0:switch
1:bg52
2:bg16_a
3:#Color[7]#Scale[1.8]放課後
4:えーと、日誌はこれでいいかな。あとはこれを
5:先生に出したら部活に――、と思ったけど、昨
6:日から一時活動停止だった。
7:momoka_a
8:momoka_a
9:momoka_a
10:kimiko_a
11:kimiko_a
12:kimiko_a
13:桜塚
Sakurazuka
14:「あの……、ハルヒ君」
15:倉賀野
Kurakano
16:「一時活動停止のこと聞きました……。大変で
17:すね」
18:ハルヒ
Haruhi
19:「はい……、すみません。心配かけちゃってご
20:めんね」
21:kimiko_a
22:桜塚
Sakurazuka
23:「そんなこと……。わたしたちより、ホスト部
24:のみなさんのほうが――」
25:momoka_a
26:倉賀野
Kurakano
27:「心中お察しいたします……」
28:ハルヒ
Haruhi
29:「大丈夫ですよ。一時的なことですから」
30:そう言っても、2人の表情は暗い。たぶん、知
31:事が来たことも知ってるからだろうなあ。
32:kimiko_a
33:桜塚
Sakurazuka
34:「ハルヒ君……。わたしたちにできることがあ
35:れば、何でも言ってね」
36:momoka_a
37:倉賀野
Kurakano
38:「ええ、本当に。……あ、この日誌はわたくした
39:ちが提出してきますね」
40:ハルヒ
Haruhi
41:「え……。いいですよ、悪いし」
42:kimiko_a
43:桜塚
Sakurazuka
44:「いいから」
45:momoka_a
46:倉賀野
Kurakano
47:「わたくしたちに任せてください」
48:momoka_a
49:kimiko_a
50:ハルヒ
Haruhi
51:「……あ」
52:2人は自分から日誌を取り上げると、あっとい
53:う間に教室を出て行ってしまった。
54:…………。
55:教室にいてもしかたないし、帰ろう。
56:bg10_a
57:…………なんか、ものすごく視線を感じる。
58:女子生徒1
Female Student 1
59:「ホスト部の、でしょ?」
60:女子生徒2
Female Student 2
61:「……ですわ。おかわいそうに……」
62:話題の的になってる……。
63:switch
64:tubaki_a
65:tubaki_a
66:tubaki_a
67:上賀茂
Kamikamo
68:「ハルヒくん!」
69:ハルヒ
Haruhi
70:「こんにちは、上賀茂さん」
71:tubaki_a
72:b-tubaki_a1
73:b-tubaki_a1
74:b-tubaki_a1
75:上賀茂
Kamikamo
76:「ハルヒくんは、大丈夫ですの?」
77:…………え?
78:上賀茂
Kamikamo
79:「環様はホスト部が活動停止になって、まるで
80:抜けがらのように……」
81:ハルヒ
Haruhi
82:「そんなにですか?」
83:……あの様子からは、考えられないんだけど。
84:b-tubaki_a1
85:上賀茂
Kamikamo
86:「現代文の授業で、なぜか数学の教科書を読み
87:あげられてしまうほどに……」
88:……ものすごく想像つき過ぎてイヤだ。
89:上賀茂
Kamikamo
90:「わたくしたちも、大変心配しておりますのよ」
91:だから様子を見に来てくれたのか……。
92:b-tubaki_a1
93:上賀茂
Kamikamo
94:「元気を出してくださいね。わたくし、応援して
95:いますわ」
96:ハルヒ
Haruhi
97:「はい、ありがとうございます」
98:b-tubaki_a1
99:上賀茂
Kamikamo
100:「ホスト部の活動が再開されるまで、毎日お星
101:様にお祈りを続けますわね」
102:b-tubaki_a1
103:それでは、と上品な笑みを残し、上賀茂さんは
104:立ち去っていった。
105:なんか……、自分が思ってるよりすごいことに
106:なってる気がする。
107:b-sayuri_a1
108:b-sayuri_a1
109:b-sayuri_a1
110:小百合
Sayuri
111:「モテるわね、ハルちゃん」
112:上賀茂さんと入れ替わるようにして、小百合が
113:姿を現した。
114:ハルヒ
Haruhi
115:「違うよ。上賀茂さんは――」
116:b-sayuri_a1
117:b-sayuri_a2
118:b-sayuri_a2
119:b-sayuri_a2
120:小百合
Sayuri
121:「はいはい。……それにしても、ホスト部の人
122:気ってすごいと思わない? 朝からみんなその
123:話ばっかり」
124:switch
125:ハルヒ
Haruhi
126:「そうだね……」
127:小百合
Sayuri
128:「別にホスト部が何かしたわけじゃないんだし、
129:処分なんてすぐ解けるでしょ?」
130:そうだといいんだけど、とは言えなかった。
131:なんとなく、楽観的に考えていい状況じゃない
132:気がする。
133:b-sayuri_a2
134:小百合
Sayuri
135:「ねえ、ハルちゃん。これから私に付き合わな
136:い?」
137:ハルヒ
Haruhi
138:「……え?」
139:小百合も気にしてくれてるみたいだ。
140:せっかく誘ってくれてるんだし、行ってみよう
141:かな? でも……。
142:ハルヒ
Haruhi
143:「ありがとう。でも、また今度ね」
144:b-sayuri_a2
145:そう答えると、小百合はやれやれとため息をつ
146:いた。
147:b-sayuri_a2
148:小百合
Sayuri
149:「……わかった。元気、だしなさいよ」
150:ハルヒ
Haruhi
151:「うん……」
152:b-sayuri_a2
153:小百合の気持ちはうれしいけど……、気晴らし
154:に出かける気持ちにはなれない。
155:そういえば、みんなどうしてるのかな? 特に、
156:あの人たちは……。
157:環先輩、鏡夜先輩
158:光、馨
Hikaru, Kaoru
159:ハニー先輩、モリ先輩
160:switch
161:select
162:switch
163:sure2
164:switch
165:sure10
166:switch
167:sure18
168:switch
169:f4-4-10
170:bg41_a
171:なんとなく部室まで来てみたけど……。活動停
172:止の間は鍵が閉まってるはずだから、入れるわ
173:けないんだよね。
174:ガチャ。
175:あれ、開いた……?
176:bg28_a
177:kyouya_a
178:kyouya_a
179:kyouya_a
180:鏡夜
Kyoya
181:「活動停止だと忘れたのか、ハルヒ?」
182:ハルヒ
Haruhi
183:「鏡夜先輩こそ、どうしているんですか?」
184:ここに来れば会えるような気が……、という言
185:葉の代わりに質問を返す。
186:kyouya_a
187:b-kyouya_a2
188:b-kyouya_a2
189:b-kyouya_a2
190:鏡夜
Kyoya
191:「ご予約をいただいていたお客様へ、お詫びの
192:手紙を送る準備があってな」
193:b-kyouya_a2
194:鏡夜
Kyoya
195:「――もっとも、アイツのおかげでまったく作
196:業は進んでいないんだが」
197:そう言って、鏡夜先輩は後ろをふり返った。
198:b-kyouya_a2
199:そこには……。
200:bg52
201:tamaki_a
202:tamaki_a
203:tamaki_a
204:ya
205:#Color[7]#Scale[1.8]環、魂のぬけがら
206:環先輩……。
Tamaki-Senpai.....
