhi
1354:「あ、あの……、ハニー先輩……。そこまで悩
1355:まないでください。何かあればと思っただけで
1356:すから」
1357:b-mitukuni_a2
1358:b-mitukuni_a3
1359:b-mitukuni_a3
1360:b-mitukuni_a3
1361:光邦
Mitsukuni
1362:「……そうなの?」
1363:ハルヒ
Haruhi
1364:「コツがあれば参考にして、みんなみたいに、
1365:うまく接客できたらいいなあって思っただけで
1366:すから」
1367:b-mitukuni_a3
1368:光邦
Mitsukuni
1369:「えらいねえ、ハルちゃんは」
1370:switch
1371:ハルヒ
Haruhi
1372:「いえ、そんなことはないですよ」
1373:接客がうまくなって指名が増えれば、借金も返
1374:せると思っていたりもするから……。ほめられ
1375:ると少し心苦しいな。
1376:b-mitukuni_a3
1377:b-mitukuni_a2
1378:b-mitukuni_a2
1379:b-mitukuni_a2
1380:光邦
Mitsukuni
1381:「えっとねえ、ハルちゃんの参考になるかどう
1382:かはわかんないけど……」
1383:b-mitukuni_a2
1384:光邦
Mitsukuni
1385:「僕ね、お客さんたちと一緒のときは、いっつ
1386:も楽しいよ」
1387:ハルヒ
Haruhi
1388:「楽しい、ですか?」
1389:big_hani2
1390:……確かに。ハニー先輩はいつもニコニコして
1391:て、とっても楽しそうにみえる。
1392:b-mitukuni_a2
1393:b-mitukuni_a1
1394:b-mitukuni_a1
1395:b-mitukuni_a1
1396:光邦
Mitsukuni
1397:「ケーキと、うさちゃんと、みんなと一緒にい
1398:られて、すっごくしあわせなの」
1399:ハニー先輩が笑顔でいるから、まわりも自然と
1400:しあわせな気持ちになっていくんだ……。
1401:……笑顔の連鎖反応ってことかな。すごくいい
1402:ことを教えてもらった気はするけど、どうすれ
1403:ばいいのかな……。
1404:b-mitukuni_a1
1405:hirameki_r
1406:光邦
Mitsukuni
1407:「そうだ、ハルちゃんにいいものあげる。ちょっ
1408:と待っててね!」
1409:b-mitukuni_a1
1410:ハルヒ
Haruhi
1411:「え? あの、ハニー先輩」
1412:タタタタタタタタ……。
1413:……行っちゃった。
1414:…………。
1415:いいものって、なんだろう……。
1416:…………。
1417:……。
1418:しばらく待っていると――。
1419:光邦
Mitsukuni
1420:「おっ待たせ~♪」
1421:ハニー先輩が戻ってきた。
1422:switch
1423:bg53
1424:ev5050
1425:ハルヒ
Haruhi
1426:「それは……」
1427:光邦
Mitsukuni
1428:「こんなときは、はちみつ入りのホットミルク、
1429:がいいんだって」
1430:ハルヒ
Haruhi
1431:「自分にですか?」
1432:光邦
Mitsukuni
1433:「うん。……いらない?」
1434:…………。
1435:気持ちはうれしいけど、『はちみち入り』って
1436:ところにものすごく甘そうな感じが……。
1437:光邦
Mitsukuni
1438:「だいじょうぶだよ? はちみつはすこーしだ
1439:けだから」
1440:光邦
Mitsukuni
1441:「それにね、あったかいミルクを飲むと、気持
1442:ちもあったかくなるの」
1443:……いつの間にか、ハニー先輩に気を使わせ
1444:ちゃってたみたい。
1445:ハルヒ
Haruhi
1446:「……ありがとうございます、ハニー先輩」
1447:bg32_a
1448:b-mitukuni_a1
1449:b-mitukuni_a1
1450:b-mitukuni_a1
1451:コップを受け取ると、温かさが手に伝わってく
1452:る。
1453:b-mitukuni_a1
1454:光邦
Mitsukuni
1455:「えへへ♪ 元気がでるといいな」