207:鏡夜
Kyoya
208:「いい加減にしろと言っているんだが、ずっと
209:あの調子だ」
210:ものすごく落ち込んでるなあ……。
211:ハルヒ
Haruhi
212:「あの……、環先輩? しっかりしてください。
213:部長がそんなことでどうするんですか」
214:bg28_a
215:tamaki_a
216:環
Tamaki
217:「はっ……、ハルヒ? なぜここに……」
218:あ、立ち直った。
219:ハルヒ
Haruhi
220:「いえ、ちょっと寄ってみただけですけど」
221:tamaki_a
222:そう言うと、環先輩の目に、涙が浮かび上がっ
223:た。
224:tamaki_a
225:b-tamaki_a2
226:b-tamaki_a2
227:b-tamaki_a2
228:環
Tamaki
229:「う、うっ……、そうか……。ハルヒもこの
230:一大事に胸を痛めているんだね……」
231:…………は?
232:b-tamaki_a2
233:環
Tamaki
234:「すまない。お父さんがふがいないばかりに、
235:心配をかけて……」
236:switch
237:b-tamaki_a2
238:b-tamaki_a3
239:b-tamaki_a3
240:b-tamaki_a3
241:im01
242:kira
243:環
Tamaki
244:「だがしかし! お父さんの……、お父さんの
245:愛は、決して変わりはしないよ」
246:あ……、壊れてる。
247:b-tamaki_a3
248:bg28_a
249:b-kyouya_a1
250:b-kyouya_a1
251:b-kyouya_a1
252:鏡夜
Kyoya
253:「ハルヒ、あとは任せた」
254:b-kyouya_a1
255:im02
256:tamaki_a
257:tamaki_a
258:tamaki_a
259:任せたって言われても……。
260:tamaki_a
261:b-tamaki_a3
262:b-tamaki_a3
263:b-tamaki_a3
264:ハルヒ
Haruhi
265:「えっと……、環先輩……」
266:つんつん、と腕の辺りをつついてみると――。
267:また涙が浮かび上がってくる。
268:bg28_a
269:b-tamaki_a3
270:uneune_r
271:環
Tamaki
272:「ハルヒ~。お父さんは、どうすればよいのだ
273:ろうか……」
274:ハルヒ
Haruhi
275:「はい?」
276:b-tamaki_a3
277:環
Tamaki
278:「このまま部がなくなって、家族がバラバラに
279:なったりしたら、どうすればよいのだ!?」
280:b-tamaki_a3
281:im03
282:yama_r
283:環
Tamaki
284:「ああっ!! すべて俺がいたらないばかり
285:にっ!!」
286:bg28_a
287:b-tamaki_a3
288:b-tamaki_a2
289:b-tamaki_a2
290:b-tamaki_a2
291:…………。
292:昨日は大丈夫みたいだったけど、1日たって不
293:安になってきたのかな……。
294:どう答えようかな……。
295:大丈夫ですよ
296:そうですね
297:switch
298:select
299:switch
300:sure3
301:switch
302:sure4
303:switch
304:環
Tamaki
305:グラフキャラ
306:f4-4-11
307:ハルヒ
Haruhi
308:「大丈夫ですよ。ホスト部自体に問題があるわ
309:けじゃないですし……」
310:b-tamaki_a2
311:ハルヒ
Haruhi
312:「それに、別に誰も先輩のせいだなんて思って
313:ませんから」
314:b-tamaki_a2
315:環
Tamaki
316:「…………ほんと……?」
317:やれやれと思いながらうなずくと、環先輩の表
318:情がみるみる明るくなっていった。
319:b-tamaki_a2
320:b-tamaki_a3
321:b-tamaki_a3
322:b-tamaki_a3
323:effect1
324:環
Tamaki
325:「うん! 俺たちは何も悪いことしてないんだ
326:もんな!」
327:……ナニ、この変わりよう……。
328:b-tamaki_a3
329:b-kyouya_a3
330:b-kyouya_a3
331:b-kyouya_a3
332:eye
333:鏡夜
Kyoya
334:「ご苦労だったな、娘よ」
335:涼しい表情の鏡夜先輩が、少しだけ憎らしかっ
336:た。
337:b-kyouya_a3
338:switch
339:sure5
340:switch
341:ハルヒ
Haruhi
342:「そうですね。この程度のことで取り乱すよう
343:なお父さんじゃ、ぜんぜん頼りになりませんし」
344:b-tamaki_a2
345:b-tamaki_a3
346:b-tamaki_a3
347:b-tamaki_a3
348:#Scale[1.4]ガーーーーーーン!
349:b-tamaki_a3
350:yama_r
351:環
Tamaki
352:「はうっ……!?」
353:ハルヒ
Haruhi
354:「一家離散も目前かもしれませんね……」
355:im02
356:b-tamaki_a3
357:ya2
358:グサッ!
359:b-tamaki_a3
360:あ……。ちょっと言い過ぎたかな……。
361:b-tamaki_a3
362:bg28_a
363:b-kyouya_a2
364:b-kyouya_a2
365:b-kyouya_a2
366:鏡夜
Kyoya
367:「気持ちはわかるがほどほどにな。あとが面倒
368:だ」
369:ハルヒ
Haruhi
370:「あはは……、すみません」
371:b-kyouya_a2
372:確かに鏡夜先輩の言う通り……、かも。
373:switch
374:sure5
375:switch
376:f4-4-11
377:switch
378:sure9
379:switch
380:sure6
381:switch
382:bg29_a
383:…………。
384:uneune_l
385:環先輩は、部室のすみっこで体育座り中……。
386:落ち込んでいるのか、すねてるだけなのか、よ
387:くわからない。
388:困った人だなあ、まったく……。
389:b-kyouya_a2
390:b-kyouya_a2
391:b-kyouya_a2
392:鏡夜
Kyoya
393:「相手にするな。つけあがるだけだ」
394:ははは……。
395:ピリリリリリリリリ……。
396:b-kyouya_a2
397:b-kyouya_a1
398:b-kyouya_a1
399:b-kyouya_a1
400:鏡夜
Kyoya
401:「……エサは与えるなよ」
402:b-kyouya_a1
403:そう言って鏡夜先輩は、携帯をポケットから取
404:り出して窓のほうへ歩いていった。
405:…………。
406:環先輩はムダに落ち込んでるし、鏡夜先輩は忙
407:しそうだし……。邪魔にならないように、帰っ
408:たほうがいいかな?
409:鏡夜
Kyoya
410:「……ああ、背後関係を洗ってくれ。財界、警
411:察関係すべてだ」
412:鏡夜
Kyoya
413:「必ず何かある。そのなかで、特に気をつけて
414:もらいたいグループがある」
415:……。
416:鏡夜先輩……、調べてるんだ。
417:…………。
418:b-kyouya_a2
419:b-kyouya_a2
420:b-kyouya_a2
421:鏡夜
Kyoya
422:「環の様子はどうだ?」
423:何ごともなかったかのように、鏡夜先輩が戻っ
424:てきた。
425:ハルヒ
Haruhi
426:「あの、そんなことより……。今の電話……」
427:b-kyouya_a2
428:鏡夜
Kyoya
429:「……あれは、イベントをキャンセルした件だ
430:が?」
431:b-kyouya_a2
432:…………。
433:鏡夜先輩の言葉に……。
434:いつかやりましょう
435:……心配なんですね
436:switch
437:select
438:switch
439:sure7
440:switch
441:sure8
442:switch
443:ハルヒ
Haruhi
444:「……いつかやりましょうね、イベント」
445:b-kyouya_a2
446:鏡夜
Kyoya
447:「そうだな、機会があれば」
448:鏡夜先輩が言い出さないのなら、自分から余計
449:なことを言わないほうがいいよね。
450:それに、鏡夜先輩が動いてるなら大丈夫。きっ
451:となんとかしてくれる。そんな確信があった。
452:b-kyouya_a2
453:b-kyouya_a1
454:b-kyouya_a1
455:b-kyouya_a1
456:鏡夜
Kyoya
457:「それより、ハルヒ」
458:ハルヒ
Haruhi
459:「何ですか?」
460:b-kyouya_a1
461:鏡夜
Kyoya
462:「せっかく来たんだ。仕事を手伝わせてやろう」
463:ハルヒ
Haruhi
464:「はい、お手伝いします」
465:環
Tamaki
466:#Pos[0,20]#Scale[1.4] 「きょーーーーーやーーー!!」
467:b-kyouya_a1
468:b-kyouya_a3
469:b-kyouya_a3
470:b-kyouya_a3
471:bikkuri2_r
472:鏡夜
Kyoya
473:#Pos[0,20]#Scale[1.4]    「なっ……!?」
474:b-kyouya_a3
475:#Scale[1.4]ドタッ!
476:大型犬みたいに走ってきた環先輩は、鏡夜先輩
477:に飛びついて――。そのまま倒してしまった。
478:環
Tamaki
479:「鏡夜っ! ……やはりちゃんと考えてくれて
480:たんだな!!」
481:鏡夜
Kyoya
482:「ちっ……」
483:環
Tamaki
484:「俺は信じていたぞ! ブラーボ、キョーヤ、
485:モナーミ!!」
486:鏡夜
Kyoya
487:#Pos[0,20]#Scale[1.4]「いいからどけ、このバカ殿が!」
488:#Scale[1.4]ドカッ!
489:なんか……、すごい音がしたけど……。
490:b-kyouya_a2
491:b-kyouya_a2
492:b-kyouya_a2
493:ハルヒ
Haruhi
494:「あの……、鏡夜先輩?」
495:b-kyouya_a2
496:鏡夜
Kyoya
497:「気にするな、いつものことだ」
498:b-kyouya_a2
499:いつものって。それにしても……。さっきの
500:鏡夜先輩の電話を聞いて感激したんだろうけ
501:ど……。
502:switch
503:環先輩って、とことん間の悪い人だよね……。
504:switch
505:sure9
506:switch
507:鏡夜
Kyoya
508:グラフキャラ
509:f4-4-22
510:ハルヒ
Haruhi
511:「……心配なんですね」
512:b-kyouya_a2
513:b-kyouya_a1
514:b-kyouya_a1
515:b-kyouya_a1
516:鏡夜
Kyoya
517:「盗み聞きとは、趣味が悪いな」
518:鏡夜先輩は、あきらめたように肩をすくめる。
519:ハルヒ
Haruhi
520:「すみません。でも……」
521:盗み聞きなら、たぶんもうひとりと言いかけた
522:とき――。
523:環
Tamaki
524:#Pos[0,20]#Scale[1.4] 「きょーーーーーやーーー!!」
525:b-kyouya_a1
526:b-kyouya_a3
527:b-kyouya_a3
528:b-kyouya_a3
529:bikkuri2_r
530:鏡夜
Kyoya
531:#Pos[0,20]#Scale[1.4]    「なっ……!?」
532:b-kyouya_a3
533:#Scale[1.4]ドタッ!
534:大型犬みたいに走ってきた環先輩は、鏡夜先輩
535:に飛びついて――。そのまま倒してしまった。
536:環
Tamaki
537:「鏡夜っ! ……やはりちゃんと考えてくれて
538:たんだな!!」
539:鏡夜
Kyoya
540:「ちっ……」
541:環
Tamaki
542:「俺は信じていたぞ! ブラーボ、キョーヤ、
543:モナーミ!!」
544:鏡夜
Kyoya
545:#Pos[0,20]#Scale[1.4]「いいからどけ、このバカ殿が!」
546:#Scale[1.4]ドカッ!
547:な、なんか……、すごい音がしたけど……。
548:b-kyouya_a2
549:b-kyouya_a2
550:b-kyouya_a2
551:ハルヒ
Haruhi
552:「あの……、鏡夜先輩?」
553:b-kyouya_a2
554:effect1
555:鏡夜
Kyoya
556:「気にするな、いつものことだ」
557:いつもですか……。でもそうやって、いつも環
558:先輩と鏡夜先輩は一緒にやってきた。
559:そう考えると、少しだけ環先輩のことがうらや
560:ましいような気がした。
561:どうしてかな……。
562:b-kyouya_a2
563:switch
564:sure9
565:switch
566:bg28_a
567:…………。
568:tamaki_a
569:tamaki_a
570:tamaki_a
571:kira
572:すっかり元気を取り戻した環先輩は、満面の笑
573:みを浮かべる。
574:tamaki_a
575:eye
576:環
Tamaki
577:「あまりのことに、少しばかり取り乱してしまっ
578:たが――」
579:……かなり取り乱していたように見えましたけ
580:どね。
581:環
Tamaki
582:「我がホスト部は、永久に不滅だ!!」
583:tamaki_a
584:環
Tamaki
585:「不死鳥のごとく、明日には活動再開してるか
586:もしれん! な、ハルヒ!!」
587:ハルヒ
Haruhi
588:「…………」
589:tamaki_a
590:b-kyouya_a2
591:b-kyouya_a2
592:b-kyouya_a2
593:鏡夜
Kyoya
594:「……【今泣いたカラスがもう笑った】という
595:表現は、環のためにあるような言葉だな」
596:ハルヒ
Haruhi
597:「本当にそうですね……」
598:b-kyouya_a2
599:b-tamaki_a3
600:b-tamaki_a3
601:b-tamaki_a3
602:環
Tamaki
603:「……ハルヒ。母さんだけと仲良くしてズルい!