1456:b-mitukuni_a1
1457:ハニー先輩は、ニッコリ笑うと誰もついてない
1458:お客さんのところへ行ってしまった。
1459:…………。
1460:ホットミルクに、静かに口をつけてみる。
1461:ハルヒ
Haruhi
1462:「……おいしい」
1463:ハニー先輩が言った通り甘さは控え目で、すご
1464:く飲みやすい。
1465:……こうしていると、接客のことを難しく考え
1466:すぎていたのかもしれないと思う。
1467:もうひと口、ミルクを飲む。
1468:肩ひじをはらずに、優しく……。楽しい気持ち
1469:で接することが大事なんだよね。
1470:switch
1471:ありがとうございます、ハニー先輩。すごく大
1472:切なことを教えてくれて。
1473:switch
1474:sure12
1475:switch
1476:崇
Takashi
1477:グラフキャラ
1478:モリ先輩ならちゃんと話を聞いてくれそうだし、
1479:ためになりそうなことを教えてもらえそうな気
1480:がする……。
1481:bg33_a
1482:b-takashi_a2
1483:b-takashi_a2
1484:b-takashi_a2
1485:ハルヒ
Haruhi
1486:「モリ先輩、今大丈夫ですか?」
1487:b-takashi_a2
1488:b-takashi_a1
1489:b-takashi_a1
1490:b-takashi_a1
1491:崇
Takashi
1492:「ああ……、どうした」
1493:ハルヒ
Haruhi
1494:「少し相談にのって欲しいことがあるんですけ
1495:ど……」
1496:崇
Takashi
1497:「……俺でよければ、聞こう」
1498:ハルヒ
Haruhi
1499:「あの……、どうすればうまく接客ができるの
1500:か、コツがあれば教わりたいんです」
1501:ハルヒ
Haruhi
1502:「気をつけたほうがいいことでも、何かあれば
1503:聞かせてもらえますか?」
1504:b-takashi_a1
1505:崇
Takashi
1506:「…………」
1507:モリ先輩は難しい顔になってしまった。
1508:…………。
1509:――モリ先輩は考えている。
1510:b-takashi_a1
1511:……。
1512:――すごく、考えている。
1513:b-takashi_a1
1514:b-takashi_a3
1515:b-takashi_a3
1516:b-takashi_a3
1517:…………。
1518:――たぶん、考えていると思う。
1519:b-takashi_a3
1520:im02
1521:yama_l
1522:………………。
1523:bg33_a
1524:b-takashi_a3
1525:崇
Takashi
1526:「……何もない」
1527:ハルヒ
Haruhi
1528:「そうですか……」
1529:b-takashi_a3
1530:でも、考えてみれば……。
1531:モリ先輩は寡黙(かもく)さが売りの人だし、
1532:無理に会話をしなくても、お客さんは充分満足
1533:しているに違いない。
1534:モリ先輩を指名するお客さんも、おだやかでお
1535:となしい人が多いって聞くし……。
1536:switch
1537:何より、モリ先輩には――。
1538:20
1539:ハニー先輩っていう強力なラブリーアイテムも
1540:あるし……。
1541:b-takashi_a1
1542:b-takashi_a1
1543:b-takashi_a1
1544:崇
Takashi
1545:「すまない……」
1546:ハルヒ
Haruhi
1547:「いえ、そんなことありません。モリ先輩だか
1548:らこそ成立する接客ですから」
1549:ハルヒ
Haruhi
1550:「自分は――、自分にあった方法を考えてみま
1551:す」
1552:それがきっと、一番いいんだと思う。
1553:b-takashi_a1
1554:崇
Takashi
1555:「…………」
1556:ハルヒ
Haruhi
1557:「モリ先輩……、どうかしましたか?」
1558:b-takashi_a1
1559:崇
Takashi
1560:「……ああ」
1561:b-takashi_a1
1562:ハルヒ
Haruhi
1563:「え……、モリ先輩?」
1564:よくわからない返事を残して、モリ先輩はすた
1565:すたと歩き出した。
1566:あの、『……ああ』って返事をされても困るん
1567:ですけど。
1568:…………。
1569:あ、立ち止まった。
1570:…………。
1571:b-takashi_a2
1572:b-takashi_a2
1573:b-takashi_a2
1574:今度は戻ってきた。
1575:b-takashi_a2
1576:bg53
1577:ev6050
1578:effect2
1579:崇
Takashi
1580:「…………これを」
1581:モリ先輩は、すっと赤いバラを差し出す。
1582:ハルヒ
Haruhi
1583:「自分にですか?」
1584:崇
Takashi
1585:「……ああ」
1586:switch
1587:どうしてバラをプレゼントしてくれるのかよく
1588:わからないけど……。
1589:…………。
1590:崇
Takashi
1591:「努力は、人を裏切らない……」
1592:……あ。もしかして、自分で考えるって言った
1593:から、そのごほうびに。
1594:崇
Takashi
1595:「……役に立てないかもしれないが、何かあれ
1596:ば声をかけてくれ」
1597:ハルヒ
Haruhi
1598:「モリ先輩……、ありがとうございます」
1599:bg33_a
1600:b-takashi_a1
1601:b-takashi_a1
1602:b-takashi_a1
1603:バラを受け取ると、モリ先輩は優しく笑った。
1604:b-takashi_a1
1605:そして、満足そうにうなずくと、ハニー先輩が
1606:いるテーブルのほうに歩いていった。
1607:…………。
1608:とりあえず、自分なりにがんばってみればいい
1609:かな。
1610:モリ先輩のおかげで、少しは気が楽になったか
1611:もしれない。
1612:switch
1613:sure12
1614:switch
1615:bg28_a
1616:小百合
Sayuri
1617:「ハルちゃん、ちょっといい?」
1618:ハルヒ
Haruhi
1619:「あれ、小百合……?」
1620:小百合はなぜかすみっこのテーブルに陣取り、
1621:こっちに手招きをしている。
1622:……なんだろう?
1623:b-sayuri_a1
1624:b-sayuri_a1
1625:b-sayuri_a1
1626:小百合
Sayuri
1627:「聞きたいことがあって……」
1628:ハルヒ
Haruhi
1629:「……どうかしたの?」
1630:b-sayuri_a1
1631:小百合
Sayuri
1632:「ねえ、あのウワサ、もう聞いた?」
1633:ウワサ……? 首をかしげていると、小百合が
1634:簡単に説明してくれた。
1635:…………。
1636:何でも、何か不祥事があったらしく、先生たち
1637:があわてていたらしい。
1638:先生たちは内密(ないみつ)に動いているみた
1639:いだけど、こういうことは少しずつもれていく
1640:ものだから……。
1641:b-sayuri_a1
1642:b-sayuri_a2
1643:b-sayuri_a2
1644:b-sayuri_a2
1645:小百合
Sayuri
1646:「私も詳しいことはわからないけど……。何か
1647:あれば、生徒と学校だけの問題じゃなくなるも
1648:のね」
1649:ハルヒ
Haruhi
1650:「あ……、そうか」
1651:桜蘭の生徒は、ほとんどが資産家や大企業の子
1652:どもだから、へたをすると親まで巻き込んだ大
1653:問題につながりかねない。
1654:b-sayuri_a2
1655:小百合
Sayuri
1656:「何もなければいいんだけど……。けっこう広
1657:まってきてるのよ、この話」
1658:う~ん……。確かに気になるけど、何があった
1659:のかもわからないわけだし……。
1660:b-sayuri_a2
1661:小百合
Sayuri
1662:「ハルちゃんだったら、何か聞けるかもって思っ
1663:ただけだから。それじゃあ――」
1664:b-sayuri_a2
1665:小百合は他の人にも聞いてみるから、と言って
1666:席を立ってしまった。
1667:あんまりウワサ話って好きじゃないけど……。
1668:何か引っかかる。
1669:誰かに聞いてみようかな……?