604:お父さんも混ぜてっ」
605:ハルヒ
Haruhi
606:「ちょっと、環先輩……」
607:抱きついてくる環先輩を、ぐいぐい押し返す。
608:ハルヒ
Haruhi
609:「鏡夜先輩、笑ってないで助けてくださいよ!」
610:b-tamaki_a3
611:kyouya_a
612:kyouya_a
613:kyouya_a
614:鏡夜
Kyoya
615:「家族の交流に水をさすほど、無粋(ぶすい)
616:ではないんでね」
617:ハルヒ
Haruhi
618:「――あの、家族じゃないんですけど」
619:kyouya_a
620:b-tamaki_a3
621:b-tamaki_a3
622:yama_r
623:#Scale[1.4]ガーーーーーーーーーーーン!
624:im02
625:uneune_r
626:環
Tamaki
627:「ずーーーん」
628:事実を言っただけで、落ち込まれても困るんで
629:すけど……。
630:bg28_a
631:b-tamaki_a3
632:……でもいつもと変わらない、こういう雰囲気
633:は楽しいなって思う。
634:……ホスト部は、きっと大丈夫。
635:switch
636:sure26
637:switch
638:f4-4-30
639:bg23_a
640:……あれ?
641:なにげなく窓の外を見てみると、中庭に光たち
642:の姿を見つけた。
643:何してるんだろうと思って見ていると――、顔
644:を上げた馨と目が合った。
645:…………。
646:こっちにおいでと手招きされる。
647:そういえば、2人とも帰ったと思ったんだけど、
648:何であんなところにいるんだろう?
649:……ま、いっか。
650:bg02_a
651:ここにいたはずなんだけど……。
652:馨
Kaoru
653:「ハルヒ、こっちこっち」
654:……あ、向こうに移動してる。
655:bg03_a
656:ハルヒ
Haruhi
657:「2人とも、呼んでおいて勝手に動かないでよ」
658:b-kaoru_a1
659:b-kaoru_a1
660:b-kaoru_a1
661:馨
Kaoru
662:「ごめんごめん。それよりさ、僕らのヒマつぶ
663:しに付き合ってよ」
664:ハルヒ
Haruhi
665:「何で自分が?」
666:b-kaoru_a1
667:馨
Kaoru
668:「車がパンクして遅れてるから、帰れないんだ
669:よね」
670:だからって2人に付き合う理由にはならないと
671:思うんだけど……。
672:ハルヒ
Haruhi
673:「あ、それより2人とも、5時間目からいなかっ
674:たよね? どうしたの?」
675:b-kaoru_a1
676:馨
Kaoru
677:「あれは――」
678:b-kaoru_a1
679:b-hikaru_a2
680:b-hikaru_a2
681:b-hikaru_a2
682:光
Hikaru
683:「いーじゃん別に」
684:馨の言葉をさえぎるように、光が割って入る。
685:b-kaoru_a1
686:馨
Kaoru
687:「ごめんね、今機嫌悪くて……」
688:b-hikaru_a2
689:b-hikaru_a1
690:b-hikaru_a1
691:b-hikaru_a1
692:ikari
693:光
Hikaru
694:「だいたいさー、不祥事だかなんだか知らない
695:けど、何で僕らがとばっちり食らわなきゃなん
696:ないワケ?」
697:switch
698:馨
Kaoru
699:「……光」
700:b-hikaru_a1
701:光
Hikaru
702:「それに、知事がクビ突っ込んできたくらいで
703:ビビり過ぎなんじゃない?」
704:ハルヒ
Haruhi
705:「そんなこと言ってもしかたないよ。今はおと
706:なしくって――」
707:b-hikaru_a1
708:光
Hikaru
709:「はいはい、ハルヒはお利口さんだよね」
710:ハルヒ
Haruhi
711:「何それ」
712:光
Hikaru
713:「……べっつに」
714:…………感じ悪いなあ。いつもならこんなふう
715:に、突っかかってこないのに。
716:b-kaoru_a1
717:b-kaoru_a3
718:b-kaoru_a3
719:b-kaoru_a3
720:馨
Kaoru
721:「光……。ハルヒが悪いわけじゃないんだから」
722:b-hikaru_a1
723:b-hikaru_a2
724:b-hikaru_a2
725:b-hikaru_a2
726:光
Hikaru
727:「わかってる」
728:……口ではそう言ってるけど、ぜんぜんわかっ
729:たようには見えない。
730:b-hikaru_a2
731:光
Hikaru
732:「あーあ……、つまんないの」
733:……確かに部活がないと、思っていた以上に放
734:課後が長くて退屈な感じがする。
735:b-hikaru_a2
736:hirameki_l
737:光
Hikaru
738:「そうだ馨。これからハルヒをうちに連れて帰っ
739:て、新作の服、着せてみない?」
740:b-kaoru_a3
741:b-kaoru_a1
742:b-kaoru_a1
743:b-kaoru_a1
744:bou_r
745:馨
Kaoru
746:「いいね。じゃあハルヒ、晩ごはんに大トロ食
747:べさせてあげるから、うちにおいでよ」
748:……………………大トロ。
749:ハルヒ
Haruhi
750:「い、いいよ……。今日の晩ごはん、下ごしら
751:えまで終わってるし」
752:……本当に食べられるかどうかわからないし、
753:行ったら間違いなくおもちゃにされる。
754:b-hikaru_a2
755:b-kaoru_a1
756:hikaru_a
757:hikaru_a
758:hikaru_a
759:kaoru_a
760:kaoru_a
761:kaoru_a
762:光
Hikaru
763:「聞きまして奥様? 今、『いいよ』っておっ
764:しゃいましたわ」
765:kaoru_a
766:馨
Kaoru
767:「それって、オッケーっていうことですわよね
768:え?」
769:ハルヒ
Haruhi
770:「……どうしてそうなるの? 行かないって言っ
771:てるんだけど」
772:switch
773:hikaru_a
774:kaoru_a
775:hikaru_a
776:bou_l
777:bou_r
778:光&馨
Hikaru & Kaoru
779:「聞こえませーん」
780:ちゃんと断ったのに……。
781:hikaru_a
782:kaoru_a
783:b-hikaru_a2
784:b-hikaru_a2
785:b-hikaru_a2
786:b-kaoru_a1
787:b-kaoru_a1
788:b-kaoru_a1
789:馨
Kaoru
790:「ハルヒが来るなら、退屈しなくていいね」
が来るなら、退屈しなくていいね」
791:光
Hikaru
792:「ホスト部がなくなっても、僕らはいつも一緒っ
793:てこと」
794:……ホスト部がなくなっても?
795:それでいいの?
796:……そうだね
797:switch
798:select
799:switch
800:sure11
801:switch
802:sure12
803:switch
804:ハルヒ
Haruhi
805:「光は、それでいいの?」
806:b-kaoru_a1
807:b-hikaru_a2
808:b-hikaru_a2
809:今の言い方だと、ホスト部がなくなっても構わ
810:ないみたいに聞こえるけど……。
811:b-hikaru_a2
812:光
Hikaru
813:「ハルヒは同じクラスだし……。馨と3人でい
814:れば退屈しないし、問題ないじゃん」
815:ハルヒ
Haruhi
816:「先輩たちは? ホスト部がなくなったら、一
817:緒にいられる場所がなくなるんだよ」
818:b-hikaru_a2
819:b-kaoru_a1
820:b-kaoru_a1
821:b-kaoru_a1
822:馨
Kaoru
823:「光……、みんなのことも考えなきゃ」
824:b-hikaru_a2
825:ikari
826:光
Hikaru
827:「関係ないだろ!? 僕らが一緒ならそれでい
828:いじゃんか!!」
829:ハルヒ
Haruhi
830:「光……」
831:馨
Kaoru
832:「…………」
833:b-hikaru_a2
834:b-kaoru_a1
835:…………。
836:switch
837:sure13
838:switch
839:光
Hikaru
840:グラフキャラ
841:f4-4-32
842:ハルヒ
Haruhi
843:「……そうだね」
844:光の言う通り、自分たちは同じクラスだからホ
845:スト部がなくなっても一緒にいられる。
846:b-hikaru_a2
847:b-hikaru_a1
848:b-hikaru_a1
849:b-hikaru_a1
850:effect1
851:光
Hikaru
852:「僕は、馨がいてハルヒがいれば……、それだ
853:けでいいよ。他には、なんにもいらない」
854:b-kaoru_a1
855:馨
Kaoru
856:「……光」
857:ハルヒ
Haruhi
858:「でもね、光……。ホスト部はみんなの居場所
859:だから、なくなったらきっと寂しいよ」
860:b-hikaru_a1
861:光
Hikaru
862:「…………」
863:b-kaoru_a1
864:馨
Kaoru
865:「……光。ハルヒの言う通りかもしれないよ。
866:ホスト部にいる時間は、僕らだけの時間とは、
867:違うから――」
868:b-hikaru_a1
869:b-hikaru_a2
870:b-hikaru_a2
871:b-hikaru_a2
872:ikari
873:光
Hikaru
874:「そんなの関係ない! 僕らが一緒ならそれで
875:いいじゃんか!!」
876:ハルヒ
Haruhi
877:「……光」
878:b-hikaru_a2
879:b-kaoru_a1
880:…………。
881:switch
882:sure13
883:switch
884:f4-4-32
885:switch
886:sure17
887:switch
888:sure14
889:switch
890:b-kaoru_a1
891:b-kaoru_a1
892:b-kaoru_a1
893:馨
Kaoru
894:「…………」
895:ハルヒ
Haruhi
896:「……馨はホスト部のこと、どう思ってる?」
897:b-kaoru_a1
898:馨
Kaoru
899:「……なくしたくないよ。でも、ハルヒが考え
900:る理由とは違うよ」
901:ハルヒ
Haruhi
902:「どういうこと?」
903:b-kaoru_a1
904:馨
Kaoru
905:「それは――、光のために……」
906:馨の声は、ほとんど聞き取れなくらい小さかっ
907:たけど……。光のことをすごく心配しているこ
908:とは、伝わってきた。
909:馨の気持ちに自分は……。
910:なくならないよ
911:どうなるのかな
912:switch
913:select
914:switch
915:sure15
916:switch
917:sure16
918:switch
919:馨
Kaoru
920:グラフキャラ
921:f4-4-41
922:ハルヒ
Haruhi
923:「……なくならないよ、きっと」
924:b-kaoru_a1
925:effect1
926:馨
Kaoru
927:「ハルヒ……」
928:b-kaoru_a1
929:照れたように馨が微笑むと――。
930:b-kaoru_a1
931:b-hikaru_a2
932:b-hikaru_a2
933:b-hikaru_a2
934:b-kaoru_a1
935:光
Hikaru
936:「ホスト部がなくならないなんて、何か根拠で
937:もあるワケ?」
938:ハルヒ
Haruhi
939:「そういう訳じゃないけど……」
940:b-hikaru_a2
941:ikari
942:光
Hikaru
943:「そんな言葉でごまかされるほど、ガキじゃな
944:いんだよね」
945:ハルヒ
Haruhi
946:「そんな言い方――」
947:b-kaoru_a1
948:馨
Kaoru
949:「光の言う通りだよ」
950:ハルヒ
Haruhi
951:「……え?」
952:馨
Kaoru
953:「わかったつもりになられても、迷惑ってこと」
954:…………。
955:b-hikaru_a2
956:b-kaoru_a1
957:ホスト部がなくならないっていうことは、光と
958:馨も考えていることじゃないの? みんな、理
959:由は違うかもしれないけど――。
960:…………。
961:重い空気が、自分たちをつつむような気がし
962:て――、少し息苦しかった。
963:switch
964:sure17
965:switch
966:ハルヒ
Haruhi
967:「どうなるのかな……、これから」
968:今は一時活動停止だけど、これからのことは
969:わからない。なくならないで欲しいとは思う
970:けど……。
971:b-kaoru_a1
972:b-kaoru_a2
973:b-kaoru_a2
974:b-kaoru_a2
975:馨
Kaoru
976:「ハルヒは、ホスト部がなくなってもいいん
977:だ?」
978:ハルヒ
Haruhi
979:「そんなこと言ってないよ。自分は――」
980:b-kaoru_a2
981:馨
Kaoru
982:「ハルヒに悪気がないのはわかってるけど……、
983:無神経すぎるよ」
984:馨の言葉に、何も答えられない……。
985:…………。
986:b-kaoru_a2
987:重い空気が、自分たちをつつむような気がし
988:て――、少し息苦しかった。
989:switch
990:sure17
991:switch
992:ピリリリリリリリリリリ。
993:気まずい雰囲気のなか、光の携帯から着信音が
994:鳴りひびいた。
995:b-kaoru_a1
996:b-kaoru_a1
997:b-kaoru_a1
998:b-hikaru_a1
999:b-hikaru_a1
1000:b-hikaru_a1
1001:光
Hikaru
1002:「…………うん、すぐに行くから」
1003:b-hikaru_a1
1004:b-hikaru_a2
1005:b-hikaru_a2
1006:b-hikaru_a2
1007:光は携帯電話をポケットにしまいながら、馨に
1008:向かって小さくうなずいた。
1009:b-kaoru_a1
1010:馨
Kaoru
1011:「迎えが着いたから帰るね」
1012:ハルヒ
Haruhi
1013:「あ……、うん」
1014:b-hikaru_a2
1015:b-kaoru_a1
1016:『さよなら』も『またね』もなく、2人は歩い
1017:ていった。
1018:……活動停止のせいで、光たちとの仲までおか
1019:しくなってる気がする。
1020:…………。
1021:ここにいてもしかたないし、自分も帰ろう……。
1022:switch
1023:sure26
1024:switch
1025:f4-4-50
1026:食堂に行けば、ハニー先輩とモリ先輩がいるよ
1027:うな気がする。
1028:……少し寄り道してみよう。
1029:bg12_a
1030:b-takashi_a1