1670:倉賀野さん
Kurakano-San
1671:桜塚さん
Sakurazuka-San
1672:上賀茂さん
Kamikamo-San
1673:別にいいかな
1674:switch
1675:select
1676:switch
1677:sure13
1678:switch
1679:sure14
1680:switch
1681:sure15
1682:switch
1683:sure16
1684:switch
1685:倉賀野
Kurakano
1686:ハルヒ指名率
1687:bg32_a
1688:b-momoka_a1
1689:b-momoka_a1
1690:b-momoka_a1
1691:bou_r
1692:倉賀野
Kurakano
1693:「あ、ハルヒ君……。どうしたの?」
1694:ハルヒ
Haruhi
1695:「ええと……、ちょっといいですか?」
1696:小百合に聞いたばかりのウワサについて話して
1697:みると、やはり倉賀野さんも知っていた。
1698:b-momoka_a1
1699:倉賀野
Kurakano
1700:「ええ、その話なら聞きました。なんでも上級
1701:生のかたが、補導されてしまったらしいと」
1702:ハルヒ
Haruhi
1703:「補導……?」
1704:b-momoka_a1
1705:倉賀野
Kurakano
1706:「こんなこと、初めてですから……。なんだか
1707:おどろいてしまって」
1708:倉賀野
Kurakano
1709:「あまり大きな事件に、ならないといいんです
1710:けど……」
1711:どうやら倉賀野さんも、それ以上のことは知ら
1712:ないみたい。
1713:ハルヒ
Haruhi
1714:「とりあえず、何かあれば学校側から説明があ
1715:るだろうし……、それまで待ちましょう」
1716:b-momoka_a1
1717:倉賀野
Kurakano
1718:「そ、そうですね……」
1719:b-momoka_a1
1720:それにしても……。ウワサはかなり広まってる
1721:と思って間違いない。
1722:switch
1723:sure17
1724:switch
1725:桜塚
Sakurazuka
1726:ハルヒ指名率
1727:bg32_a
1728:b-kimiko_a1
1729:b-kimiko_a1
1730:b-kimiko_a1
1731:桜塚
Sakurazuka
1732:「ハルヒ君、どうかしたの?」
1733:ハルヒ
Haruhi
1734:「ええと……、ちょっといいですか?」
1735:小百合に聞いたばかりのウワサについて話して
1736:みると、やはり桜塚さんも知っていた。
1737:b-kimiko_a1
1738:桜塚
Sakurazuka
1739:「ええ、知ってるわ! 上級生のかたが、夜の
1740:繁華街(はんかがい)で警察に保護されたとい
1741:うお話でしょう?」
1742:ハルヒ
Haruhi
1743:「警察に保護……。つまり、補導?」
1744:b-kimiko_a1
1745:桜塚
Sakurazuka
1746:「夜の繁華街だなんて……。想像もできないわ」
1747:どうやら桜塚さんも、それ以上のことは知らな
1748:いみたいだ。
1749:それにしても……。この分じゃ、かなりウワサ
1750:は広まってると思って間違いない。
1751:ハルヒ
Haruhi
1752:「とりあえず、何かあれば学校側から説明があ
1753:るだろうし……、それまで待ちましょう」
1754:b-kimiko_a1
1755:桜塚
Sakurazuka
1756:「そうよね……」
1757:b-kimiko_a1
1758:それにしても……。ウワサはかなり広まってる
1759:と思って間違いない。
1760:switch
1761:sure17
1762:switch
1763:上賀茂
Kamikamo
1764:ハルヒ指名率
1765:bg32_a
1766:b-tubaki_a1
1767:b-tubaki_a1
1768:b-tubaki_a1
1769:上賀茂
Kamikamo
1770:「あら、ハルヒくん。どうなさって?」
1771:ハルヒ
Haruhi
1772:「ええと……、ちょっといいですか?」
1773:小百合に聞いたばかりのウワサについて話して
1774:みると、やはり上賀茂さんも知っていたようだ。
1775:b-tubaki_a1
1776:上賀茂
Kamikamo
1777:「それって……、3-Dのかたたちのこと。も
1778:う広まっているのね……」
1779:上賀茂
Kamikamo
1780:「なんでも、駆け落ちしようとしたところを、
1781:警察に保護されたらしいとか……」