1031:b-takashi_a1
1032:b-takashi_a1
1033:崇
Takashi
1034:「ハルヒ……」
1035:ハルヒ
Haruhi
1036:「こんにちは、モリ先輩。……おひとりです
1037:か?」
1038:崇
Takashi
1039:「……いや。光邦なら向こうだ」
1040:b-takashi_a1
1041:モリ先輩の指差した先には、たくさんのケーキ
1042:を前にしたハニー先輩の姿があった。
1043:ぜんぶ食べるんだよね、あれ……。
1044:b-takashi_a2
1045:b-takashi_a2
1046:b-takashi_a2
1047:崇
Takashi
1048:「……行こう」
1049:ハルヒ
Haruhi
1050:「あ、はい」
1051:b-takashi_a2
1052:bg15_a
1053:mitukuni_a
1054:mitukuni_a
1055:mitukuni_a
1056:光邦
Mitsukuni
1057:「ねえ、うさちゃん。お気に入りのケーキなの
1058:に、ぜんぜん食べられないの」
1059:ひょい、ぱくっ。
1060:mitukuni_a
1061:光邦
Mitsukuni
1062:「それにね、いつもはケーキを食べるとしあわ
1063:せな気持ちになるのに……。ちっとも……、な
1064:らないの」
1065:ひょい、ぱくっ。
1066:光邦
Mitsukuni
1067:「僕、ケーキがきらいになる病気になっちゃっ
1068:たのかなあ」
1069:ひょい、ぱくっ。
1070:ハルヒ
Haruhi
1071:「……それだけ食べられるなら、大丈夫だと思
1072:いますよ、ハニー先輩」
1073:mitukuni_a
1074:bou_l
1075:光邦
Mitsukuni
1076:「あ、ハルちゃん」
1077:ひょい、ぱくっ。
1078:mitukuni_a
1079:b-mitukuni_a3
1080:b-mitukuni_a3
1081:b-mitukuni_a3
1082:光邦
Mitsukuni
1083:「ハルちゃん……。僕、ホスト部がお休みになっ
1084:てから、ケーキがあんまり食べられなくなった
1085:の」
1086:ひょい、ぱくっ。
1087:自分が見てるだけでも6個は食べてますけど、
1088:それでも少ないなんて……。
1089:switch
1090:b-mitukuni_a3
1091:mitukuni_a
1092:mitukuni_a
1093:mitukuni_a
1094:takashi_a
1095:takashi_a
1096:takashi_a
1097:崇
Takashi
1098:「光邦。……このケーキはどうする?」
1099:mitukuni_a
1100:hani1
1101:光邦
Mitsukuni
1102:「食べる~♪」
1103:『ケーキがきらいになる病気』になっていない
1104:ことだけは、まず間違いない。
1105:mitukuni_a
1106:takashi_a
1107:b-mitukuni_a2
1108:b-mitukuni_a2
1109:b-mitukuni_a2
1110:光邦
Mitsukuni
1111:「もういらない……」
1112:テーブルを埋めつくしていたケーキが半分近
1113:くなくなったところで、ようやくハニー先輩
1114:はフォークを置いた。
1115:b-mitukuni_a2
1116:光邦
Mitsukuni
1117:「あのね、ハルちゃん。僕、みんなと一緒に
1118:いないと、ケーキを食べてても楽しくならな
1119:いの……」
1120:ハルヒ
Haruhi
1121:「ハニー先輩……」
1122:b-mitukuni_a2
1123:b-mitukuni_a3
1124:b-mitukuni_a3
1125:b-mitukuni_a3
1126:光邦
Mitsukuni
1127:「……さみしいなあ」
1128:ハルヒ
Haruhi
1129:「大丈夫ですよ。活動停止はすぐに解けますか
1130:ら、もう少しがまんしましょう」
1131:b-mitukuni_a3
1132:b-mitukuni_a1
1133:b-mitukuni_a1
1134:b-mitukuni_a1
1135:光邦
Mitsukuni
1136:「……ハルちゃんは、ホスト部がお休みになっ
1137:て、どう思ったの?」
1138:え……? どう思った……?
1139:寂しいなって……
1140:しかたないと……
1141:switch
1142:select
1143:switch
1144:sure19
1145:switch
1146:sure20
1147:switch
1148:光邦
Mitsukuni
1149:グラフキャラ
1150:f4-4-51
1151:ハルヒ
Haruhi
1152:「寂しいなって……、思いました」
1153:まったく関係がないはずのことを理由にして、
1154:一時活動停止にされたことは理不尽だと思う。
1155:でもそれ以上に……、部活のない放課後はもの
1156:足りない感じがして寂しいと思った。
1157:b-mitukuni_a1
1158:effect1
1159:光邦
Mitsukuni
1160:「そっかあ……。やっぱりハルちゃんにもだい
1161:じな場所なんだね」
1162:b-mitukuni_a1
1163:mitukuni_a
1164:mitukuni_a
1165:mitukuni_a
1166:takashi_a
1167:takashi_a
1168:takashi_a
1169:崇
Takashi
1170:「……そうだな」
1171:mitukuni_a
1172:光邦
Mitsukuni
1173:「僕と崇も、ホスト部がすごーくだいじで、み
1174:んながいないとさみしいの。……だから、おそ
1175:ろいだね♪」
1176:ハルヒ
Haruhi
1177:「はい、おそろいですね」
1178:mitukuni_a
1179:takashi_a
1180:うなずきながら、ホスト部はきっと大丈夫だと
1181:思った。
1182:switch
1183:sure21
1184:switch
1185:ハルヒ
Haruhi
1186:「しかたないと……、思いました」
1187:まったく関係がないはずのことを理由に、一時
1188:活動停止にされちゃったけど……。
1189:b-mitukuni_a1
1190:b-mitukuni_a2
1191:b-mitukuni_a2
1192:b-mitukuni_a2
1193:光邦
Mitsukuni
1194:「お休みするのは、しかたないよね。……僕は
1195:ね、そうなってハルちゃんがどう思ったのか聞
1196:きたいの」
1197:ハニー先輩は、ホスト部が一時活動停止になっ
1198:ている理由じゃなくて、部活がない今の気持ち
1199:を……。
1200:b-mitukuni_a2
1201:ハルヒ
Haruhi
1202:「自分は――」
1203:…………。
1204:b-takashi_a2
1205:b-takashi_a2
1206:b-takashi_a2
1207:崇
Takashi
1208:「ハルヒ」
1209:モリ先輩の大きな手が、自分の頭をなでる。
1210:b-takashi_a2
1211:b-mitukuni_a1
1212:b-mitukuni_a1
1213:b-mitukuni_a1
1214:光邦
Mitsukuni
1215:「ハルちゃん。さびしいときは、さびしいって
1216:言わないと誰にも伝わらないよ」
1217:ハルヒ
Haruhi
1218:「はい……」
1219:モリ先輩のあたたかい手とハニー先輩の笑顔に、
1220:素直にうなずいていた。
1221:b-mitukuni_a1
1222:switch
1223:sure21
1224:switch
1225:f4-4-51
1226:switch
1227:sure25
1228:switch
1229:sure22
1230:switch
1231:b-mitukuni_a3
1232:b-mitukuni_a3
1233:b-mitukuni_a3
1234:big_hani1
1235:光邦
Mitsukuni
1236:「ハルちゃんとお話してたら、ケーキが食べた
1237:くなってきちゃった!」
1238:b-mitukuni_a3
1239:ハニー先輩はフォークを手に取って、残ってい
1240:たケーキの前に座った。
1241:光邦
Mitsukuni
1242:「いっただっきまーす♪ あーむ……」
1243:この人の胃袋は、宇宙だろうか。
1244:…………。
1245:b-takashi_a1
1246:b-takashi_a1
1247:b-takashi_a1
1248:モリ先輩を見ると、なぜかどこか遠くを見つめ
1249:ていた。
1250:何か考えごとでもしてるのかな? あ、そうか。
1251:モリ先輩は……。
1252:ハニー先輩なら……
1253:みんなのことなら……
1254:switch
1255:select
1256:switch
1257:sure23
1258:switch
1259:sure24
1260:switch
1261:ハルヒ
Haruhi
1262:「ハニー先輩なら、大丈夫ですよ」
1263:b-takashi_a1
1264:崇
Takashi
1265:「……ん?」
1266:ハルヒ
Haruhi
1267:「意外としっかりしてますし、ケーキだっても
1268:うほとんど食べちゃってますよ」
1269:b-takashi_a1
1270:mitukuni_a
1271:mitukuni_a
1272:mitukuni_a
1273:hani1
1274:光邦
Mitsukuni
1275:「あーむ。ん~、おいしいねえ」
1276:テーブルを埋めつくしていたケーキは、残りわ
1277:ずか……。
1278:mitukuni_a
1279:b-takashi_a2
1280:b-takashi_a2
1281:b-takashi_a2
1282:崇
Takashi
1283:「いや……」
1284:崇
Takashi
1285:「……光邦の歯みがきを、忘れないようにしな
1286:ければ、と」
1287:そっちですか。
1288:b-takashi_a2
1289:崇
Takashi
1290:「…………心配をかけたな」
1291:ハルヒ
Haruhi
1292:「いえ……」
1293:モリ先輩の心を理解するには、まだまだ修行が
1294:足りないみたいだ。
1295:b-takashi_a2
1296:switch
1297:sure25
1298:switch
1299:崇
Takashi
1300:グラフキャラ
1301:f4-4-62
1302:ハルヒ
Haruhi
1303:「みんなのことなら、きっと大丈夫ですよ」
1304:b-takashi_a1
1305:b-takashi_a2
1306:b-takashi_a2
1307:b-takashi_a2
1308:崇
Takashi
1309:「…………」
1310:ハルヒ
Haruhi
1311:「だから、がんばりましょう」
1312:b-takashi_a2
1313:effect1
1314:崇
Takashi
1315:「…………ああ、そうだな」
1316:口数の少ない人だけど、モリ先輩はいつだって
1317:みんなのことを考えてくれてる……、と思う。
1318:b-takashi_a2
1319:b-takashi_a1
1320:b-takashi_a1
1321:b-takashi_a1
1322:崇
Takashi
1323:「…………」
1324:あれ……? また、難しい顔に戻ってる……。
1325:ハルヒ
Haruhi
1326:「モリ先輩……?」
1327:b-takashi_a1
1328:崇
Takashi
1329:「ああ……」
1330:b-takashi_a1
1331:返事はしてるけど、どこか心ここにあらずって
1332:感じ……。まだ何かあるのかな?
1333:…………。
1334:崇
Takashi
1335:「…………」
1336:じっと言葉を待ってみるけど、モリ先輩は一向
1337:に口を開かない。
1338:b-takashi_a1
1339:b-takashi_a2
1340:b-takashi_a2
1341:b-takashi_a2
1342:崇
Takashi
1343:「あ……」
1344:ようやく自分の視線に気づいたのか、ハッとし
1345:たようにこっちを見た。
1346:b-takashi_a2
1347:崇
Takashi
1348:「…………悪い……」
1349:ハルヒ
Haruhi
1350:「え……? あの、気にしないでください」
1351:b-takashi_a2
1352:いろいろと思うところはあるんだろうけど、う
1353:まく言葉にならないのか――。
1354:それとも自分にはモリ先輩のことが、ぜんぜん
1355:わかってないのか。
1356:……ハニー先輩なら、わかるのかなあ。
1357:switch
1358:sure25
1359:switch
1360:takashi_a
1361:takashi_a
1362:takashi_a
1363:mitukuni_a
1364:mitukuni_a
1365:mitukuni_a
1366:崇
Takashi
1367:「光邦、……そろそろだ」
1368:mitukuni_a
1369:bou_l
1370:光邦
Mitsukuni
1371:「あれえ、もうそんな時間なんだ」
1372:モリ先輩の言葉に、ハニー先輩は素直にフォー
1373:クを置いた。
1374:mitukuni_a
1375:光邦
Mitsukuni
1376:「ごめんね、ハルちゃん。僕たちもう帰らなきゃ
1377:いけないの」
1378:ハルヒ
Haruhi
1379:「あ……、はい。自分も帰ります」
1380:mitukuni_a
1381:光邦
Mitsukuni
1382:「じゃ、ハルちゃん! まったね~!!」
1383:takashi_a
1384:崇
Takashi
1385:「気をつけてな」
1386:ハルヒ
Haruhi
1387:「……はい」
1388:mitukuni_a
1389:takashi_a
1390:仲良く食堂を出て行く2人の背中を見送る。
1391:…………。
1392:ホスト部が一時活動停止になって、どこかもの
1393:足りない感じがしてたけど……。先輩たちに会っ
1394:たら、気持ちが楽になった。
1395:早く元通りになるといいな……。
1396:…………。
1397:……さ、自分も家に帰ろう。
1398:switch
1399:sure26
1400:switch
1401:bg44_b
1402:プルルルルルルルルル……。
1403:あ、電話……。
1404:ハルヒ
Haruhi
1405:「はい、もしもし。藤岡ですが」
1406:受話器から聞こえた声は――。
1407:f4-4-11
1408:switch
1409:sure27
1410:f4-4-22
1411:switch
1412:sure27
1413:f4-4-32
1414:switch
1415:sure29
1416:f4-4-41
1417:switch
1418:sure29
1419:f4-4-51
1420:switch
1421:sure30
1422:f4-4-62
1423:switch
1424:sure30
1425:switch
1426:sure28
1427:switch
1428:f4-4-14
1429:環
Tamaki
1430:「ハルヒっ!? こんな遅くまで、いったいど
1431:こに行ってたんだ! お父さんはそんな子に育
1432:てた覚えは――」
1433:…………。
1434:切っていいかな、この電話。
1435:環
Tamaki
1436:「あ、待て切るな! ちゃんと用件があるの
1437:だ!」
1438:ハルヒ
Haruhi
1439:「はいはい、何ですか?」
1440:毎度のことながら、あれこれ脱線する環先輩の
1441:話を根気よく聞いていくと――。
1442:どうやら、今度の週末にデパートで【物産展】
1443:があるらしい。
1444:鏡夜先輩とその話で盛り上がり、自分を誘って
1445:行こうという話になったのだとか。
1446:……間違いなく、盛り上がってたのは環先輩だ
1447:けだと思うんだけど。
1448:環
Tamaki
1449:「いいか、これは部長命令だ。断ることは許さ
1450:んから、そのつもりでいるように!」
1451:環先輩にそう言われると、断ってみたくなるの
1452:はなぜだろう……。
1453:でも、週末は何の予定もなかったし……。付き
1454:合うのも悪くないかな?