1782:ハルヒ
Haruhi
1783:「警察に保護……。つまり、補導?」
1784:b-tubaki_a1
1785:上賀茂
Kamikamo
1786:「事情はわかりませんけれど、そのおふたりが
1787:欠席してらっしゃるのは本当ですわ」
1788:上賀茂
Kamikamo
1789:「それにしても、駆け落ちだなんて……。現実
1790:になさるかたがいらっしゃるのね……」
1791:ハルヒ
Haruhi
1792:「とりあえず、何かあれば学校側から説明があ
1793:るだろうし……、それまで待ちましょう」
1794:b-tubaki_a1
1795:上賀茂
Kamikamo
1796:「ええ、そうね。……でも、心配だわ」
1797:b-tubaki_a1
1798:それにしても……。ウワサはかなり広まってる
1799:と思って間違いない。
1800:switch
1801:sure17
1802:switch
1803:う~ん……。やっぱり、やめとこ。
1804:れんげ
Renge
1805:#Pos[0,20]#Scale[1.4]    「ハルヒ君っ!」
1806:b-renge_a1
1807:b-renge_a1
1808:b-renge_a1
1809:ハルヒ
Haruhi
1810:「わっ!? れ、れんげちゃん?」
1811:び、びっくりした……。
1812:いきなり後ろで大声出すんだもんなあ。
1813:b-renge_a1
1814:ため息をつくと、れんげちゃんに肩をゆすられ
1815:た。
1816:れんげ
Renge
1817:「聞きまして、聞きまして!? すごいですわ、
1818:愛の逃避行ですわよっ!」
1819:ハルヒ
Haruhi
1820:「はい……?」
1821:b-renge_a1
1822:im01
1823:kira
1824:れんげ
Renge
1825:「駆け落ちですわよ、駆け落ち! なんてロマ
1826:ンチック……」
1827:b-renge_a1
1828:heart_l
1829:れんげ
Renge
1830:「敵対する家同士の争いに巻き込まれ、心身と
1831:もに傷ついた2人は、ついに逃げることを決意
1832:なさったの!」
1833:b-renge_a1
1834:れんげ
Renge
1835:「けれど2人は、迫りくる追っ手に捕まってし
1836:まい……。待ち受けていたはずのバラ色の未来
1837:は閉ざされてしまったのですわ!!」
1838:興奮したれんげちゃんは、すごい勢いで話す。
1839:…………。
1840:bg28_a
1841:ハルヒ
Haruhi
1842:「あの……。それって、どこからどこまでが事
1843:実なの?」
1844:b-renge_a1
1845:れんげ
Renge
1846:「ですから――」
1847:…………。
1848:れんげちゃんの話を根気よく聞いているうちに、
1849:ようやくわかってきた。
1850:要するに、今ウワサとして広まっているのは、
1851:【上級生が駆け落ちして補導された】という
1852:ことだけらしい。
1853:敵対する家同士だの、迫りくる追っ手だのとい
1854:うのは、れんげちゃんの妄想のなかだけ。
1855:b-renge_a1
1856:れんげ
Renge
1857:「わたくし、この話を聞いたときから忙しいんで
1858:すの!」
1859:なんとなくわかるけど……。
1860:switch
1861:ハルヒ
Haruhi
1862:「何かあれば、学校側から説明があるだろう
1863:し……、それまで待つしかないね」
1864:b-renge_a1
1865:れんげ
Renge
1866:「もちろん、こんな世紀の恋の結末を知らずに
1867:はいられませんわ!」
1868:b-renge_a1
1869:bou_l
1870:れんげ
Renge
1871:「わたくしは恋する乙女の応援団ですわよー!」
1872:b-renge_a1
1873:たぶんその人たちも、そんな応援はまったく望
1874:んでないと思うけど……。
1875:それにしても……。ウワサはかなり広まってる
1876:と思って間違いない。
1877:switch
1878:sure17
1879:switch
1880:bg29_a
1881:営業も終わって、帰る前に簡単なミーティン
1882:グ……。
1883:mitukuni_a
1884:mitukuni_a
1885:mitukuni_a
1886:光邦
Mitsukuni
1887:「ふわあ……。今日も楽しかったねえ」
1888:ハニー先輩、眠そうだなあ……。
1889:mitukuni_a
1890:takashi_a
1891:takashi_a
1892:takashi_a
1893:崇