1455:ハルヒ
Haruhi
1456:「わかりました。行きますよ」
1457:環
Tamaki
1458:「本当かっ! 楽しみにしてるぞ、心から楽し
1459:みにしてるからなっ!?」
1460:うわあ……、ものすごくうれしそうだ……。
1461:環
Tamaki
1462:「……ハルヒ。このことは、くれぐれも他
1463:の――、特にあのドッペルゲンガーズには秘密
1464:にしておくようにな」
1465:ハルヒ
Haruhi
1466:「どうしてですか……?」
1467:環
Tamaki
1468:「どうしてもだ! 絶対に秘密にしておくよう
1469:に。これも、部長命令だからな!」
1470:よくわからない理屈だ……。
1471:ハルヒ
Haruhi
1472:「わかりました。それじゃあ切りますね」
1473:…………ふう。
1474:switch
1475:まだ何か話したそうな環先輩だったけど、有無
1476:を言わせず受話器を置いた。
1477:あまい顔をすると、何時間も電話を切らせても
1478:らえなさそうだし。これくらいでちょうどいい
1479:よね。
1480:とりあえず、土曜日は忙しい休日になりそうだ
1481:なあ……。
1482:switch
1483:sure31
1484:switch
1485:f4-4-102
1486:若い男の声
Young Man's Voice
1487:「すいませーん。ラーメン大盛りとギョーザ2
1488:人前、お願いしまーす」
1489:ハルヒ
Haruhi
1490:「番号、間違えてますよ」
1491:若い男の声
Young Man's Voice
1492:「あ! ……すみません」
1493:…………。
1494:さっきの声の人、この間もかけてきてたような
1495:気がする。似たような番号の中華料理屋さんが
1496:あるんだろうなあ……。
1497:switch
1498:sure31
1499:switch
1500:f4-4-44
1501:馨
Kaoru
1502:「あ、ハルヒ? 悪いんだけど、週末空けてお
1503:いてくれる?」
1504:ハルヒ
Haruhi
1505:「え……、馨? 週末って?」
1506:さっきはあんな雰囲気で別れてたのに、まるで
1507:何もなかったみたいに……。
1508:馨
Kaoru
1509:「あ、あのときのことならごめんね。僕らもイ
1510:ライラしててさ」
1511:馨
Kaoru
1512:「でね、仲直りもかねて、光と3人で出かけよ
1513:うって話になったんだ」
1514:馨が言うには、前から行ってみたかった【庶民
1515:デパート】に付き合って欲しいらしい。
1516:【大量生産】や【バーゲン】っていう、庶民ネ
1517:タが飛び交っているけど……。
1518:ハルヒ
Haruhi
1519:「……いいよ」
1520:馨
Kaoru
1521:「そう、良かった」
1522:何が良かったのかは、わからないけど……。
1523:馨
Kaoru
1524:「そうだ、言い忘れてたけど、このことはみん
1525:なにはナイショね。特に殿には絶対秘密!」
1526:ハルヒ
Haruhi
1527:「どうして?」
1528:馨
Kaoru
1529:「仲直りもかねてるんだし、3人じゃないと意
1530:味ないでしょ?」
1531:ハルヒ
Haruhi
1532:「そうなの?」
1533:別にみんなで行ってもいいと思うけど。……ま、
1534:いっか。
1535:ハルヒ
Haruhi
1536:「うん、わかった。じゃあ土曜日ね」
1537:……ふう。
1538:土曜日は、なんだか忙しくなりそうだなあ……。
1539:switch
1540:sure31
1541:switch
1542:f4-4-54
1543:光邦
Mitsukuni
1544:「あ、ハルちゃん? あのね、僕。わかる?」
1545:ハルヒ
Haruhi
1546:「ハニー先輩? どうしたんですか?」
1547:光邦
Mitsukuni
1548:「あのねえ、土曜日なんだけど、僕と崇とハル
1549:ちゃんの3人で、お出かけしたいの」
1550:ハルヒ
Haruhi
1551:「お出かけ? どこへですか?」
1552:光邦
Mitsukuni
1553:「えっとねえ……」
1554:…………。
1555:話を聞いてみると、どうやら今度の週末にデパー
1556:トで物産展があるらしい。
1557:そこに行けば全国のおいしいものが食べられる
1558:と聞いて、どうしても行きたくなったんだとか。
1559:……なんかハニー先輩らしい。
1560:ハルヒ
Haruhi
1561:「いいですよ、お付き合いします」
1562:光邦
Mitsukuni
1563:「わーい、ハルちゃんありがと! 崇も喜んで
1564:るよ」
1565:……モリ先輩が喜んでるって、想像ができない
1566:んですけど……。
1567:光邦
Mitsukuni
1568:「あとね、土曜日のことは、みんなにはナイショ
1569:にしてね?」
1570:ハルヒ
Haruhi
1571:「どうしてですか……?」
1572:光邦
Mitsukuni
1573:「うーんとねえ、僕と崇とハルちゃんと3人だ
1574:けで行きたいから」
1575:ハルヒ
Haruhi
1576:「3人だけで、ですか……」
1577:あとから環先輩たちに何か言われないかなあ、
1578:と思ったけど……。まあ、いっか。
1579:ハルヒ
Haruhi
1580:「わかりました。楽しみにしてますね」
1581:光邦
Mitsukuni
1582:「うん、じゃあね」
1583:…………。
1584:物産展かあ……。ハニー先輩、試食コーナーを
1585:見たら、喜ぶだろうなあ……。
1586:忙しい休日になりそうだけど、ちょっと楽しみ
1587:かな。
1588:switch
1589:sure31
1590:switch
1591:bg44_c
1592:…………。
1593:あ、もうこんな時間かあ。忘れないうちに、パ
1594:ソコンのチェックをしておかないと……。
1595:グラフキャラ
1596:グラフ経過
1597:部活がないから、借金もぜんぜん減ってない。
1598:当たり前なんだけど。
1599:眺めてても減るわけじゃないし、もう寝よう。
1600:switch
1601:sure32
1602:switch
1603:switch