Takashi
1894:「……昼寝が足りなかったか」
1895:……モリ先輩、悩むところがちょっと変。
1896:mitukuni_a
1897:takashi_a
1898:tamaki_a
1899:tamaki_a
1900:tamaki_a
1901:kyouya_a
1902:kyouya_a
1903:kyouya_a
1904:環
Tamaki
1905:「しかし、今日は盛況だったな」
1906:鏡夜
Kyoya
1907:「来客数は完全に戻っている。つまり、絢爛ホ
1908:スト部の影響はすでに消えたと思っていいだろ
1909:う」
1910:tamaki_a
1911:kyouya_a
1912:hikaru_a
1913:hikaru_a
1914:hikaru_a
1915:kaoru_a
1916:kaoru_a
1917:kaoru_a
1918:光&馨
Hikaru & Kaoru
1919:「やれやれって感じー」
1920:あはは……、確かに。一時はどうなることかと
1921:思ったもんね。
1922:hikaru_a
1923:kaoru_a
1924:takashi_a
1925:takashi_a
1926:takashi_a
1927:mitukuni_a
1928:mitukuni_a
1929:mitukuni_a
1930:光邦
Mitsukuni
1931:「う~ん……。崇~……、僕もう限界……」
1932:takashi_a
1933:崇
Takashi
1934:「すまんが……、先に出る」
1935:takashi_a
1936:mitukuni_a
1937:takashi_a
1938:ついに眠気をおさえられなくなってしまったハ
1939:ニー先輩を、モリ先輩が抱え上げた。
1940:ハルヒ
Haruhi
1941:「お疲れさまでした」
1942:帰っていく2人を見送っていたら、ふと背後に
1943:イヤな視線を感じた。
1944:b-tamaki_a1
1945:b-tamaki_a1
1946:b-tamaki_a1
1947:環
Tamaki
1948:「ハルヒ。お父さんにも、お疲れ様は?」
1949:…………。
1950:b-tamaki_a1
1951:b-kyouya_a2
1952:b-kyouya_a2
1953:b-kyouya_a2
1954:ハルヒ
Haruhi
1955:「……鏡夜先輩。自分も失礼します」
1956:b-kyouya_a2
1957:hikaru_a
1958:hikaru_a
1959:hikaru_a
1960:kaoru_a
1961:kaoru_a
1962:kaoru_a
1963:光&馨
Hikaru & Kaoru
1964:「じゃ、僕らも帰ろーっと」
1965:switch
1966:hikaru_a
1967:kaoru_a
1968:kyouya_a
1969:kyouya_a
1970:kyouya_a
1971:鏡夜
Kyoya
1972:「ああ、気をつけてな」
1973:kyouya_a
1974:bg52
1975:b-tamaki_a3
1976:b-tamaki_a3
1977:b-tamaki_a3
1978:#Color[7]#Scale[1.8]スルーされた人
1979:bg29_a
1980:b-tamaki_a3
1981:kyouya_a
1982:kyouya_a
1983:kyouya_a
1984:鏡夜
Kyoya
1985:「大事な娘は反抗期、か……。父親も大変だな、
1986:環?」
1987:b-tamaki_a3
1988:b-tamaki_a3
1989:b-tamaki_a3
1990:b-tamaki_a3
1991:b-tamaki_a3
1992:環
Tamaki
1993:#Pos[0,20]#Scale[1.4] 「う……、うわあああん!!」
1994:kyouya_a
1995:b-tamaki_a3
1996:switch
1997:sure18
1998:switch
1999:bg43_c
2000:そういえば……。
2001:例の不祥事の件、あれだけ学校でウワサになっ
2002:てるみたいだったのに――。みんなは、全然そ
2003:の話題には触れなかったな。
2004:特に鏡夜先輩なんて、いつもなら絶対、詳しく
2005:調べてるはずなのに。
2006:……気になるなあ。でも、今は様子をみるしか
2007:ないのかな。
2008:…………。
2009:――あ、もうこんな時間か。パソコンをチェッ
2010:クしておかないと。
2011:グラフ経過
2012:明日も早いし、もう寝よう……。
2013:switch
2014:sure19
2015:switch
2016:switch